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30歳、「自分探し」 という殻の中から飛び出せた転職

30歳、「自分探し」 という殻の中から飛び出せた転職

No.783
  • 現職

    マザーズ上場 社会人向けビジネス教育・研修会社   法人営業職

  • 前職

    農産物・食品事業者向け 流通コンサルティング会社 流通コンサルタント

上野 大地 氏 30歳 / 男性

学歴:東京大学 文学部 思想文化学科 卒

自分探し

2004年、僕は希望していた東京の国立大学文学部に入学。そこで人間の思想・哲学を学ぶ学科に在籍していました。いわゆる、「社会人スキル」 を事前に学 べ な い 学科です。
人間とは何か、生きるとは何か。そういったことを学んでいたこともあってか、僕自身、自分自身はどのように働きたいのか、自分なりには将来のことを考えていました。
自分は何をしたいのか。根本的な問い掛けです。
ただし残念ながら、僕自身は 「これをやりたい」 といった確固としたものはありませんでした。学生時代はアルバイトに打ち込んでいたものの、その経験からでは、将来の道筋を決められるほどのものは得られませんでした。

「 自分探し 」 に近い状態。「自分」 を求めて自問自答を繰り返します。捻り出したものは 「人の笑顔につながる仕事」 「箱物」 といったキーワード。テーマパークを第一希望に考えていた僕でしたが、就職活動はうまくいかず、僕は歴史のある大手百貨店に入社を決めました。
いま思い返すと、なぜ 「箱物」 にこだわったのか、その答えは未だに出てきません。僕の心と頭の中の 「小さな世界」 で物事を捉えた結果、出した結論だったと思います。

2度目の転職を決意

大手百貨店に就職したものの、3年で別の会社へと転職をしました。転職を考えたきっかけは、会社統合による企業風土の変化が主な理由です。社員の人事制度の変更に伴い、僕自身の今後のキャリアを考え、転職を決意しました。
転職先は社員40名ほどの中小企業。流通に関わるコンサルティングを行う会社です。前職とはまったく違う業界への転職。接客を主に行っていた前職から、調査を行い分析し、資料を作成するコンサルタントへと転職しました。

学ぶことが多く、非常に成長できた職場でした。社員人数が少ないこともあり、業務は多岐に渡っていました。
3年半ほど働き、仕事に十分慣れてきた時、疑問に思いました。
このままここで働き続けるのだろうか? と……。 気づけば僕は30歳になっていました。
仕事内容は、やり甲斐を見い出せるものでした。ただし、会社の風土、人事制度は、小さな会社にありがちな、社長の一存で決まるものでした。その風土がいやで辞めた社員も多く、僕が入社して3年半の間で、30人ほどの人が会社を辞めていました。社員の入れ替わりが早い会社でした。長く働き続けるイメージを持つことができなかったのが正直なところです。

僕は2度目の転職を決意しました。

そしてまた、自分探し

自分は何をしたいのか。30歳になっても、まだはっきりと見い出せませんでした。
大手人材紹介会社に登録するも、やりたいことが定まっていない状態ではうまくいかず、面接に行っても空振りする日々が続きました。
一旦、転職活動を休止し、自問自答を繰り返す。学生時代と比べても何も変わらない状況。ふと目にしたNPO団体が気になり、岐阜県まで新幹線に乗って出掛けたこともありました。
自分は何をしたいのか。どういった働き方をしたいのか。給与はどれくらい欲しいのか。
明確な答えが出ないまま、友人に是非にと紹介されて、ある人材紹介会社に登録しました。
それが、(株)エリートネットワークさんです。

転職カウンセラーとの面談

(株)エリートネットワークさんでのカウンセリングで、印象に残っている言葉がいくつかあります。

「今までの経歴がマイナスにならない企業群を転職先に選びましょう」
「自分がしたいことを押し付けても転職はうまくいかない。自分が何をできるのか考えなさい」
「まず一旦、今アドバイスされたことを飲み込んでみては? あなたは自分が思っている以上に頑固なのでは?…‥」
「転職先は、いい・悪いではなく、合う・合わないで判断したほうが良い」

僕の状況、やりたいことに対する漠然とした内容を吐露した際に、転職カウンセラーに言われた言葉です。
これらの言葉は、以前伺っていた人材紹介会社では言われたことのない内容でした。
一言で言えば、非常に 「親身に」 対応して頂けました。
それは時にはある面辛辣であり、僕自身の性格、行動様式、価値観にも関わる内容が含まれていました。図星だからこそ、反発したくなる。「ふざけるな」 と出ていく人もいるのではないか、と思ってしまうほどです。
でも、だからこそ、その言葉は僕に響き、すっと腑に落ちるものがありました。

紹介された会社は、僕がなんとなく思い浮かべていた業界とは、異なる業界でした。
でもこの人が言うのなら、一度受けてみよう。そう思いました。

僕は、今振り返れば、ある種の強迫観念に囚われていたのではないかと思います。
何をしたいのか、そのことをずっと考えてきましたし、確固たる目標がなければ、会社も業界も選べないと思い込んでいました。
「 自分探し 」 という殻の中から一歩外へと飛び出せた瞬間だったと、思い返してそう感じます。

プロの転職カウンセラーとは

転職活動を始めて、早1ヶ月ほどで内定が出ました。
それはやはり、僕自身は考えてもいなかった転職先でした。
ただそれでも、よくよく考えてみれば、事業内容が元々自分自身の興味あることと、強く結びついている会社でした。
公正な立場で、外部の情報を与え、新たな視点に目覚めさせる。
これがプロの転職カウンセラーなのだと、改めて思いました。

松井様、その節は非常にお世話になりました。
松井様の叱咤激励があったからこその内定だと、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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