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27歳CIA(公認内部監査人)、監査法人から上場会社の経理・財務部へ

27歳CIA(公認内部監査人)、監査法人から上場会社の経理・財務部へ

No.1248
  • 現職

    一部上場 保育所・児童館・ベビーシッター運営会社 経理・財務部 主任

  • 前職

    日系証券会社 地方支店 個人営業職
    四大監査法人 会計監査及びアドバイザリー

勝又 久道 氏 26歳 / 男性

学歴:巣鴨高等学校 卒
早稲田大学 政治経済学部 経済学科 卒
TOEIC 740点
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
証券アナリスト
CIA(公認内部監査人)

◆はじめに

今回株式会社エリートネットワーク様のご紹介で、経理実務は未経験でしたが、東証一部上場企業の財務経理部に内定を頂くことができました。ご担当頂いた松井様にはこの5か月間、時にはお褒め頂き、また時にはお叱りのお言葉もありながらも、「最後まで必ず面倒みますので」という当初のお言葉通り最後まで丁寧にサポート頂きました。本当にありがとうございました。包み隠さず申し上げますとコロナ禍のため直接対面でお会いしていなかったので、最初は「関西弁のおしゃべり好きなおじさん」という印象でしたが、時が経つにつれ「少し出来の悪い部下をもった非常に面倒見の良い上司」と印象も変わっていきました。私の要望や中長期的なキャリアの志向を反映・重視したうえで、様々な会社(ほとんどが上場企業)を提案してくださり、また的確なアドバイスを頂けたことが内定に直接結びついたと思っています。

◆1回目の転職までの経緯

新卒での就活は、大学時代に新聞社でアルバイトをしており自然と新聞業界のみを第一希望に就職活動を行いました。そして新聞社への就職活動に邁進し最終選考にまで残ったものの、残念ながら結果すべて不合格に終わりました。当時は売り手市場でしたが、大企業の採用は6月前半には終わっており、なんとしても就職浪人は避けたかった私は慌てて他業界へのエントリーを始めました。そんな中、大手の証券会社から内定を頂き無事就職浪人は避けることができました。

お恥ずかしい限りですが就職浪人を避けることだけを目的に証券会社への入社を決めていたので、自分が地方都市で個人住宅へ飛び込み訪問しピンポン営業を行うことなど微塵も想定しておりませんでした。(証券会社の総合職での採用でしたので東京以外への配属はもちろんのこと、そこで支店営業の第一線に出される可能性は大きかったのですが……)

晴れて社会人となり証券営業を行いながら感じていたのは「なぜ自分がここで(縁もゆかりもない地方都市で)こんな仕事(ピンポン営業)をしているのか?」という当時の自分を否定する疑問でした。それほど自分には向いていない証券営業に嫌気がさしていたのかもしれません。一方で証券マンとして様々な会社を財務分析したりする業務には面白さを感じていたので、まる1年で証券会社を退職し東京の監査法人にアシスタント(会計士受験生)として転職しました。

◆2回目の転職までの経緯

「毎日定時には帰宅して、それから資格の勉強をして2年で米国公認会計士になる」という志で監査法人に入所いたしましたが、そこでの仕事を通して感じたのは「やりたい仕事ができることは本当に面白い」という証券会社時代では考えられない感情でした。また配属先の部署には20代の若手社員がいないこともあり、最年少の私には監査だけでなくアドバイザリー業務にも関与させてもらい、「前職では経験できなかったBtoBの業務経験を積ませて頂き本当に貴重な経験」と感じておりました。

しかし仕事に邁進するあまり、肝心の米国会計士は一科目も合格には至らないまま1年半が経っていました。そこで内部統制系の業務にも興味・関心があったこともあり、CIA試験の勉強を始め1年で何とか合格まで至りました。CIA試験合格後には監査法人で携わった外部監査の経験が認められ晴れてCIA認定者となり、半年後に監査法人との有期の雇用契約が切れることを見越し転職を意識するようになりました。

◆転職時に譲れなかったこと

今回の転職で譲れなかったのは以下の3点です。
①    上場企業であること
②    経理だけでなく財務やIR・内部監査にもチャレンジできること
③    東京で働くこと
上場企業を希望した理由は、連結会計や開示など難易度の高い経理業務にもチャレンジ可能であり、また業務やCIA取得過程で学んだ内部監査周りの知見を活かしたかったからです。

そして長期的なビジョンとしては経理だけでなく幅広く管理・経営企画業務にも従事したいと思っていたので、例えば経理部だけでも50名程度の規模があるような超大企業も考えていませんでした。また前々職で東京以外での勤務経験が自分でも驚くほどアイデンティティを奪われたような心持ちでしたので、会社命令での地方勤務だけは避けたかったので地方に工場をもつメーカー等も希望先からは除いていました。

◆転職時に譲ったこと

逆に今回の転職で従来のこだわりを捨て譲ったことは下記の2点です。
①    業界へのこだわり
②    給与面での条件
元々証券会社で働いていたことや前職でも金融機関に対するアドバイザリー業務を行っていたので当初は金融機関への転職を考えていましたが、まだ20代で年齢的にも若いこともあり、ご縁のあった業界で頑張りたいと思うようになりました。

また、事業会社での経理業務経験は初めてでしたので、年収アップを図る転職は考えておりませんでした。(結果的には主任待遇での採用内定を頂けて、給与面でも満足できる結果となりました。)

◆内定合格まで

振り返って考えてみても理想の高い転職だったと思います。社会人経験4年の中で事業会社での経理実務経験もなくまた簿記の資格ももっていない人間を、コロナ禍で事業環境の見通しが悪い中で企業は採用するはずはない、と自分でも思っておりました。事実内定を頂くまで10社近い会社に面接で落ちていました。(書類での不採用はその数倍以上でした。)

そんな状況でやけになって不安感を募らせている私に喝を入れ、さらに自己肯定感を上げて頂き、かつ「最後まで面倒を見る」とサポート頂いたのが松井様でした。
面接を通して自分が上手く答えられなかったことや相手にとって納得のいく(初見の人でも腹落ちできる)説明ができなかった点については、自分の回答を述べたうえで、私の実態に合わせた模範回答をご教授頂けました。

また面接後には必ず先方へフォローして頂き、仮に落ちたとしても丁寧なフィードバックを頂くことができました。そうした積み重ねから、面接で極度に緊張することもなくなり、最終的には余裕をもって面接の場に臨むことができるまでの成長に繋がったと感じております。

◆次の職場に賭ける意気込み

未経験ながら内定先の会社が自分自身を評価して頂いたのは、私の経理財務業務への意欲や、監査法人で学んだことをベースにさらなる成長意欲をアピールできたからこそと思っております。将来的には上場会社の管理部門でキャリアを積むという当初の目標を忘れずに、仕事に自己研鑽に日々精進していきたいと思います。

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