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Fintechスタートアップとメガバンクで事業開発を経験した理系修士、シンクタンクで自社の新規事業開発担当に

Fintechスタートアップとメガバンクで事業開発を経験した理系修士、シンクタンクで自社の新規事業開発担当に

No.1423
  • 現職

    プライム上場 大手シンクタンク 自社の新規事業 事業開発担当

  • 前職

    メガバンク デジタル戦略部門
    →フィンテックスタートアップ企業 事業開発(BizDev)

豊島 悠斗 氏 36歳 / 男性

学歴:京都大学大学院 工学研究科 修士課程 修了

TOEICスコア895点
TOELF iBT 87点
日商簿記3級
証券外務員一種
日本材料学会関西支部 若手シンポジウム ポスター支部長賞
一般社団法人エレクトロニクス実装学会 MES2013ベストペーパー賞

① 新卒で理系大学院からメガバンクに

大学及び大学院時代では機械理工学を専攻し、専門を活かした就職を考えるにあたってメーカー系のインターンシップや理系学生向けの海外インターンシッププログラムに参加し、キャリアをどうスタートするか模索していました。
そうした中で、技術を極める前に、「そもそもなぜ技術が必要とされるのか」を知りたいという気持ちが強くなり、エンジニアとしてではなく、いわゆる文系就職と言われるような企業をいくつか受けた結果、メガバンクに就職することに決めました。
学生時代から経済や金融という言葉に漠然とした興味はありましたが、授業を受けたり本を読むだけでは得られない経験をしたいという気持ちもあり、内定時期から入社を非常に楽しみにしていました。

② メガバンクで事業開発のキャリアをスタート

実際に入行して感じたのは、やはりとても面白いということでした。
それまで自分が関わってきた経済活動は、基本的に一般消費者としての ” 買う ” という行動と、ちょっとしたアルバイトの経験くらいでした。
しかし、銀行に入って最初に経験した支店での法人向けの営業職では、お金を借りたい会社もあれば、実際には借りる必要はそこまで無くても関係構築の為に借りてくれるという会社もあったりして、いわゆる法人営業としてのハードな業務ではありましたが学ぶことが非常に多い時間でした。

その後、3年目の頭に本部のシステム系の部署に異動しました。
当時米国をはじめとした世界の金融機関が、Tech系の企業に存在意義を脅かされるという文脈で流行り出した ” FinTech ” という流れに対応するべく創設された、新しい部署の立ち上げメンバーとして参画しました。
退職するまでの5年間、オープンイノベーションを推進して新たな事業を創出するというミッションを持って業務をしてきました。この部署では既存の銀行・金融という枠を超えて新たにビジネスを生み出すにはどうしたら良いかということを、幅広い年次の銀行員とキャリア採用された様々な業界で経験を積み重ねた人達と一緒に考え、実行していきました。
そうした各種の取り組みの中で私が主に経験したのは海外VCへの出向と、IT系の会社や海外企業とのジョイントベンチャーの立ち上げ・運営というものでした。

それぞれの経験を通して、「事業開発」という領域で、テーマによらず新たなビジネスを生み出すスキルを高めることに強い関心を抱くようになりました。
それを身に付けた上で、将来的に自分にとって重要なテーマでそのスキルを活かすことが出来ればという風に、2段階でのキャリア形成をイメージし、まず1段目のスキルを付けるという点に焦点を置き、銀行からシード期のスタートアップへの転職を実行しました。

③ スキルを伸ばすためにシードスタートアップに

事業開発(=BizDev)という職種で参画したのは、創業3年目、社員数10名以下の文字通りシード期のスタートアップでした。
事業のミッションは定まっているが、具体的にどういうビジネスモデルで立ち上げていくかも決まっていない中で、企業へのニーズヒアリングから始まり、手探りでのプライシング設計や契約書の作成等、銀行員であれば潤沢にあるリソースや知見を使ってリスクを低減しながら進めていた業務を、全て未知の状態で進めるという環境でした。

まさしく求めていた環境であるという感覚と、実際にやってみると想像以上にきついという気持ちの間で、なんとか事業を立ち上げ、サービスとしても2件リリースしたことで一つの大きな自信がついてきました。
引き続きスキルを高める為にスタートアップに残るか、あるいは2段目のフェーズとして自分にとっての重要なテーマを探しに行く動きをするかを考えるタイミングが来たと思い、改めて転職活動を開始したのが今回(株)エリートネットワーク様にお世話になったきっかけでした。

④ 次のステージに向けた2回目の転職活動

今回の転職活動では、今の会社に残る、別のステージのスタートアップに転職してスキルを更に磨く、自分の関心のあるテーマに近づけるような会社を探すという3つの選択肢から動き始めました。

その中で、2つ目の別のステージのスタートアップへのアプローチは自分で直接コンタクトを取り、3つ目の選択肢についてはエリートネットワーク様から案件をご紹介頂いた複数社の優良企業の選考を受けさせて頂きました。
最終的にはエリートネットワーク様にご紹介頂いた会社の中の一つである財閥系のシンクタンクから内定を頂き、私としても複数社並行して受けていたからこそある種相対的に、またその結果、絶対的な評価でもそこしかないという気持ちで入社を決めることが出来ました。

⑤ エリートネットワーク様への感謝

転職カウンセラーの篠原様との初回の面談はとても印象的でした。
前半は案件をご紹介頂くにあたって直接必要なこちらの要望やこれまでのキャリアについての話がメインでしたが、後半にかけて家族構成や住居形態等もかなり深く質問をされました(正直今となっては言えますが、回答するのを躊躇うものもありました)。
なぜこんな事柄まで問われるのかという思いもあったので、そのことを逆に質問したところ「こういうことの方が最後になって決断に影響してきたりしますので、最初のうちにちゃんと伺って擦り合わせしておいた方が良いと思ったからです」という非常に腹落ちする回答を頂けました。
この対話で一気に信頼度が上がり、それ以降はどの企業様と遣り取りするにあたっても篠原様が間に立ってくれていることで、とても安心して各面接に集中することが出来ました。

転職活動は、会社だけでなくエージェントの方も含めた全ての出会いが、最終的に結果や納得感に大きく影響すると思います。
2回の転職活動で複数のエージェントの方とお話しする機会がありましたが、篠原様のようにエージェントとして、またビジネスパーソンとして信頼出来る方に出会えたことは、自分のキャリア形成においてとても幸運なことだったと実感しています。
改めて心から感謝の意を申し上げます。ありがとうございました。

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