企業インタビュー

株式会社ポケモン 企業インタビュー

誕生から12年目を迎えたポケモン。 その人気を維持し続ける同社のブランドマネジメント力は秀逸。 記念すべきゲーム第一弾が発売された当時、小学6年生だった子供達が今では22~23歳の立派な大人に。商品リーチ層が拡大し、積極的に世界展開も行う同社で活躍なさっているお2人にお話を伺いました。

まず始めに、現在の仕事内容をお聞かせ下さい。


株式会社ポケモン
ポケモンセンタートウキョー ビジネスユニット
ビジネスユニット長  宇都宮 崇人氏

ポケモン関連商品の専門ショップ、『ポケモンセンタートウキョー』の統括を行っています。店舗設計やデザインから、商品の開発、販促企画、そして契約スタッフを含め計80名以上の従業員マネジメントまで、お店に関わること全てです。メインの客層は家族連れですが、平日はお子様へのお土産にポケモングッズを買って帰る会社員の方が、約4割もいらっしゃいます。

(株)ポケモンに入社されたきっかけを教えて下さい。

前職の外資系経営コンサルティングファームに在籍中、同期が転職活動をしていて、彼が集めていた資料の中に(株)ポケモンの資料をたまたま発見して興味を持ったことがきっかけです。元々、日本が世界で勝負できる付加価値の高い娯楽やコンテンツといった産業自体に興味があったことも理由の1つです。
当時は、決して仕事の満足度が低かった訳ではなく、転職をそれほど強く意識はしていませんでした。ただ、経営コンサルタントとしてBPRや新商品開発、リサーチ等、様々な事業を手掛けて来た過程で数多くの会社を見てきましたが、(株)ポケモンという会社について、調べれば調べるほど「この会社は、実はとんでもなく凄い会社なのではないか」という思いがだんだん強くなりました。そして、他の企業は一切受けず(株)ポケモンのみにエントリーしました。

入社の決め手は何だったんでしょうか?


『ポケモンセンタートウキョー』

コンテンツやキャラクタービジネスを手掛ける会社が数多くある中で、ズバ抜けて"思い切った会社"だったからです。

"思い切っている"と言うのは、ポケモンという1つのコンテンツと心中する、つまり、ポケモンが無くなったらこの会社も終わりということ。そして、いつ終わるか分からない。その覚悟はありますか?と面接で聞かれました。それほどシンプルで明快なビジネスなのです。しかも、ポケモンという1キャラクターしか扱わないにも拘らず、テレビアニメ、ゲーム、映画、キャラクター商品等、全ての領域を網羅した事業展開をしている。この驚くべき連動が可能なのは、当社の株主である任天堂(株)や(株)テレビ東京、(株)小学館といった各種メディア媒体を保有する会社が、ビジネスパートナーとしても共にポケモンを盛り上げて下さるからこそ。この仕組みは、他の会社では考えられない当社独自の特徴であり、それを実現しているこの会社は本当にすごいと思います。

そして、もう1つの思い切りの良い点は、ポケモンが末永く愛されることが第一ミッションとして掲げられていること。あらゆる事業の根底にあるのが「如何にポケモンを存続させていくのか」という考えであり、会社の成り立ちから組織まで、この考えが基になっています。そのために、上場もしていません。個人株主からの過度のプレッシャーや、単年毎の無謀な売上目標を掲げられることはないので、長期的視野でビジネスを熟考できる仕組みです。

仕事のやり甲斐、醍醐味は、どんなところですか?


まず第一に、目の前で子供が大喜びする姿を見てお給料を頂ける仕事に携わっていることが何よりも幸せだと思います。そして 、ロジカルだけでは通用しない"思いつき"や"ひらめき"といった感性をコントロールしていく力の重要性を知ったことです。

事実ベースから確実性の高い答えを導き出す前職のコンサルタント業務とは違い、(株)ポケモンでの仕事は不確実なことだらけです。なぜなら、店舗の販促企画1つとってみても、実際に実行してみるまでお客様の反応は分からないからです。加えて、(株)ポケモンはトップを走る会社です。そのため、真似をするのではなく、真似をされる立場なのです。会議の通し方1つ取ってみてもそうですが、2番・3番の会社は1番手のやり方を見て、分析して、手法を取り入れます。しかし、トップを走る会社では、この事実ベースをかき集めた2番煎じでは通用しない。ファクトベースの寄せ集めや、分析した数字からだけでは説明が出来ない様な最先端の試みに挑戦し、失敗もありつつ手探りで当たりを見つけていくしかないのです。試みが当たるか分からない、人気が出るかも分からない、お客様が上手くキャッチして下さるか分からない……。ロジックだけに頼れない不確実性の中で、最初の一年間は空回りしたり、上手くいかない時期もありました。けれども、お客様に直接ボールを投げてみて、それが当たるかどうか、リリース後にどんな反応が返ってくるかを直接感じられて本当に面白い。自分で「これは行ける!」と感じたことが、ダイレクトにお客様のニーズと結びついた時の満足度の高さは計り知れません。それがこの仕事における一番の醍醐味と言えるのではないでしょうか。

仕事のことを考えている時間は長いのですが、どう工夫したらより楽しく、より面白いかを考えるのは全く苦ではありません。私には2歳になる子供がいるのですが、お店に連れて来ることも多々あります。仕事柄、子供が集まる場所に自分の子供と一緒に出掛けることが多いですが、私の仕事にとって役に立つことは、自分の子供を喜ばせることと一致するんです。子供は喜び、私は新しい刺激を得る事ができ、妻は子供を遊びに連れて行ってくれるので助かる、正にwin-win-winの関係が築けるので、ある意味、仕事と家庭のバランスが取りやすいと言えるのかもしれません。今自分を突き動かしている推進力は「面白いことがしたいから」に他なりません。

今後、手掛けたいお仕事があれば教えて下さい。


幅広い層に向けて発信されたゲームやアニメをきっかけに、ポケモンを好きになった子供がお店に足を運ぶ、というサイクルを逆にしたいと思っています。人気の受け皿的存在ではなく、お店で手掛けた新たな企画や商品をきっかけとして、人気のポケモンキャラクターを世に送り出していける様な情報発信の場となれたら良いですね。

そして、大人の方にももっとポケモンを普及していきたいです。アニメや映画では難しいかもしれませんが、お店やグッズであれば子供だけでなく大人とも接点を持てると考えています。20代の方であればアニメは見ないかもしれないし、映画を見に行くのは恥ずかしいかもしれませんが、ポケモンのちょっとした小物やグッズであれば手に取り易いですよね。長い時間ポケモンに触れていれば、その人にとってポケモンの存在価値は高くなりますし、そういった人達が親になった時に、更にその子供と一緒に楽しめるような機会を作り出していけたら良いですね。

(株)ポケモンを志望する方に一言お願いします。

(株)ポケモンという会社を是非一度調べてみて下さい。ゲームの売上、映画の興行収入、アニメの視聴率、グッズの売上の各数字を見て頂ければ、ビジネスとしての可能性の大きさに知的好奇心が刺激され、ワクワクして頂けるのではないでしょうか。一緒にお仕事をさせて頂く企業の方も一流の方ばかりで、ビジネスのダイナミズムを実感できる貴重な場だと思います。

宇都宮さん、ありがとうございました。続いて、人事部の内藤部長にお話を伺います。

貴社商品の対象年齢と人材採用の対象層は、約10~15歳の乖離があるかと存じます。直接、貴社商品に接触したことのない採用ターゲット層に対して、貴社の魅力を判り易くご説明下さい。


株式会社ポケモン
人事部 部長  内藤 健次氏

当社は、ポケモンというコンテンツが未来永劫、皆様から愛され続けるために、新たな面白い取組みをやり続けるプロデュース会社です。私達は、世界中の子供達から愛される存在である「ポケモン」と、新しい「何か」を掛け算することで、次世代の子供達にも愛され、面白いと思ってもらえる"新しい解"を常に考えています。鉄道会社とのタイアップによる「ポケモンスタンプラリー」や、航空会社のジャンボジェット機をポケモン柄に着せ替えた「ポケモンジェット」に代表される様に、掛け算の解が実際に世の中に出た時のインパクトは想像以上です。
ゲームビジネスでは、世界軸で見ると、海外、特に欧米ではまだまだ伸びしろがあります。中でも北米でのゲームの売上は好調を維持しています。ポケモン関連のゲームソフトも、全世界で約1億8千万本販売されています。海外では驚くほどゲームが良く売れるんですよ。また、韓国を始めとするアジアでの展開も動きつつあります。
ポケモンは強固なコンテンツなので、ゲームに限らず世界中の一流企業からもお声掛け頂きます。その中で様々な企画が提案されますが、「これは10年後のポケモンのためになる」という軸がないと決して実現しません。すべては「ポケモンが愛され、永続するため」なのです。ポケモンは誕生から12年目を迎えましたが、世の中には2年前後で消えていくキャラクター達が非常に多い。キャラクターの人気を継続するのは、それだけ難しいことなのです。

中途採用の状況と、貴社が求める人物像(性格・行動様式・メンタリティー等)を教えて下さい。また、面接で重視なさるのは、どのような点ですか?


前に宇都宮が述べている通り、20代後半~30代前半位で、優秀だけど活躍のフィールドを見出せずにいる方に、是非ポケモンという会社を知って頂きたいです。入社時点でポケモンが大好き!という必要はありませんが、ビジネスを理解されている方ならきっと、知れば知るほど、ビジネスとしての魅力を感じて頂ける会社ではないでしょうか。

世の中の面白いものに貪欲な、好奇心旺盛の方。食わず嫌いしない方。「そういうのも面白いね」と言える柔軟な発想の方が当社ではフィット感が高いでしょう。そして、ロジカルをベースとした行動様式も大切ですが、若くして裁量の大きな仕事を任されますので、関係各位の錚々たる企業の方々に可愛がられ、一緒に働きたいと思って頂ける愛嬌のある方が良いですね。 また、過度のメンタル・タフネスを要求している訳ではないですが、一度や二度失敗してもメゲずに、子供達に喜んでもらうことを考え続けられるメンタリティーも求めます。そして、子供が喜んでくれることがエネルギーの源である、という要素も欠かせません。私は人事をやっていて子供と接する機会は比較的少ないのですが、疲れた時は、ポケモンセンターへ出向いて笑顔の子供達を見ることでエネルギーをもらうんですよ。人事の仕事が、間接的ではあるものの子供達の笑顔に繋がっていることを実感でき、自分の仕事の意義を見つけられる大切な場所です。

採用において、ある程度のロジカルさと情報感度、発想力は重視します。しかし私達は、ビジネスパーソンとしての足腰だけを見たいのではありません。子供は正直なので、子供が面白いと思うことは、大人が面白いと思うことよりハードルが高い。子供と同じ無垢な心で「面白いな」と思える様な感受性の豊かな方と一緒に働きたいと思っています。ご自身が今、夢中になっていることをアツく語れる様な方とお会いしたいですね。ポケモンが末永く愛されるために自分はどういう貢献ができるのか、試行錯誤を重ねながら、もっともっと面白いことを一緒に、貪欲に、考えていきましょう。

貴社から見た、紹介会社としての(株)エリートネットワークの仕事ぶりを、どうお感じですか?


候補者のクオリティが高いです。当社の想いを理解して下さっていると感じますし、一層理解を深めようと努力して下さっていることに感謝しています。フィットするか分からないけど、とりあえず候補者を推薦してくる様な、候補者のためにも求人企業のためにもならないマッチポンプみたいな会社とは違って信頼できます。また、電話での応対がいつも丁寧で、会社としての安心感もありますね。

当社の面接回数は決して少ないとは言えません。転職は人生の大きな転機です。ですから私は絶対にウソは言いたくないし、入社後に「イメージしていた会社と違ったな」と思われたくない。お互い、フェアに行きましょう。
「この人(株)ポケモンに合うな!」と思う方を、またご紹介下さいね。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。


ポケモンは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

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株式会社ポケモン
設立
平成10年 4月 23日
資本金
3億6540万円
代表者
代表取締役社長 石原 恒和
事業内容
店舗運営事業、ゲームソフト事業、カードゲーム事業、ライセンス管理事業、アニメ・映画事業、その他、これらに付随する事業
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約20,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか39社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ(第二回認定)、令和2年:全国で39社のみ(第三回認定)
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