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教育心理学の専門家、教育・研修会社から教育・研修会社へ

教育心理学の専門家、教育・研修会社から教育・研修会社へ

No.505
  • 現職

    企業向け研修の企画・運営会社 研修コンテンツの企画担当

  • 前職

    企業向け研修の企画・運営会社 法人営業→
    企業向け人材育成のベンチャー 研修事業立ち上げ

松田 良子 氏 35歳 / 女性

学歴:東京大学 教育学部 総合教育学科 教育心理学コース 卒

1. 転職を決意

もともと私は、企業向けの研修を企画する研修会社で企画や法人営業を行っていました。その時に知り合った知人が独立して人材育成の会社を立ち上げる際、一緒にやらないかと誘われました。もちろん不安はありましたが、自分達で会社を立ち上げるなんて面白そうだと思い、参加することにしたのです。それがちょうど5年前のことです。

はじめは仕事もない中、手探りで進んできました。そんな中、前職での経験を活かして、私は研修事業を立ち上げました。それが会社の中で最もキャッシュを生む事業に育ってきた矢先のことです。一年前、社長から衝撃的なことを聞かされました。資金繰りが悪化して、給料が払えない、と。
研修事業が立ち上がってきているのに、なぜ? 一番の原因は、社長が指揮を執って開発してきた人材育成支援システムへの投資がかさんだことでした。泣きました。
それからの半年くらいは毎日が葛藤でした。ここにとどまって立て直すべきか、新天地を求めて去るべきか。半年以上経ち、やっと気持ちの整理がついて、転職を決意するに至りました。

2. 某エージェント登録

まず、友達に相談すると、転職エージェントに登録するといいよ、と教えてくれました。そこで、規模が小さめで丁寧に相談に乗ってくれそうなP社に登録しました。P社ではまず1時間ほど面談をして、今までの職歴や私の希望などを聞いてくれ、履歴書や職務経歴書に対するアドバイスなどもしてくれました。
私はもう研修業界から離れたいと考え、普通の事業会社での人材育成担当の職を探したいと伝えました。P社では概ねその希望に沿った企業を何社か紹介してくれました。
ところが、そもそも案件が少ないのか、担当者がやる気がないのか、ぴんと来る会社を紹介してもらえないのです。こちらがぴんと来ないから、相手企業もぴんと来るはずはありません。それに、P社の担当者とはメールのみのやりとりで、だんだん不安になっていくばかり。

3. (株)エリートネットワーク・大木さんとの出会い

P社は頼りないので自分から求人案件をネットで検索していると、偶然(株)エリートネットワークの案件が目に入りました。そこで、早速登録してみたのです。それが(株)エリートネットワークとの出会いです。
まずはやはり1時間程度の面談がありました。私の担当の転職カウンセラーは大木さんという女性でした。
大木さんは、私の履歴書・職務経歴書に目を通しながら、転職理由などかなり突っ込んで聞いてきました。ここまでさらけ出さなければならないのかと躊躇しながらも、女性同士ということもあり、プライベートな内容まで話しました。大木さんはそれに応えて、私が言語化できなかった思いや悩みまで汲み上げてくれ、整理してくれたのです。
「今の会社を辞めたいのか、それとも、いい条件の会社があれば転職したい程度なのか? 」と大木さんは私に迫りました。あまり深く考えて転職活動をしていなかった私は、その時初めて自覚しました。今の会社を辞めたいのだ、と。安定した収入を得て、一人暮らしもしたいし、将来に備えたいのだ、と。

また、大木さんはこうも言いました。事業会社での人材開発担当の求人は少なく、もしあったとしても人事部門での給与計算などの人材開発以外の経験も要求されることが多い、と。ところが私は企業での人事部門の経験はありません。逆に、私の経歴なら研修会社であればすぐに見つかるでしょう、と。私はもう研修業界から離れたい気持ちだったので、渋りました。そんな私に大木さんはこう言ってくれました。「まずは安定した収入を得て、態勢を整えるのが最優先ではないでしょうか。」
そうです。私は会社に出資もしていたし、資金繰りが悪化した時には会社に貸し付けも行っていました。そのため、いつでも資金を提供できるように家賃のかからない実家に住まわせてもらっていたのです。これが最も大きな私の葛藤でした。大木さんはその気持ちを酌んで、提案してくれたのです。私はすっかり目を覚ましました。そして、大木さんについていこうと強く思いました。

4. 転職活動

大木さんのアドバイスを受けて、研修業界もターゲットに入れることにしました。早速、私に合いそうな求人を見繕ってくれました。紹介してくれた求人の中で、ぴんときた求人が4つくらいありました。もちろん研修会社だけでなく、私の当初の希望を考慮して普通の事業会社もあったのです。その木目細やかな配慮に感動しました。
その中で、特にぴんときたのが、心理学をベースにした研修や組織開発をする会社です。なぜなら、私は大学で教育心理学を学んだので、興味のある分野だからです。この会社に応募すると、すぐに面接の日程が調整されました。そして、大木さんは電話をくれ、この会社の特徴や社長のお人柄などを説明してくれました。また、私の退職理由を整理してメールで送ってくれたのです。なんて面倒見がいいのでしょう!

面接が終わると、毎回、私は大木さんに電話します。夜なので、出られないこともありますが、翌朝には必ず折り返してくれます。そして、面接がどうだったか聞いてくれるのです。この密なコミュニケーションの御陰で、私ははとても安心できました。なぜなら、転職活動は周りの人にあまり大っぴらにできないため、とても孤独な活動だからです。相談したり報告したりする相手がいるだけで安心できるのです。
そうこうしているうちに、最初の会社の面接がトントンと進み、大木さんとのカウンセリングから2週間で内定を頂けました。
実はこの裏で、別の会社の面接もありました。この会社もとてもステキで、本当に悩みましたが、きっとタイミングとか縁なのだろうと考え、他の会社はお断りしました。こうして、私の転職活動は終息したのです。

5. 後日談

さて、後日談ですが、はじめに登録したP社の担当者からは、途中から連絡が途絶えていました。その時点では私には大木さんがいたので不安はありませんでしたが、こんなこともあるんだなと驚きました。
今回の転職で、大木さんには本当にお世話になりました。漠然と転職活動していた私の目を開かせ、方向転換させ、一緒に歩んでサポートしてくれました。最初の面談では、聞いて欲しくないことを聞かれたり、言われたくないこともズバッと言われたりして、一瞬ひるみました。しかし、その御陰で私は目を覚ますことができたのです。今考えると、どれもとても温かいサポートでした。
大木さんたちカウンセラーさんは、転職希望者と会うだけでなく、企業の採用担当者ともお会いして自分たちで直に情報を得ているようです。そのため、あれほど木目細かいアドバイスや情報提供をして頂けたのだろうと思います。

また、今の会社に退職を伝える時も、職業選択の自由など、労働者の権利がある旨アドバイスをくれたり、もし退職で困ったことがあったらいつでも連絡して欲しいと言ってくれたりと、単なる求人案件の紹介を超えたサポートをして下さいました。本当にありがとうございました。
私も大木さんのように、人に感動してもらえるような仕事をしていきたいと思います。

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