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大手通信会社の連結会社の経理から、出版社の経理へ

大手通信会社の連結会社の経理から、出版社の経理へ

No.507
  • 現職

    出版社 経理担当

  • 前職

    一部上場 大手通信会社連結会社 経理担当課長

沼田 清治 氏 40歳 / 男性

学歴:日本大学 経済学部 経済学科 卒
日商簿記2級

転職する事を決めて、しかも家族に一切相談せずに辞表も提出済だったため家族に言われた事は、「40歳過ぎてまた転職?こんな不景気な時期なんだから、現職で辛抱して欲しい。無職になったらどうやって暮らしていくの?」 確かにその通りでした。リーマンショック以降、景気は悪くなるばかりで、実際に、求人があるかどうかも分からない状況でした。
しかし、定年まで本当にこの会社で良いのかという事、また40歳という節目の年に最後の転職をしたいという決意は変わりませんでした。ただ次の会社がいつ決まるかの不安はありました。

◆転職理由

スキルアップの為です。現職が通信会社グループの連結子会社であったため、上場会社レベルの業務知識を得る事は出来ました。
しかしその反面、子会社であるが故に上司が出向者であったため、常に親会社の意見を気にしながら業務を遂行する事に対して息苦しさを感じていました。
そこで、現職で入社時のミッションでした管理会計システムの導入から運用までがひと段落したことと、40歳という節目の年齢に達したのを機に、これまで習得した知識や経験をもとに、ある程度の自由度のある企業で経理業務をしたいと考え転職を決意致しました

◆転職活動開始

転職活動を開始するにあたり、まず東京人材銀行に相談しましたが 「40歳以上の方は、管理職経験があったとしても、求人数が少ない上に書類審査がかなり厳しくなっています。年内に決まれば良いくらいに気長に活動して下さい」 と言われ、現状の転職市場の厳しさを痛感したのと同時に、身の引き締まる思いでした。

◆エージェント選定基準

(1)経理に強く、実績のあるエージェント
(2)私の職務経歴書を鵜呑みにせず、過大評価せず、現状の転職市場に於いて、公正に評価してくれるエージェント

(株)エリートネットワークの転職カウンセラー安藤様
(面談時間 約90分)
(1)は問題ありません。
(2)は前職の企業の担当者ということもあり、リラックスして面談に臨むことが出来ました。その後、私のスキルやキャリアなどの質疑応答が続いた後に言われた事は、 「今まではあまり苦労せずに転職出来たかと思いますが、年齢や転職市場を考えると厳しい転職活動になると思いますので、覚悟しておいて下さい」 と正直に話して頂き、その後現時点で紹介出来る企業の説明に入りました。ご紹介企業の中に希望業種があったのと、正直に現状を話して頂け信頼出来そうなので、登録及び応募をさせて頂きました。

J社(面談時間 約30分)
(1)は問題ありません。
(2)は過大評価をするエージェントで、私が約8年前に外資系企業に勤務していたという事実ばかり着目し、現状把握もほどほどに主に外資系企業の求人情報の説明に入りました。時間の無駄だと分かっていましたが、外資系企業以外もご紹介頂けると約束を取り付けたので、登録しました。

B社(面談時間 約15分)
(1)は問題ありません。
(2)は私の職務経歴書の確認作業のみで、その後は雑談で終始しました。数日以内にご紹介して頂けると約束を取り付けたので、登録しました。

[加筆] ◆活動開始

(株)エリートネットワークの転職カウンセラー安藤氏との面談後、約数十社の求人案件を受け取りました。正直、最初は1〜2社くらい応募して落ちたら次の企業に応募しようと考えていました。しかし安藤氏より 「今回の面接は、転職市場の状況や年齢を考慮すると、書類審査は通過しにくいと思いますので、最初から気になる企業へは複数社に申し込んだ方が良いです。」とアドバイスを頂き、約数十社へ応募する事にしました。
その後、約2週間後に安藤氏からD社から面接依頼が届いた旨の連絡を頂きました。過去の転職活動では、応募後1週間くらいでエージェント若しくは企業様から連絡がありましたが、やはり今回ばかりは安藤氏の言うとおり苦戦を強いられました。

■一次面接
グループの人事統括者と採用係の面接でした。安藤氏からのアドバイスとして「今回は実務面というより人物面を見られます。あまり頭で悩まずに質問に対して素直に返答して下さい。また面接官の1人は熱狂的な巨人ファン」 との事。準備としましては、D社のホームページをすべて印刷し、とにかく様々な情報をインプットし、質問事項を5つほど書き出しました。
面接当日、最初に私から職務経歴書の説明後、次に面接官から矢継ぎ早に質問を浴びせ掛けられました。とても逡巡している余裕も無く、直ぐに返答する事を心掛けました。最後に巨人話を始めると、1人の面接官は私設応援団に所属しておられる話になり、和やかに一次面接を終える事が出来ました。

■二次面接
社長と経理責任者との面接でした。安藤氏からのアドバイスとして 「今回は専門的な質問になります。沼田さんの得意分野になりますので、リラックスして臨んで下さい」 との事。準備としましては、出版社の経理で気を付けなければならない点をネットで情報収集しました。もちろん、質問事項も5つほど書き出しました。
面接当日は、とにかく出版社は在庫管理と債権管理が大変だけど、経験が有るか無いかに絞られました。幸い過去に経験もある事を伝え、その事は事前に調査済みで回答も準備しておいたので、難なくクリア出来ました。

■三次面接
会長との面接でした(最終面接?)。安藤氏からのアドバイスとして 「一次面接と同様で良いと思います。恐らく最終面接になると思います」 との事。準備としましては、会長に関する情報をネットから収集しました。
面接当日、予想に反して着席したと同時に、今回は最終面接では無く、筆記試験が最終面接であると会長より告げられました。最終面接と聞かされていたので、拍子抜けしましたが、すぐに気持ちを切り替えました。その夜は、翌日の最終面接に備え、簿記と経営分析の復習をしました。

■最終面接
面接官は、グループの経理責任者と経理担当者でした。安藤氏からのアドバイスとして 「筆記試験と言われましたが、持参するものは無いので口頭での専門的な質問だろうと思います。二次面接と同様で良いと思います」 との事。しかし、いざ面接に臨むと、テーブルの上に紙と鉛筆と電卓が置いてあり、二次面接とは全く違った雰囲気の中、5分以内に分析して欲しいと。前日、会長から筆記試験と聞かされていて分析関係は一通り復習しておいたので、問題なくクリアー出来、数日後に内定を頂きました。

◆転職活動について

とにかく、事前に面接企業の情報収集に時間を割いて下さい。それと同時にホームページからは知り得ない情報に関して、細かい事でもエージェントに聞いて下さい。
自分がこの会社で何をしたいか、どんな貢献が出来るか、面接官は色んな方法で聞き出そうとします。その時に面接官の目を見て、自分の言葉で話せないと、いくら実力があっても受からないと思います。またその反対に、その会社の事を真剣に考えれば、面接官に聞きたい事が山ほど出てくる筈です。なるべく多く質問することにより、その会社の社風や雰囲気をも掴んで下さい。
自分の人生です。家族もいらっしゃるかもしれませんが、毎日充実した人生を送りたいと誰しも考えると思います。自分を信じて、諦めずに頑張って下さい。

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