本日現在:1206 転職体験記
No.1202

弁理士、特許事務所から技術に強い日系コンサルティング会社への転職

前職
一部上場 老舗 非鉄金属メーカー 新事業開発部門 新製品の開発技術者
大手特許事務所 特許技術者:弁理士
現職
一部上場 大手メーカー系コンサルティング会社 コンサルタント
吉川 伸一 氏 / 33歳
東京工業大学 理学部 物理学科 卒
東京工業大学院 理工学研究科 基礎物理学専攻 修了
弁理士
TOEIC:760点

新卒での就活では、自分自身が理系であること、大学・大学院で学んだこと(基礎物理、より具体的には原子核物理)を企業で直接活かすことが難しいこと、できれば安定している会社に入りたいこと、等を理由として、いわゆる大企業と呼ばれるメーカーを中心に、特に特定の製品分野にとらわれずにエントリーした。そういう意味では、当時は、特にやりたいことがあったわけではなく、大企業に入れば安定であるし、両親も安心するだろうという程度の気持ちで企業を選んでいた。

就活中、老舗の非鉄金属メーカーの子会社に勤めている親戚の方がいることを知り、そのつながりでその親族の上司にあたる人などにお会いし、その会社もエントリーした。そして、様々な企業の選考の中で、たまたまその会社が最初に内定が出たので、他にどうしても行きたい会社がなく、研究も忙しいことから、その会社に行くことを決めた。

振り返ってみると、自分のやりたいことが特になかったため、とりあえず一旦決まったしいいかと思い、それが後になって「このままでいいのか」という気持ちが強くなったのかなと思う。余談であるが、最終的に大学院の修士課程後に就職をしたが、博士課程に進学することも検討していた。しかし、博士課程までいくと就職が難しくなると感じ、また、早く収入を得て独り立ちしたいという思いで修士課程の修了のタイミングで就職した。

②~③

就職後に配属されたのは新事業開発部という部署で、入社から5年間、この部署で新製品開発に従事した。具体的な担当業務は、シリコン又はサファイアインゴットをスライスしてウエハにするためのダイヤモンド電着ワイヤの開発であり、試作・製造委託先の協力会社に置いてある試作装置を使った実験を行った。最初のうちは、どの仕事においても初めての体験が多く、同期もたくさんいたため、公私ともに非常に充実していた。また、社会人としての基本も学ぶことができた。

しかし、3年たった頃から、たとえ仕事を頑張っても同期と給与面で差がつくわけでもないという、古い大企業ならではの評価制度に疑問を感じ始めた。しかも、その先数年も同じ状況でありモチベーションが上がらなくなった。さらに、組織の中で“無難に”立ち振る舞うことだけがうまくなり、自分がエンジニアとして全然成長していないと感じ、何となく危機感を覚え始めた。4年目になった頃から、このままではまずいと思い転職を真剣に考えだしたが、転職しようにも自分の何をアピールできるのかがわからず、換言すると自分の武器が何なのかわからず、ショックを受けた。

それと同時にできるだけ早く転職したいという思いが強くなり、理系の資格で頑張れば一人前になれるという観点から、「弁理士」になろうと決意し、資格の勉強を始めた。資格の勉強をしながら、転職先を探したところ、特許事務所に勤めている同じ大学の弁理士のOBの方とつながることができ、大手特許事務所に2016年4月に就職した。

そして、この就職と同年に、弁理士試験に合格し、翌年には弁理士登録をして、弁理士として仕事を始めた。その後、4年間ほど一人前の弁理士になるために必死に頑張り、事務所及び顧客からもいい評価を得ることに成功し、年収も大幅にアップした。自分の頑張りや能力が評価されて年収が増えたことは嬉しかった半面、仕事も非常に増え、残業時間も多くなり、ワークライフバランスが取れなくなった。さらに、複数の先輩社員が事務所を退職し、仕事が拍車をかけてさらに増えた。仕事漬けになるのが嫌だった自分はこのまま仕事が増え続けても対応できないと感じ、上司にそのことを相談したがこちらの言い分を理解してもらえず、これ以上ここにいてはだめだ、自分の人生をもっと大切にしたいと感じ退職を決意した。

別の観点として、弁理士の仕事が、自分が思い描いていたものと若干異なっていたことも退職を決意した原因の1つである。自分が想像していたほど、自分のアイデアを提案したり、自分の意見を言ったりすることができず、単調な明細書の作成作業をしているかのように感じ、いいように使われていると感じるようになってしまっていた(もちろん個人的意見です)。メーカーから特許事務所に転職する際、自分が何をしたいかをきちんと考えず、早く転職したいという思いだけで資格取得をめざし、その結果、転職の幅を狭めてしまったかなと感じた。また、たとえ年収があがったとしても、それだけでは仕事を続けるモチベーションにはなりえず、ワークライフバランスは大切にしたいと思った。

上記のような1回目の転職の反省もあり、2回目の転職では、自分が何をしたいか、どのように働きたいかをよくよく考えた。さらに、年齢も33歳ということもあり、今までの経験をなるべく活かす方向で転職先の業種を考えた。約9年間働いた中で自分が何をしているときが一番活き活きしていたかを思い出し、自分は、自分の持っている知識や創造力で何かアイデアを提案したり、物事を一緒に解決したりするときに楽しいと感じていることがわかった。そのため、未経験の業種であるものの、このような仕事ができる技術系の案件を扱うコンサルティングファームに転職を決意した。ただ、ある程度ワークライフバランスもとりたかったため、そして今回の転職で最後にしたかったため、外資系は避け日系のコンサルティングファームに絞った。

一方で、応募の時点では自分の経験を最大限に活かせる企業の知財部も視野に入れて転職活動を行った。転職活動中は、自分をアピールするということに加え、自分のやりたいことができそうか、自分の思い描くワークライフバランスで仕事ができそうかを重視して活動した。最終的に、日系のコンサルティングファーム2社と自動車メーカーの知財部1社の内定をいただいた。

ここで、3社を横並びにして検討した結果、まず自動車メーカーの知財部は内定を辞退した。この決断は、転職活動を通じてコンサル業界により興味を持ったことに加え、同棲中の婚約者の存在も大きかった。上記メーカーでは北関東エリア(栃木県)への配属を打診されていたが、婚約者は、都内で仕事をしており、仕事を続けたいという意思を持っていた。今後の2人のことを考えた結果、自分も都内で働いていた方がいいと感じ、やむなく内定を辞退した。

そして、コンサルティングファーム2社においては、自分が直感的に楽しそうだと思った方に決めて、大手メーカーグループであり、技術系コンサルタントの厚みが売りの現職場に転職を決断した。また、同社の方が、自分の技術者としての経歴により興味を持っていただけたことも決断した理由の1つである。

転職活動を通じて、自分の中では、「仕事の楽しさ」という点が非常に重要であることが再確認できた。もちろん価値観は人それぞれだと思うが、会社の規模(安定度)や収入も重要であるものの、続けるにはその仕事を好きになれるかどうか、そして無理のない量でその仕事をできるかどうかだと感じた。話はそれるが、かねてより父親が「自分の好きな仕事でないと続かない」と言っており、自分で会社を興して自営業をやっていた。ずっとそんなことないのでは?と思っていたが、今はその言葉はその通りだなと感じている。

今の職場では、未経験の業種であるものの非常に興味を持てる案件が多くあるため、早くコンサルタントとしての基礎を身に着け、その上で今までの自分の経験、特に弁理士という武器を活かし、自分のやりたいことをやっていきたいと思う。その上で、ワークライフバランスを大切にして、自分の人生を豊かなものにしていきたい。

以上

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