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監査法人から、一般事業会社の経理職への転職

監査法人から、一般事業会社の経理職への転職

No.397
  • 現職

    一部上場 インターネット・モバイル会社  経理部

  • 前職

    大手監査法人  公認会計士

田中 光一郎 氏 30歳 / 男性

学歴:京都大学 経済学部 卒

会計士を目指した理由

会計士という職業自体は、高校時代に経済を学ぶうちに数字に基づいて仕事をしていきたい、ということで意識し始めたのですが、同時にコンテンツ、エンターテイメント業界への興味もあったため、そういった業界で会計士として働きたいとも漠然と考えていました。
その後、大学時代にプログラミングサークルに入り自分でゲームやツールを作り、またそういった友人達と親しくする内に、クリエイティブな雰囲気の会社に行きたい、何かを創り出す仕事をしたいと強く思うようになりました。
とは言え、同時にそういった友人達と比べ自分の創り手としての能力の差ははっきりと分かり、やはり自分は直接創り手になるのではなく、そういった人達を会計士としてサポートするような形で仕事をしたいと考えるようになり、資格試験の勉強を本格的に始めました。

転職への決意

公認会計士2次試験合格後、実務経験を積むため大手の監査法人に就職し、多様な業種のクライアントに関与し、また業務も法定監査から任意監査、上場支援、J-SOXコンサルティング等幅広く関わってきましたが、やはり、IT、エンターテイメントに関わっていきたい、そういった業務を行いたいという気持ちは消えませんでした。
監査法人で働き始めて約6年が経ち、12月決算や2月決算のJ-SOX初年度の会社がだいたい目途がついた頃、ちょうど30歳を目前にしており、一般事業会社でいちプレイヤーとしてやり直すにはこの時期しかないと思い、転職を決意しいくつかの紹介会社に登録しました。

転職活動

もともと、転職の動機が働きたい業界があるというのがメインであり、また在職しながらの転職活動でもあったため、当初はかなり会社を絞った形で、経営企画、経理といった職種で応募をしました。実は始めた直後はわりと楽観視していたのですが、昨今の不況の影響は大きく、ほとんどの会社で書類か1次面接で落ち、転職の厳しさを感じ考え直すべきかとも思っていました。
そんな中、紹介会社の1つを通して(株)エリートネットワークさんを紹介して頂き、面談に行き正直に今の状況と自分の気持ちを話したところ、大きく2つのことを言われました。

まず、転職というのは、それまでのキャリアを一度全て捨てて一から出直す気持ちで臨むこと、特に会計士は着任当初からすぐに自分で手を動かすのを嫌がって、管理職のような立場を求めるけれども、今の状況だと事業会社での勤務経験のない(特に自分は英語もできない)会計士より有能な経理部内の実務家は市場にたくさんいるため勝負にならないこと。
2つ目は興味・関心のある好きな分野に関する仕事と言うが、別に旅行が好きだからと言って旅行会社に就職する必要はなく、余暇を使って趣味として楽しめばいいので、そこにこだわり過ぎないこと。

前者については、その通りで、自分でもそう思っていたつもりだったのですが、この年齢にして会計士といういわゆる先生の立場が染み付いており、椅子の座り方ひとつとってもまだまだだったことを指摘されて改めて気付きました。ただ、後者については、転職の動機の根幹となるもので自分にとって譲れないものであったため、それを説明したところ無理に説得されるのでもなく、それに応じた案件をご紹介頂けました。
その上、通常なら書類で落ちることを見越して大目に応募するのが当たり前らしいのですが、やはり行きたい会社から順に応募したいと言って2社のみ応募致しました。

そのうち1社はIT・エンターテイメント系の会社であり行きたかったのですが、色いろあり、従来から会計士に対してネガティブな印象をお持ちになっていた様で難しい状況でした。その点は、面接のプロセスで、何度も面接官からのコメントを耳にしました。そこを何とか事前に働きかけて頂いて一次面接を受けさせてもらえることになりました。これは正直に言って完全に(株)エリートネットワークさんのお陰だと思っています。
その後、その会社の印象が良かったため、ぜひそこに行きたいと思い他に応募せずに専念しました。その結果、運良くとんとんと選考が進み内定を頂くことができました。

転職活動を振り返ってみて

転職活動の中では勿論スキル、経歴も重要ですが、本当に重要なのは採用側の会社の人がこの人物なら一緒に仕事をできる、と感じてくれるかどうかです。
他の紹介会社では、面接は自分を売り込む場であるので最高のプレゼンをするべきだと言われました。確かにそれは自分の良さをアピールする、という意味でならいいと思うのですが、よくよく考えると仮面を被って面接をしたのでは、仮に入社したとしても会社も自分も共に不幸なだけです。

その点、(株)エリートネットワークさんのカウンセリングで強く、そして、その後も何度も言われたのが面接では自分を素直に出すべきだと、それで採用してくれる会社に行くべきだ、ということです。(勿論社会人なので何でもかんでも我儘を言っていいという訳ではありません。)この様に転職市場が沈んでいる状況下では、ともすれば安易に内定を決めてしまいたいと思うエージェントが多い中、その言葉は特に心に響きました。
結局、面接する側も付け焼刃的に良く見せようとしたところで判るものらしく、内定を頂いた会社では特に何もせず自然体で受けた会社でした。
今回の転職に関して、(株)エリートネットワークの皆様、特にご担当頂いた転職カウンセラーの松井様には大変感謝致しております。ありがとうございました。

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