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2社の株式上場音楽系エンタメ会社を経て、地域活性を手掛けている上場スポーツ用品企業へ

2社の株式上場音楽系エンタメ会社を経て、地域活性を手掛けている上場スポーツ用品企業へ

No.672
  • 現職

    一部上場  スポーツ用品小売会社  新規事業担当

  • 前職

    一部上場  総合エンターテインメント企業  法人営業職

芝山 卓哉 氏 33歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 商学部卒

私は東京に生まれ、東京タワーのふもとで育った。
また、小学生の頃から、映画が好きであり、どの時代にも、幸いに周りにそのような活動に興味のある仲間が多かったため、高校時代はワンダーフォーゲルというマイナーな部活動の傍らで、映画製作活動を行っており、大学時代には映画の専門学校に通うほどであった。

今も通じるが、自分が作り、直接相手に触れてもらい、反応が見られる事柄に非常に関心が高かったのではと思う。

そのような動機から、大学卒業時の就職活動では (映画製作に限らず) エンターテインメントに関わる仕事に就きたいと考え、映画製作会社・テレビ局を中心に就職活動を行った。

今まで2つの会社を経験してきたが、そのいずれもエンターテインメントというジャンルに関わる会社であり、自分の指向する業界・職種に関わってこられた、という意味では一定の満足感はあった。

1社目では、当時珍しかったインターネットの無料動画配信サービスの立上げに関わり、WEB広告の法人営業として3年間働いた。前例のない中、がむしゃらに働いた。

その経験を活かし、2社目はエンターテインメントど真ん中の芸能・テレビ番組制作の大手企業に移った。

ここでは、ビジネス開発室という既存のコンテンツ (音楽ライブや演劇等) を企業の課題解決に役立てるという新規ビジネスの法人営業を行っていた。

営業活動をし、いよいよクライアントからお金を調達する事が出来るようになり、社内の関係各所を骨折り調整し、既存のコンテンツを利用し、新たな収益を生み出すビジネス開発室の営業は、簡単には出来ない最強の職種だと信じていた。

しかし、同社では営業部門がどれだけ頑張ろうが、結局はアーティストと一緒に仕事をして、音楽ライブや演劇を作り出している制作サイドが偉く、制作のお蔭で営業できてるんだろ! と位にしか考えられていない世界に大いに戸惑った。
営業職の立場で関わり、クライアントの喜んで頂いている姿を見られることが出来るものの、やはり同社の営業としての裁量の範囲が非常に限定的であり、限界を感じていた。

また、同社は契約社員という雇用形態であり、その契約期間を2013年9月で満了させるか、継続するか非常に悩みましたが、上記のような理由もあり、自身の年齢等も考慮し、その期限での満了を選択した。

しかし、夏場は音楽イベントなど盛り沢山の時期でもあり、本格的に転職活動をスタート出来たのは、9月も半ばを迎えた頃。そのような時期に、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの杉本さんをご紹介頂いた。

ご紹介者の方からは、「 杉本さんはとてもアツい男で、色々と熱心に相談に乗って下さるよ 」 と伺っており、お会いする前から楽しみであったが、今回の転職活動をするにあたり、どのようなポイントで行うべきかを仕事にかまけて、自分の中でしっかりと整理されていなかったので、お会いするに当たりブレストしてみた。

まず、今まで経験した2社を通じて、いずれも法人営業を行っていたため、営業職の楽しみ苦しみも判っていたので、即戦力になれると思っていたし、今後も営業職としてやっていこうという気持ちもあった。

ただ、営業職という仕事は、世の中に数えられないほど多く存在しており、どういう営業をしたいのかを考える上で、下記2つの問いを自分に投げかけてみた。

「 自分は仕事を通じてどういう事を実現したいのか 」
「 どのような場面で喜びを得たのか 」

結果として出た答は、「 地域の活性化に繋がる 」 事だ。
これは、個人的に旅行が好きで日本国内の色々な地域に行くものの、繁華街と言えど、“元気” な雰囲気を感じる事ができる場所があまりに少ないと感じる事が多かった事に、何とも言えない寂しさを感じていた事に起因するのだと思う。

次に、「 どのような場面で喜びを得たのか 」 を改めて考えてみると、元々映画作りを通じて人を楽しませたり、2社目での仕事を通じて、「 人に喜んでもらっている姿を直接的に見た時 」 であった。

「 地域の活性 」 と 「 人を楽しませる・喜んでもらう 」 という全く関連性があるとは思えない2つのキーワードを満たす会社・仕事があれば良いが、正直そんな都合の良いものは無いだろうと思いながら、杉本さんとお会いする事になった。

初回のカウンセリングの中で、今までの生い立ちから学生時代の話、就職した企業を選んだ基準や、今までの仕事内容、好きな映画など色々とお話しさせて頂いた後に、杉本さんから上記2つのキーワードに沿った会社を数社ご紹介頂いた。

驚いた事に、ご紹介頂いた会社はいずれも自分の指向に合致するものばかりであったため、早々に進めて頂くようにお願いし、その日は終えた。

今回の転職では、初めてエージェントを介した転職活動を行う事にしたため、(株)エリートネットワークさん以外にもご協力を頂きながら進めたのだが、上記のキーワードに則した企業のご紹介を頂くことは少なかったので、本当に驚いたというのがその時の正直な気持ちだ。

自分の拘りを大切にする事は重要だが、あまり拘っていても内定に繋がるのか不安だったこともあり、あまり興味度合が高くない企業も幅広く応募したが、やはり面接の場面で話す内容が拙いというか、自分でも説得力のない内容を喋っているなと実感していた。

その結果、言わずもがな 「今回は、残念ながらご縁が・・・」 といった返答をもらってしまう・・・・・。

なかなか、苦戦しながら活動を行っていく中で、杉本さんからご紹介頂いた1つの企業での面接を行ったのだが、不思議なことに面接での会話がスムーズに、無理なく言葉が出てくるのを体感した。

ある一定の手応えを感じ、初めての面接を終えたその日のうちに次回の面接の日程調整の連絡を頂くことになり、そこからトントン拍子に進み、2週間のうちに4回の面接を行い、最終的に内定を頂くことができた。

その4回とも本当に自然と言葉が口をつき、会話もスムーズに行うことができ、またお会いした会社の方々、どの方も空気が合うというか、変な緊張感を感じることもなく、自分の中ですんなり馴染む感覚が共通していた。

その会社の事業内容や実際の業務内容とも、初めに考えた2つのキーワードにマッチングしていたので、そこで決めていいとも思ったが、あまりにスムーズに進み過ぎたため、 「 本当にここで決めてしまっていいのか? もう少し他の会社も見たほうがいいのでは? 」 という考えも浮び悩んだのだが、そういった事を言い出すとキリが無いだろう、と思い立ち、その会社に決めたのだ。

大学時代の就職活動にも通じる話だが、何かしらの仕事に就く際には何かしらの思いを胸に抱いているのだが、社会人になり、同じ組織に長く属していることで、そういった思いを忘れてしまいがちで、「 なんでこの仕事をしているのか? 」 といった事が端に追いやられてしまう。

当たり前だが、人生の中で長い時間を過ごすのが 「仕事」 であるならば、やる以上有意義な時間にするべく、「 自分のやりたい事への思い 」 を改めてしっかり振り返り、整理することが、結果として転職活動では一番の近道なのだなと思った。

また今回、本格的に転職活動というものを経験したが、とても精神的に辛いものであるとは思う。ただ、同じ位に有意義なものだったとも思う。

辛い思いだとしても、これは誰のためでもなく、すべて自分のためにやっている事である。
これまでの社会人人生の棚卸しもでき、様々な会社を見ることで自分の視野が広がるといった経験が出来たことは良かったと思う。

必ずしも転職することが正解とは思わないが、長い間付き合うことになる仕事に対して、自分の中での存在意義を今一度考える意味でも、転職活動も良いものだというのが、今回の率直な感想である。

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