本日現在1556
/ バックナンバーも全て読めます

ファンドマネージャー/アナリストへのこだわり

ファンドマネージャー/アナリストへのこだわり

No.189
  • 現職

    大手証券系資産運用会社(日本株アナリスト)

  • 前職

    農林系金融機関
    (欧州株式ファンドマネージャ(4年間)/日本株式ファンドマネージャー兼アナリスト(5年))

中西 正一 氏 38歳 / 男性

学歴:関西学院大学 商学部卒

小生の職種は専門性が高過ぎて、これから転職活動を行われる方への役立つ情報になるかどうかわかりませんが、少しでも参考に頂ければと思いペンをとりました。

自己紹介

1991年4月に農林系金融機関に就職しました。当時はバブル世代と呼ばれ、就職活動の厳しさを知らない、のんびりとしている世代とマスコミなどで何かとマイナスのイメージが強い世代のひとりとして就職をしました。今振り返りますと、小生の当時の就職活動は、売り手市場の中、学生時代の仲間達は、一流会社と呼ばれるブランド企業への就職活動に奔走する一方、自分にとってどのようなことをやりたいのか、また、回り道が無くやりたいことを新人の頃から任してくれる企業はどこかと、これらを自分の就職活動の基本柱・ポリシーとして活動をしていました。ひとつの業界の事だけではなく、日本・国際経済全体が見渡せる職業に就きたいという思いで就職活動を行いました。縁あって農林系金融機関の財務企画部門に配属となりました。その後は、4年間、欧州株式ファンドマネージャーとしてロンドンに駐在し、帰国後、約5年、日本株式ファンドマネージャー兼アナリストとして従事しました。2003年4月に子会社であるアセットマネジメント会社に出向を命ぜられ、3年間米国株式ファンドマネージャーとして業務を遂行しました。このように財務管理や、法令担当部署、バックオフィスなど数ある財務部門の中でも小生の場合は、ファンドマネージャー及びアナリストとして専門性の高い業務に12年間従事してきました。

転職の背景

15年間、勤務していました元の会社の人事方針は、ゼネラリスト育成型をとっており、全く畑違いの部署への異動の可能性が高く、且つ、3年毎に行われるというものでした。新卒時の就職活動で抱いていた「日本・国際経済全体が見渡せる職業に就きたい」という信念と自分の性格からして「専門性の高い分野をより深く探求したい」という思い、また、レベルの高い環境に自分の身を置き、スキルをもっと向上させたいという思いが強くなったことが転職をするきかっけとなりました。

実際の就職活動の様子

こうした思いから、出向先での人事異動が早くて06年3月に実施されることや自分の年齢が30代後半になったことから、昨年の12月頃から転職活動を開始しました。4から5社ほどの人材紹介会社に登録し、また、日経新聞の日曜版の求人欄をみて、日系企業、外資系企業を問わず興味があるものについては履歴・職歴書を送付し、転職活動を進めてきました。活動を始める前に、自分にとって大切なこと、優先順位の高いものを今一度頭の中で整理し、紙に書き、それを信念として活動を行おうと決めました。第一にこれまで経験してきたファンドマネージャー及びアナリスト業務のスキルアップを図るため、それが実現できる会社に転職する。第二に現場の面接官や人事部と話をすることで、この人たちと一緒に仕事がしてみたいと思える会社に転職する。第三にその会社が中途採用者に対するスキルアップを親身に考えてくれる会社に転職する。このようなことを頭の中で整理し紙に書き出しました。しかしながら、実際のところ06年3月までに転職先を決めなければならないという焦りから、同じ運用部門でもファンドマネージャーやアナリストではない職種の内定を5社ほど頂き、気持ちは大きく揺らぎましたが、立ち止まって、ゆっくり頭を冷やし、やはり自分の信念を貫こうと腹を固め、丁重に内定先の企業に辞退をお願いしました。その後、縁があって、初心の思いが叶う現在の企業に転職することが出来ました。

転職を終えての感想

生意気で且つ小生の転職活動が参考になるかどうかわかりませんが、少しでもお役に立てればと思い、転職を終えての感想を書かせて頂ければと思います。
小生の場合は、「06年3月までに転職する」と期限を定めて活動を行いましたので、焦りや精神的不安定が出てしまい、この点は良くないと思い、「天命を待つ」、「じっくり構える」など気持ちを切り替えました。これは大事だと思います。活動を行っている際は何かと不安めいたものが湧き上がり、かといって、職場の同僚に気軽に相談する状況も作りにくいものなので、活動中の精神衛生をしっかり保つことが大事かと思います。次に、月並みですが、なぜ、自分は転職をしたいのか、今一度整理することが大事かと思います。今の会社の人間関係が嫌だとか、組織が悪いからなど周りや環境に対する責任転嫁は避けるべきだと私は考えます。仮にこうした環境でも、自分なりに人間関係を良くしていこうという努力を続けてみること、また、より業務が効率的に行えるよう、組織のあり方・変更を上司と相談して変えていこうとする姿勢を出していくことが大切かと思います。こうしたことは、どこの転職先でも同じような状況は必ずと言っていいほどありますので、今直面している壁を乗り越えなければならないと思います。

それでも、難しければ転職を決意されてもよろしいかと思います。特に、面接では必ずといっていいほど、「どうして今の会社を退職されたいのですか」という質問があります。転職を行う動機が前向きなものでなければ、先方にも良い印象を与えられないかもしれません。また、自分のこれまでの職務経歴を自分の言葉でしっかりと面接官に伝えること、自分をとり繕わず自分らしさをしっかり出すことが大事かと思います。内定を取りたいがため自分らしさを出さずに相手に合わせてしまうことは、たとえその会社に入社できたとしても精神的な負担がかかり易いかと思います。全て自分らしさをさらけ出しても内定がもらえる企業、こうした企業に転職することが大事かと思います。

最後に、小生の転職活動の最初は何社かの人材紹介会社と新聞を見て自己応募で行っていましたが、ある人材紹介会社では、レジョメを単に企業に送る程度で、こちらの希望や適性をそれほど考えてくれない所もありました。こうした状況の中、親身になって転職相談にのってくれ、面接終了後も応募先の企業へのフォローアップをしっかり行ってくれる「(株)エリートネットワーク」さん1社に絞り、全てについて信頼を寄せました。こうした人材紹介会社との信頼関係も重要だと考えます。最後に「(株)エリートネットワーク」のカウンセラーの方に感謝の意を述べたいと思います。ありがとうございました。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら