コンサルタントから、財務アドバイザリーへの転職

No.380
  • 現職

    財務アドバイザリーファーム
    アソシエイトディレクター

  • 前職

    株式上場 コンサルティングファーム 
    プロジェクトマネージャー

小林 重樹 氏 30歳 / 男性

学歴:東京大学 経済学部 経営学科 卒

目次
  1. 転職活動に至った経緯
  2. 転職活動の停滞
  3. 転職活動の再開
  4. 相性重視の転職先決定
  5. 良縁に恵まれた転職活動を振り返って

転職活動に至った経緯

私は2年前に漠然と転職を考え出しました。その際には、実際に転職活動を始めた訳ではないのですが、30代を前に今後このまま今のファームで働き続けるべきか、一度じっくりと冷静に考えたのがきっかけでした。

主要な問題意識は次の二つです。
まず重要だったのが、8年も働いていると『何でも屋』になってしまっていたことです。コンサルティングファームでは、事業の特性から多様なプロジェクトへの参加が必要で、その都度新しいテーマへの挑戦となります。それが醍醐味ではあるのですが、10年、20年と続けていく前に、一度立ち止まって自分の目指す領域を形成したいという問題意識を有するに至りました。もちろん、そのファームの中でも器用に仕事の領域を絞り込んでいる方もいらっしゃいましたが、自分の場合は、色いろな仕事があると何でもやってしまう傾向がありました。そこで、いっそのこと自分の環境を変える必要があろうと考えました。

もう一つは、30代〜40代にかけてのキャリアルートを広げたいという問題意識です。コンサルタントとして30代も中盤を過ぎると、会社役員等へ転身される方を除けば、他の職種への転換は難しく、一生コンサルタントとして過ごすという現実がありました。その点について、私の場合は、それ以降のキャリアルートが大きく狭まってしまうという印象を得ました。理想的には、投資銀行をはじめとする金融業界、事業会社の企画部門等、コンサルティングと類似している分野を経験し、先々のキャリアルートに広がりを持たせたいと考えたのです。

二つの問題意識は一見、相反するもののように見えます。しかし、両方とも30歳前後の方が一般的に持ち得る問題意識ではないでしょうか。自分のキャリアにメリハリをつけるために、専門性獲得の期間を持つことが一つ目の理由であり、その結果として、二つ目に挙げたキャリアルートの広がりを生み出すことが出来るのではないか、ということです。逆に考えれば、このタイプの転職は35歳や40歳ではなくて、30歳の今ならぎりぎり可能なタイミングと判断しての転職活動でした。

転職活動の停滞

実際に転職活動を開始したのは1年前です。具体的には電車の中吊広告に名前があるような大手エージェントさんに登録し、キャリアカウンセリングを受けることから開始しました。しかしながら、なかなか丁寧なカウンセリングをして頂けていない印象がありました。

具体的には、個人に合う会社を薦めて頂くというよりは、数件の人材募集中案件をベースにカウンセリングされている印象でした。どちらかと言うと、転職希望者よりも採用案件ありきだったのだと思われます。大手エージェントさんの場合、大量の転職希望者を“裁く”イメージになってしまい、かなり機械的な対応になってしまうのは否めないのだと思います。

この時は結果的にあまり具体的な話に進展しなかったことと、足元に面白い(忙しい)プロジェクトが発生したこともあり、しばらくは仕事に集中することにしました。この様な転職活動の“一時停止”もよくあることだと思います。人生において大きな決断になりますので、焦らず、丁寧に、立ち止まることがあってもいいと思います。

転職活動の再開

さて、プロジェクト終了後、改めて自分の心を見つめ直し、やはり転職するほうがよいことを自分の中で再確認しました。この時には、これまでのプロジェクトの経歴からはっきりとした志向を持てていました。一度立ち止まった効果は、その間に考えがまとまる、ということも挙げられます。
そこで、当該分野のキーワードで検索していくと、(株)エリートネットワークさんに豊富に案件がありそうとの印象を持ちました。そこで、“善は急げ”で、すぐにアクセスしカウンセリングをして頂きました。このカウンセリングが2時間超だったと記憶しておりますが、非常に印象的でした。

まず案件が豊富にあること。志望内容から10社近くの案件を事前にご用意頂いておりました。先に利用した大手エージェントさんでの経験では、求人案件が少ないとどうしても案件ベースの推薦になりがちですが、案件が豊富であればその中から個人に合った会社を“選ぶ”ことが出来ます。その点で、まずひと安心致しました。

次に、カウンセリングの内容が極めて個人にフォーカスされていることです。私の場合、コンサルティングをやっていましたが、それほど多弁でもなく極めておとなしいタイプの人間です。その性格を短時間で把握して頂き、5件ほどの会社を薦めて頂きました。かなり個人の特性を考慮してくれる、という二つ目の安心感を持ったことを強く覚えています。

相性重視の転職先決定

薦めて頂いた会社さんとは別に、個人的に応募した会社もありましたので、合計7件程度、面接を進めさせて頂きました。いずれも好感触で実際に数件の内定を頂いたのですが、最終的に入社を決めた会社は、(株)エリートネットワークさんのカウンセリングの際に最もお薦め頂いた会社でした。

内定を頂いた会社については、知名度、安定性、報酬等の様々な比較を行いましたが、その中でも、入社を決めた会社は実は最も事業規模が小さく、家族・知人に不安がられるほどでした。入社を決めた理由は人・社風への相性でした。面接でお会いする社長・社員の皆様と、最も違和感なくお話しすることができたのです。

改めて振り返ると、最初のカウンセリングの際に最も強く薦めて頂いたのも納得でした。(株)エリートネットワークさんは、最初からその会社との相性を重要な評価軸にされていたのだと思います。

良縁に恵まれた転職活動を振り返って

今回の転職活動を振り返ると、とっても良縁に恵まれたものだったと感謝しています。まずは、(株)エリートネットワークさんという良いパートナーに恵まれました。また、転職先の会社についても、個人では見つけられないような会社様を、相性をベースにお薦め頂けました。

このような良縁を生み出す転職活動を自ら能動的に行えたことを喜びたいと思います。言い換えれば、良縁が見つかるまでは長いスパンで転職活動を捉えた方が良いと思います。良縁が見つからない時期もあると思います。その場合は、一度立ち止まって足元の仕事・生活に集中し直す期間があっても良いはずです。そして、良縁が見つかれば、その良縁を逃さないよう一気呵成に意思決定する、このスタンスの切り替えが出来たことが、今後の自分の進むべき道を切り開いたように感じています。

最後に、(株)エリートネットワークの皆様、特に転職カウンセラーの高橋様にはスピーディーで正確なご推薦、及び人生における新たな機会を頂きました。大変お世話になりました。

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