保険のアンダーライティングの経験や海外子会社管理の業務経験を買われ、総合商社2社から内定得た29歳男性

保険のアンダーライティングの経験や海外子会社管理の業務経験を買われ、総合商社2社から内定得た29歳男性

No.1513
  • 現職

    プライム上場 総合商社 保険事業分野における新規事業開発・事業推進

  • 前職

    大手損害保険会社 米国子会社管理業務、再保険ビジネスに関するアンダーライティング業務

久保 啓一 氏 29歳 / 男性

学歴:私立高校 卒
名門私立大学 商学部 商学科 卒
TOEIC 920点
日商簿記検定二級
マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel2010 エキスパート

① 新卒での就職活動

就職活動時には、社会に役立つ業種で働きたいという思いが漠然とありました。
また、大学時代はゼミで保険について学んでいたこともあって保険会社の業務を身近に感じる機会が多く、自然災害などの大規模災害が発生した際に世の中に貢献する損害保険会社が、自分の中の社会に役立つというイメージと最も合致したので、当時は損害保険業界を志望しておりました。
もちろんどの仕事も社会に貢献しているものと思いますので、今となってはこの考え方は浅かったと思っております。

また、留学経験はないものの、英語の勉強には比較的力を入れて取り組んでいたため、海外と関わる機会の多い仕事をしたいとも考えておりました。

就職活動の結果、日系の損害保険会社から内定を頂き、比較的海外と関わる業務の機会が多い会社である点に魅力を感じて入社を決めました。

② 入社した会社・部門での担当業務

入社から約6年半は、主に米国の子会社の管理業務を担当しました。
子会社の保険引受の状況や四半期業績の報告、事業計画策定への関与、各種当局対応等、会社運営に関わる幅広い業務に従事しておりました。

異動はありませんでしたが、その他に欧州やオセアニアの顧客からの再保険引受業務も2年程担当しており、顧客との各種折衝や再保険契約の収益性の分析等を行っておりました。
私が所属していた部署は、入社前に希望していた海外事業に関わる部署でしたので、希望通りの配属で大変恵まれていたと感じております。

米国マーケットの保険成績は、ハリケーンや山火事といった自然災害の頻発や訴訟件数の増加、判決額の高額化傾向により、様々な保険種目において悪化傾向にありました。
担当していた米国子会社も例外ではなく、このようなマーケット環境下において、保険会社の海外事業で継続的に良い業績をあげていくことの難しさを痛感しました。
一方、業績改善に向けた事業計画の策定や各種施策の立案に関与できたことは、大きな学びになったと感じております。

保険会社の本業である保険引受と、会社運営に関わる様々な業務の両方に触れることができたのは、自分にとって貴重な経験でした。

③ 転職に至ったきっかけ

二つの理由がありました。

一つ目は、前職の方針が海外事業を縮小する方向にシフトしており、海外事業に関わる機会が多いことを魅力に入社した自分にとっては、会社の方針と自分のやりたい事にギャップが生じてきていたためです。
保険業界に限らず、多くの日系企業は海外事業に積極的に取り組んでいるところが大多数であるという印象を抱いていたため、転職をした方が自分のやりたい業務に従事できる機会がより多くなると考え、転職を選択肢として考えるようになりました。

二つ目は、前職で参加したプロジェクトにて役員の方々の近くで業務に携わる機会があり、それをきっかけに将来的に経営者の立場で会社の業績や、従業員、顧客、社会等のステークホルダーに良いインパクトを与える意思決定に携わりたいという思いを持つようになったためです。
様々な業界について自分なりに研究していくうちに、将来的に経営者もしくはそれに近い立場で働く機会が多い総合商社でのキャリアに魅力を感じました。

④ 自身がこだわった事柄、逆に、従来のこだわりを捨てた点

「海外事業に携わる機会が多い仕事」、「将来的に経営者もしくはそれに近い立場で働くことができる機会が多い仕事」の二つを軸に転職活動を行っておりました。
この二つを満たすのは総合商社業界だけと考えたため、これらの軸に対する妥協はせずに総合商社のみの選考を受けることにこだわりました。

初回の面談の際に、転職カウンセラーの堀様から「総合商社の内定を得ることは宝くじに当たるようなものと思って下さい」と言われたことが印象に残っております。最初に厳しい現実を体感できたことで、油断せず悔いのないように万全の準備をしようと覚悟ができました。
そのおかげで、油断した気持ちを持つことは転職活動中に全くなく、程よい緊張感を保つことができました。

逆に勤務地に関しては、海外駐在を除くと東京勤務がメインの会社であることを当初は希望しておりました。
しかし、悩んだ結果、自分にとっては勤務地よりも総合商社で働くことがより大切と感じ、内定獲得の可能性が少しでも高まるよう、こだわりを捨てて国内に関しては東京以外での勤務がメインとなる総合商社の選考も受ける事にしました。

転職先に何を重視するかというポイントについては、自己分析を行う中でざっくりと順位付けをしておいた方が、業界や会社選びがより容易になるのではないかと感じます。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

私は総合商社のうち4社の選考を受けましたが、事前準備が何よりも重要だと感じました。

まずは、エントリーする前に、Webテストと職務経歴書の準備をしっかりとしておく必要があると思います。
Webテストについては、各社玉手箱を受ける必要がありました。
玉手箱は時間内に解き切ることは容易ではないので、専用の問題集を三周してから受検に臨みました。
総合商社の選考は書類段階で落ちることは決して珍しくないと聞きますので、準備しておくに越したことはないと思います。

職務経歴書についても、時間をかけて作成してから、堀様に色々と的確なアドバイスを頂きました。
そのおかげで、選考を受けた4社全ての書類選考を通過することができました。

面接対策についても、堀様から事前に準備しておくべき事項についてご教示頂くとともに、模擬面接も行って頂いたことで、充分な準備ができました。
その結果、有り難いことに2社の総合商社から内定を頂くことができました。

各社の面接では志望動機やこれまでの業務経験、強み弱み等といったオーソドックスな質問が中心でしたが、二次面接以降からは即戦力として会社に貢献できるかという点だけでなく、人物像も重視して見られている印象がありました。

そのため、面接対策としては、自分がどのような人間であるかを、自己分析だけでなく周囲の人からの意見も基にして考えることや、就職活動や学生時代に下した決断の際に、どのような考えを持って判断してきたかを振り返ることも大事だと感じました。
新卒時と同程度の自己分析を事前に行っておくのが良いと思います。

中途採用のスケジュール感に関しては、選考の応募者数によっても変わると思いますが、総合商社業界は比較的スローだと思います。
私の場合、選考通過でも2週間以上結果の連絡を待ったことがありました。
面接と面接との間で日が空くと、前段階の面接での質疑応答の内容を覚えたままでいるのは難しいと思います。
全ての面接において一貫した発言を行うことが大切だと思いますので、面接後直ぐに質疑応答の内容を記録しておくのがおすすめです。

⑥ 最後に

総合商社業界への転職活動を行うにあたり、超人気の業界のため「自分が内定を貰える可能性は低いのではないか」と選考を受ける事自体に尻込みしてしまう方もいらっしゃるかと思います。正に自分がそうでした。
一方、現状の総合商社各社は多岐にわたる様々な事業分野の即戦力もしくはポテンシャルの高い人材を積極的に求めている状況にあると思います。

各社の募集要項を見て、少しでも自分がこれまでのキャリアをもとに貢献できる、もしくはそのポテンシャルがあると感じたら、是非(株)エリートネットワーク様の転職カウンセラーとの面談を申し込んでみてはいかがでしょうか。
総合商社の場合、現時点で希望する求人が必ずしも出ているとは限りません。
希望の求人が出た際にその情報を直ぐに把握できる状態にしておくことが大事なので、転職エージェントの情報網を活用されるのがベストだと思います。

最後に、今回このような素晴らしい結果を頂けたのは、職務経歴書や模擬面接において的確なアドバイスを下さり、最後までサポートして下さった堀様のおかげと感じております。
また、前職における業務経験や、様々な方から頂いたご指導のおかげでもあると感じております。

現職の皆様と良い関係を構築しつつ、一日でも早く即戦力となるべく、業務習得に努めるとともに自己研鑽にも励みたいと考えております。

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