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税理士33歳で、税理士法人から事業会社への転職

税理士33歳で、税理士法人から事業会社への転職

No.1320
  • 現職

    一部上場 ソフトウェア開発企業 税務担当

  • 前職

    税理士法人 税理士

小林 慎 氏 33歳 / 男性

学歴:日本大学高等学校 卒
横浜国立大学 経営学部会計情報学科 卒
税理士
日商簿記検定1級

① 学生時代に遡って当時の志向、資格取得に関しての経緯

子供の頃から数字の勉強は好きでした。中学時代は数学検定を受けたり高校時代は理数科を選択したりと、数字に関する勉強は熱心だったように思います。大学進学の際には色々な選択肢を検討しましたが、やはり数字に関わる勉強をしたいと考え、最終的に会計学を専攻することに決めました。会計学の基礎が簿記であることや簿記検定という資格試験があることを知り、まずはひたすら簿記の勉強を突き詰めていこうと考え、簿記の資格の取得を目指して勉強するようになりました。

はじめのうちは勘定科目を覚えるのも大変で理解も中々進まず苦労しましたが、次第に知識が増えてくると簿記や会計学の勉強に面白さを感じるようになりました。また、勉強を進めていくなかで、世界及び日本の会計業界が大きく変わろうとしていることを知りました。会計基準としてIFASを導入する国が増加し、日本でも公認会計士試験の改正や、IFASへのコンバージェンスの決定等、会計業界は大きく変わってきています。そのような変動の中で自分に何ができるのかを考え、私も会計学を学んだ身として日本の会計業界の支えの一端を担いたいと思うようになり、公認会計士の仕事に興味を持つようになりました。

その後、公認会計士の試験勉強をすることを決めて、大学在学中から専門学校に通うようになりました。大学時代に所属していたゼミの教授のアドバイスもあり、勉強の内容が重複している部分が多いことから、公認会計士試験のみならず税理士試験も同時に受験するようになりました。
残念ながら在学中に結果を出すことはできず、最終的には公認会計士の試験に受かることもできませんでした。しかしながら卒業後も資格を取得するための勉強を続けていくことを決めて、簿記論に科目合格してからは、税理士になることを目標にすることにしました。その後は財務諸表論、法人税法、酒税法、固定資産税法と5科目に合格することができ、税理士事務所で実務経験を積んで、税理士登録を致しました。

② 前職への入社後の担当業務や実務経験、体得したスキル

簿記論、財務諸表論の2科目に合格した後は、実務経験を積むために税理士事務所を中心に転職活動を進めました。大学を卒業後、勉強時間を確保するためにアルバイトや派遣社員等で働いており、正規社員としての経験がなかったため、選択肢は多くありませんでしたが、運良く現職の税理士法人における税務の正規社員の募集があったため、応募したところ採用頂くことが決まりました。

前職の税理士法人は相続税申告や相続関連業務等を中心とした事務所であり、資産管理会社の顧問や地主の確定申告、法人化や節税対策についてのコンサルティング業務等の資産税に関する業務を幅広く行っていました。また、相続関連業務についてはグループ法人の弁護士とも一緒に仕事をする機会も多かったです。
個々の案件については個人の担当者による裁量が大きく、早い段階で色々な仕事を任されていたため、一つの業務に特化せずに一から十まで業務全般に関わることができました。そのため案件の全体像を把握し、広い視野で物事を総合的に判断できる力が身に付いたことは、大変貴重な経験でした。また、幅広い年代のお客様の相談に乗る機会が多かったことから、コミュニケーション能力についても大きな経験値を積むことができたように思います。

一方で個々の案件について個人の担当領域が大きい反面、チームで案件に取り組むということがほとんどなかったため、チームワークにおける役割や動き方等を磨けない点は課題に感じておりました。また積極的に新しいものに取り組むという風習が事務所になかったため、時代の流れに適切な対応ができていないのではないかという不安もありました。

③ 今回転職するに至った背景や理由・きっかけ(主因並びに誘因)

前職では相続税申告がメイン業務であることから主にお客様は個人の方であり、法人のお客様の数は少なかったです。また、法人のお客様の顧問や申告もあくまでも外部の税理士としての立場からの助言等であり、できることにも限りがあると感じました。ただ、税理士として活動していく中では、大規模な法人の税務等を経験したり、もっと踏み込んだ提案等も行いたいと思うようにもなりました。

もしも企業に従業員として所属することとなれば、企業内の情報を多く入手でき、その企業に即した経営や税務に関する立案が可能になると考えました。それは自身の成長にも繋がると同時に、会社の利益にも貢献できるのではないかと思い、事業会社への転職を検討するようになりました。

④ 自身のこだわり、譲れなかった軸。従来のこだわりを捨てた点

私の今後のキャリアプランとして、2つの選択肢を考えました。前職における相続や資産税等の知識と経験を更に深めていくか、または全く異なる職種に挑戦していくかという2つです。
例えば大手の税理士法人における事業承継部門に勤めたり、金融機関におけるリテール事業を担当することで、前職で培った知識や経験を更に深めることは選択肢の一つとしてありではないかと考えました。

しかしながら、一から新しいことへ挑戦できる機会は多くないだろうと考え、今まで経験したことのない事業法人の経理という職種にチャレンジしてみようと決めました。税理士としての経験のみならず企業内における経理や財務部門、M&AやIPO等の経験をすることができれば、将来的な選択肢も更に増えるのではないかという期待もありました。
なお、転職にあたっては年収等へのこだわりは特にありませんでした。目先の年収よりも自身のスキルアップや企業への貢献度を重視していけば、結果として年収やスキルに反映されていくものと考えたからです。

⑤ 転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点

転職を行う際には、自分が何をやりたいのか、どのような人間になりたいのか等、将来のビジョンやキャリアプランを明確にしておく必要性を強く感じました。

将来のビジョンについては採用担当者との面接においても質問事項として聞かれることが多く、キャリアプランを明確にすることで、どのような転職先が自分に向いているのかをキャリアアドバイザーの方と相談しやすくなります。また、モチベーションの維持や転職への不安を払拭するというメンタル面においても支えになったかと思います。
私の場合は、新しいことへのチャレンジ精神を通じて会社の利益に貢献しながら、自身の成長にも繋がるような環境を重要視し、税理士としての知識も生かせる経理や財務の職種が理想であると考えていました。場合によっては次に転職することも見据えて、現状よりもプラスとなるようなキャリアを積めれば、良い転職とすることができるであろうという考えを持っていました。

また、良い転職を行うためには、良いキャリアアドバイザーとの出会いが不可欠だと感じました。不動産を探すときは、良い物件を探すのではなく良い担当者を探したほうが良い、と言われたりしますが、転職についても同じようなことが言えると思います。
転職におけるプロである様々なキャリアドバイザーの方とお話することで、自分の長所や短所等を客観的に見つめ直す機会となり、自身の市場価値やキャリアプランの形成に大きく役立つものとなります。

今回の転職活動においては数人のキャリアドバイザーの方とお話しさせて頂きましたが、最終的には最も親身に相談に乗って頂いた(株)エリートネットワークの転職カウンセラー梨本様にお願いすることを決めました。他のキャリアドバイザーの方とは異なった視点で色々な具体的アドバイスを頂き、前向きな転職活動を行うことができたと思います。梨本様には大変お世話になり、この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

⑥ 次の職場に賭ける意気込みや覚悟

税理士としての経験を活かして更なる実務を学びながら、転職先である企業の利益に貢献できるよう、また、新しいことへのチャレンジ精神を忘れないように心掛けながら、自身の成長にも繋がるよう頑張っていきたいと思います。

私は上場会社における実務経験がないため、改めて一から業務を覚えていく必要がありますが、税理士試験を何年も勉強し続けた根気や継続力を活かし、また、チームでの活動においては幅広い年代のお客様とコミュニケーションをとってきた経験を活かしながら、少しでも早く会社の戦力となれるようになりたいです。

将来的には、CFO等の重役のポジションへの就任、グループ全体の税務戦略の立案、後継者の育成等にも携われるようなゼネラリストになって、会社の利益や社会経済に貢献できるようになることが目標です。

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