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35歳工学博士、研究所からコンサルティングファームのデジタル系部署へ

35歳工学博士、研究所からコンサルティングファームのデジタル系部署へ

No.1286
  • 現職

    外資系 大手コンサルティングファーム 戦略コンサルタント

  • 前職

    一部上場 大手通信会社 研究所 研究職

遠田 圭一 氏 34歳 / 男性

学歴:私立高校 卒
早稲田大学大学院(理系) 修了
工学博士

①    学生時代にさかのぼって,新卒での “就活” の時の志や志向

元々,自分の名前入りで成果が世に出て,自分のスキルと共にその名前が社会に認知される仕事をしたいと考えていました.コンサルティング業界も検討しましたが,当時大学院修士課程で行っていた情報関連の研究が面白かったこと,研究活動を通じて企業研究所のO Bである研究者との交流が生まれたことから,情報系企業の研究所で研究開発をしたいと思うようになりました.

その思いを持って情報通信企業の研究所を見学したところ,あえて主流でなく,未来を見据えた研究成果が多数存在しており,良い意味で「世間からずれている」点が面白いと感じ,新卒時の会社・職場へ就職しました.

②    入社した研究所での今日迄の担当業務や体得したスキル

入社時,IoT(Internet of Things)といったキーワードが徐々に出始めた頃でした.最初,私が配属された研究所では,個人宅内やオフィス内でセンサデータを用いたサービスと,そのサービスを支えるデータ分析技術やデータ蓄積技術を検討していました.特に入社3年目頃からは,ウェアラブルセンサが盛り上がり始めたこともあり,ウェアラブルセンサでも取得できる情報,具体的には心拍や呼吸を用いた人の疲労や感情を推定し,日常のヘルスケアに役立てるサービスを提案し,そのために必要な,人の疲労や感情を推定する技術を開発しました.

これらの取り組みを通じ,サービス企画の方法,データ分析,特に機械学習を用いたデータ分析や推定手法に関するスキルを身につけました.さらに,様々なお客様との共同検討やトライアルを通じ,ステークホルダーとの折衝や提案スキルなども身につけることができました.なお,当時の成果は複数の論文にまとめ,大学院で博士号を取得しました.

その後3年間ほど,関連会社へ出向し,A Iを用いたビジネス向けアプリケーションの企画・開発と,それを支える技術開発に従事しました.具体的には,チャットボットを用いてリモートワークや報告業務を支援するサービスを開発し,実際にお客様への導入まで行いました.この取り組みを通じ,チームでの研究開発やサービス企画の経験を得ることができ,またP Mを担当したことで,チームのマネジメントやリーディングのスキルを身につけることができました.

次の2年間は再度研究所に戻り,スマートシティ向けの様々なセンサデータの分析やそれを用いた新たなサービスを検討し,実際のお客様のビルへ導入し効果を検証する取り組みのチームリーダーを務めました.この取り組みを通じ,サービス企画と研究開発の青写真を描き,部下に伝えて共にプロジェクトを進めるためのマネジメントスキル,リーダーシップを身につけることができました.

③    今回転職するに至った背景や理由・きっかけ

私が考える「価値をベースとした技術開発とサービス創出」が研究所からだけでは難しいと思い始めたことが一番です.確かに技術を創り,それを世に実装していくことは非常にやりがいがあるのですが,実際の社会の動きは驚くほど早く,研究開発から単にボトムアップ式に創るだけではなかなか高い価値を発揮できないという問題点を感じるようになりました.

さらに,研究所内は実際の世の中から成果へのフィードバックを直接的に受けにくい,という点もマイナスに感じるようになりました.そのため,価値をベースに技術開発やサービス創出ができないか,その方法を社内外限らず探すようになりました.

④    こだわりや譲れないと考えた事柄、従来のこだわりを捨てた点

元々研究者でしたが,研究所は最初から転職先候補から除外していました.なぜなら,③であげた問題点の解決が難しいと見込まれるからです.
逆に「あくまで価値をベースに技術を創る」という点,そして最終的には価値ベースの技術開発の方法論をつくり上げたい,という点については変えたくないと考えました.

また,研究者として幾つかの学会へ出席したり,委員を担当していましたが,このような場は社外への視野をひろげ,世間の最新技術を知る上でも重要な場ですので,学会での活動は続けたいという点もこだわりました.

⑤    転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点等

最終的にはコンサルティング会社のデジタル系部署からオファーをいただいたのですが,自分でも意外な結果で終わったと思っています.ただ,それは良い意味であり,今まで自分で気付けなかったチャンスに,この機会で気づくことができたのでは,と考えています.

オファーをいただいた先の役員の方と面接で意気投合したのは本当に意外でしたが,非常に励みになりましたし,またそれだけでも自分の視野を広げることができ,とても良い経験だったと考えています.

⑥    次の職場に賭ける意気込みや覚悟等

今までも幾つかのA I技術の実装やそれを用いたサービス企画・導入を担当してきましたが,お客様の様々な課題を解決するコンサルティングサービスでのそれは未経験であり,緊張感はあります.ただ,まさにビジネスの荒波の中で困っているお客様に対し,課題を解決するための本当の価値を定義した上で,それをA Iをはじめとするデジタル技術で解決していくという業務にワクワクしています.

今後は様々なお客様の課題解決を通じ,最終的にはずっと目指している「価値をベースとした技術開発方法論」の確立を,生涯をかけて取り組んでいきます.

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