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未就労法科大学院卒25歳、司法試験を断念し、法務職へ

未就労法科大学院卒25歳、司法試験を断念し、法務職へ

No.666
  • 現職

    株式上場 大手アミューズメント会社 法務職

  • 前職

    法科大学院生  (未就労)

柳本 浩平 氏 25歳 / 男性

学歴:慶応義塾大学 法学部 法律学科 卒
早稲田大学 大学院 法務研究科 修了

はじめに

法科大学院修了生の方は、司法試験を受験して合格後、法曹になるという進路を予定されていることと思います。もとより、合格率という言葉がある以上、残念ながら、合格に至らない方も少なくありません。私も、その一人です。法科大学院修了生の場合、在学中に就職活動をしている方は、まずいないでしょう。特に、就業経験がない方は、合格に至らなかった場合の進路に大きな不安を持っていることと思います。この体験記が、少しでもお力になれば幸いです。

就職活動へ

私は、早稲田大学ロースクールを修了し、1回目の司法試験を受験しました。残念ながら、9月の発表では、合格に至りませんでした。多くの方は、リベンジに燃え、来年に向けて準備することでしょう。特に、まったく合格圏内になかったという訳ではない場合は、その傾向が顕著だと思います。二回目で合格される方も多くいますし、今まで投入した時間を思えば、当然のことです。私も、感情として、もう一度挑戦したいと思いました。

ただ、同時に、次もまた結果が出なかったらどうしようとも思いました。年齢も重ねることになります。自分の進路はどうなるのだろうか、そういう不安を強く感じました。もとより、取り越し苦労はするべきではないのですが、様々なリスク、自分の可能性、そうしたものを冷静に分析することは意味のあることだと思いましたので、柔軟に進路を考えることにしてみました。試験は一発勝負であること、特に司法試験は考えたことがない未知の課題が含まれていることが多いこと、回数制限があること、その中での精神的な重圧は極めて大きいこと、合格しても就職難が待ち構えており、法曹人口が需要に対し多過ぎると指摘されていること、経済的な不安があること、法曹になるのが全てではないこと、等など。他方で、一旦掲げた目標を捨てるというのはとても辛いことであること、投下資本を回収できないこと、等など。私は、一晩考えて、就職活動に転じることにしました。

就職支援サービスへの登録

私は、就職活動の経験はありませんでしたので、何から着手すれば良いのか、正直、全く分かりませんでした。そこで、適当なキーワードで検索し、(株)エリートネットワーク様の 『転職体験記』 に行き着きました。とても勇気づけられたのを思い出します。私は、早速、登録することにしました。合格発表の翌日でした。あまりにも早かったかもしれませんが、私の心境としては、どんどん前に進みたかったのです。結果的に、そのスピード感は、良い方向へ出たと思います。登録後、すぐにご担当の転職カウンセラーの金入さんから、お電話を頂きました。連絡が本当に早かったので、驚きました。そうしたところに、質の高さは現れるのだと思います。

数日後に、銀座の事務所でカウンセリングがありました。とてもきめ細やかなご対応で、様々な話を引き出して下さいました。自己分析、面接対策の基礎になったことは間違いありません。とても良い経験になりました。私は、今までの時間をまったく無駄にはしたくないという最後に残った意地 (未練) から、法務職を希望しました。法務の募集は、私のような就業経験のない者にとっては、とても限定的でした。ご担当の方からは、非常に厳しい戦いになることを告知されました。同時に、ネットワークエンジニアの選考の案内も頂きました。結果として、ネットワークエンジニアの職に就くことはありませんでしたが、選考に向けた準備、面接の経験は、とてもためになりました。法科大学院修了生の方は、やはり法務部門への希望が根強いと思いますが、柔軟に考えて挑戦するべきだと思います。

面接から内定へ

法務職でご紹介を頂いた企業様から、1次面接のご連絡があったのは、登録から1週間ほどでした。法務担当採用の道のりの厳しさからすると、私はとても幸運だったと思います。ただ、逆に考えると、この機会を逃せば、相当困難な道のりになるということでもあります。必死に応募企業様の知識、業界の知識を頭に入れ、自己分析の復習をしました。そうした勉強をしていくにつれ、最初は法務職だからという意識が本音だったのですが、“この会社に入って仕事がしたい” と思うようになりました。この意識の転換、意欲が、内定を頂く上での大前提なのだろうと思います。

就業経験のない者にとって、情熱・意欲、将来への期待感だけが、唯一の売りになるからです。面接では、司法試験はもう受けないのか? それでいいのか? と、必ず質問されます。目標を諦めることはネガティブな側面を持つものでもありますし、とても厳しい質問ですが、逆にそれは、自分の覚悟を示すことができるチャンスでもあるので、法科大学院修了生の方は、勝負所と捉えて、しっかり腹を括ったうえで、綿密な準備が望まれると思います。私の場合、幸運なことに、役員の方々の面接から数日して、法務担当での採用の内定を頂くことができました。これは、ご担当の転職カウンセラーの金入様が電話にメールに、終始、きめ細やかなサポートをして下さった賜物だと感謝致します。

おわりに

法科大学院修了生の就職活動は、独特だと思います。既卒であること。年齢を重ねていること。にも拘わらず、就業経験がないこと。特に、時間を費やしてきた目標を捨てるということ。一般的な就職活動よりも、一層の覚悟が必要になると思います。腹を括る必要があると思います。私の場合は幸運に恵まれましたが、苦労するところは大きいでしょう。ですが、(株)エリートネットワーク様のサポートは、とても丁寧で、誠心誠意就職活動を後押しして下さいます。この体験記が参考になるかは分かりませんが、就職をお考えの法科大学院修了生の方々の就職活動が、無事進まれることをお祈り申し上げます。

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