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民事再生により経験した、初めての転職活動

民事再生により経験した、初めての転職活動

No.365
  • 現職

    独立系 戦略・財務コンサルティングファーム
    経営コンサルタント(アナリスト)

  • 前職

    東証一部上場 不動産ディベロッパー  
    財務部

大垣 健吾 氏 25歳 / 男性

学歴:一橋大学 商学部 卒

転職活動の始まり

「悪いがこれ以上、雇用の保証はできない。早急に転職活動を始めてくれ。」
昨年の年末、上司から解雇予告ともとれる一言が私の転職活動の始まりでした。
新卒で東証1部上場の不動産会社に入社。営業部にて新規の営業活動を担当した後に財務部に異動になり、資金管理業務や資金調達業務、内部統制対応業務等に幅広く携わってきました。昨年の夏、財務破綻による民事再生申立以降はプロジェクトメンバーとして債権債務の取り纏め、金融機関対応などに追われてきましたが、年末に会社の清算が決定し、何の準備もないまま突然に転職活動がスタートしました。

初めての転職活動

当時、同僚の何名かは既に転職活動を始めており、まずは情報収集から始めました。転職エージェントには大手2社に登録をし、現在の転職市場(第二新卒)についてのヒアリングと求人情報の収集、提出書類の作成などに取り組みました。
第二新卒、一部上場企業での財務の経験、倒産後の会社の法的整理を行ったという特殊な経験を売りに事業会社の経営企画や財務、また経理職などに応募しました。書類選考通過後の面接では志望する企業についてホームページやIR資料、リクナビ等会社を紹介するサイト等で入念に調べ、自分がその企業で働くイメージ(5年後〜10年後)を明確にした上で臨むように心掛けました。転職理由が雇用不安(解雇予告)という明確なものであったこともあり、比較的早く数社の内定(経営企画、財務、経理など)を頂くことができました。


しかしながら、いざ決断をしなければならない段階になると、仕事内容や待遇など様々な面で踏ん切りがつかず、悩んだ末でお断りすることを何度も繰り返していました。思えば当時の私は雇用不安から免れ内定をとることを最優先で考えていた為、「自分自身何がしたいのか」ということが明確になっていませんでした。
というよりは、「自分のすべて希望通りのやりたい職に付くこと(当時、明確にはなっていませんでしたが)」はこの不況下では現実的に不可能であると本能的に感じていた為、敢えて明確にしなかったのだと思います。

エリートネットワークさんとの出会い

今後の転職活動をどのようにやっていくのか悩んでいた時、既に転職活動を終えていた先輩社員に相談し、紹介されたのが(株)エリートネットワークさんでした。最初の面談ではこれまでの職歴と転職活動の経緯をすべてお話し、今後転職活動をどう進めていくべきか悩んでいることを伝えました。「より経営に近いところで仕事がしたい。」「よりプロフェッショナルな仕事がしたい。」という抽象的な希望でさえ、じっくりと耳を傾けてもらえました。カウンセリングを通して自分自身の考え方、今後の進め方など次第にまとまっていったことが強く印象に残っています。その後、私の志向性・性格に合った求人を数社紹介して頂きました。


その後の展開は非常に速く、わずか2週間程度で第一希望であった独立系戦略・財務コンサルティングファームに内定を頂くことができました。この不況下で希望通りの転職ができたことは幸運なことであり、私の転職活動のサポートに尽力して下さった方々のお陰だと感じています。

転職活動を終えて

当初の私はまず第一に雇用ありき、の考え方で転職活動を行わざるを得ませんでした。つまり、「自分がどういう仕事をしたいのか、どういうキャリアを積んでいきたいのか」という志向性や希望よりも、「まずは〜月〜日迄に仕事を見つけること」を第一優先で考えざるを得ない状況でした。不況下、また雇用が不安定な中で自分の希望と現実のバランスをどうとっていけばいいのか分からず、転職活動中ずっと悩んでいました。
(株)エリートネットワークさんに出会いカウンセリングを通して悩みや不安が解消されていったのを今でも鮮明に覚えています。「自分が本当に何をしたいのか。」は「(プライベートを含めて)これまで自分が何をしてきたのか?」の中に存在していることを教えて頂いたように思います。


最後になりますが、転職カウンセラーの杉本さんには非常に感謝しております。希望の転職が叶ったことは杉本さんの尽力なくしては得られなかったことだと感じています。短い期間ではありますが、杉本さんとの二人三脚の転職活動を通して多くのことを学ばせてもらいました。この場をお借りして御礼申しあげます。


以上

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