企業インタビュー

株式会社サイバードホールディングス  企業インタビュー

まず始めに、通販会社(株)JIMOSと経営統合し、ホールディング体制へ移行された御社の状況を教えて下さい。


グループCEO
堀 主知ロバート 氏

2006年10月に、(株)サイバードと(株)JIMOSの経営統合が無事完了しました。両社の強みを融合し、あらゆるお客様に最大の満足を提供出来る仕組み『one to only one プラットフォームの創造』を中長期ビジョンに定め、売上高1,000億円企業の早期実現を目指します。

ホールディング体制への移行に伴い、権限規定、コーポレート・ガバナンスや意思決定のメカニズム等を再考し、経営体制の抜本的な見直しを行いました。両社が何年にもわたり培ってきた各々の歴史を一つにすることは大変な作業ではありましたが、過去の規則を一旦捨てる統合という機会を得たことで、自浄作用も働き、両社にとって本質的に最善と思える、グレードの高い経営体制を手に入れることが出来たと実感しています。

各事業セグメントのビジネス状況・トピックスをお聞かせ下さい。また、現在、一部では市場の飽和感も報道されているIT・モバイル業界の中でも、高成長を標榜されている御社の強みを判り易く教えて下さい。

当社の事業は、「モバイル事業」「コマース事業」「海外事業」「投資事業」の4つのセグメントで構成されています。技術及びモバイル・コンテンツ・マーケティングに圧倒的な競合優位性を持つ(株)サイバードと、流通業におけるダイレクト・マーケティングと顧客リピート率が強みの(株)JIMOSとの統合による相乗効果を、最大限に発揮出来る事業展開をしていきます。

最初に、主力の「モバイル事業」についてお聞かせ下さい。

モバイル・コンテンツ分野は、世の中の市場飽和の流れとは逆行して、絶好調です。「TOYOTAプロジェクト」と称して、コストの適性配分やチーム編成等、各コンテンツの事業構造を一から見直し、利益率の高い“インテリジェントで筋肉質”な組織へとグレードアップしました。長年培ってきた緻密なマーケティング・ノウハウを活かし、有名人気コンテンツ『細木数子 六星占術』 『江原啓之 スピリチュアルメッセージ』 『鏡リュウジ 恋占術』 等を筆頭に、堅実な安定成長を続けております。

モバイル・ソリューション分野も、順調に業績を伸ばしています。クライアント企業のモバイルサイト企画・開発・運用という既存ビジネスに加え、蓄積されたモバイル・コンテンツ・マーケティングのノウハウを活かしたソリューション提案が高い評価を受けています。“モバイルを利用して、クライアント企業のサービスを、如何に世の中に広めていくか”という命題に対して熟考する、非常に面白い仕事だと思います。今後も、新たなサービス・プラットフォームを提供していきます。

モバイル事業では、リアルビジネスとの連携集客に注力しています。例えば、量販店で買い物をしてポイントが加算されると、自動的に当社モバイルポイントにも加算されるという仕組みで、量販店のポイントカードユーザーは、同時に、当社のサービス受益者となる構造です。量販店に限らず飲食店、アミューズメント店等からの連携集客も極めて順調で、新規入会者数が直近6ヶ月で倍増しました。これだけ成長出来た理由は以下の2点だと考えています。一つ目は、メールコンテンツの質へのこだわりです。公式コンテンツ並みの高いクオリティへと改善したことにより、以前は60%と高かった退会者率も、10%程度まで劇的に減りました。二つ目には、リアルビジネスを営む集客パートナー企業様方に、よりシナジー・メリットを感じて頂けるよう、共同でキャンペーンを開催する等、施策を練りに練った結果だと思います。

モバイル事業における次の挑戦分野は、広告ビジネスです。まだまだ広告の売上は少ないですが、一つ目のミッションは、200万人超の当社コンテンツユーザーに向けた広告集めに注力すること。そのため、新規代理店開拓に併せて直販部隊も作り、販売協力体制を構築していきます。二つ目は、価格競争の激しいモバイルメディアのフィールドで新しい広告商品を作っていくことです。当社では、パケット定額制を契約しているユーザーに対して、メールを文字や静止画でなく"映像"で見る、世界初「モバイル動画メールマガジン」を配信しています。コンテンツ分野で培ったマーケティング・ノウハウ(どうすれば、より見てもらえるか、よりクリックしてもらえるか)を活用し、動画メルマガのクリック率は15%(通常の広告は2%程度)と非常に高いレートを弾き出しています。今後は、このモバイル動画メルマガに載せる、こちらも世界初となるモバイル動画広告の配信を実現していきます。

次に、「コマース事業」について教えて下さい。


化粧品・健康食品を中心とした通販会社(株)JIMOSは、一時期、業績が低迷したものの、主軸である化粧品分野においては新規顧客開拓、新規商品開発に成功し、V字回復を果たしました。メディアレーション(メディア出稿に対しての売上比率)は、一時期40%にまで落ち込みましたが、現在は80%まで回復し、顧客獲得単価・平均顧客単価共に、最も業績の良かった時期と同レベルまで回復しています。あとは粛々とP/Lをコントロールしながら、利益の一部を再投資に充てていけば、このV字回復の維持が可能だと考えています。一方の、健康食品分野におけるマーチャンダイジングが、コマース事業における今後のチャレンジ分野です。流行りものをたった1回のみ買って頂くのではなく、1年・2年・3年と継続して買って頂けるような、(株)JIMOSの強みである顧客維持率の高い商品の拡充と、販促メールのリッチ化等の施策で、着実な成長路線を歩んでいきます。

コマース事業内のモバイルコマース分野は、F1層(若年女性向け)に特化したサービスを提供するグループ会社(株)エスクルーに機能集約を図りました。iモードのファッションカテゴリーで(株)エスクルーと(株)サイバードが総力を結集したファッションモールを立ち上げ、登場たったの3ヶ月で、メニューランキング1位まで昇り詰めました。売上は倍々の勢いで伸びています。スタートしたばかりの分野ですが、モバイルコマース広告のコンバージョンレートも高く、非常に良い立ち上がり状況を見せています。

モバイルコマースを手掛ける会社は多々ありますが、売上と営業利益がアンバランスな会社が実に多いのです。なぜなら、彼らはITのプロではあっても、小売りのプロではないからです。我々は、その弱点を克服すべく(株)JIMOSと経営統合し、配送単価、倉庫代金等の小売業のバックオフィスのノウハウを得ました。(株)JIMOS側にとっても、新たな販売チャネルとして今後も拡大が予想されるモバイルコマース市場へ本格的に参入する機会を得ることが出来ました。

「海外事業」、「投資事業」は、如何でしょうか?

海外事業の業績は、待受画像やゲームコンテンツの課金収益により順調に推移しています。投資事業は、積極的な投資スタンスではなく、堅実に粛々と計画通りに進めております。

御社から見た、紹介会社としての(株)エリートネットワークの仕事ぶりを、どうお感じですか?

長いスパンでお付き合いさせて頂いておりますので、当社のことを深く理解して下さっていると感じております。特に、管理部門系の30歳前後のハイポテンシャルな、正に“エリート”人材を紹介頂く機会が多いです。

ご入社頂いた方の、その後の頑張りぶりは如何ですか?

これは非常に珍しいことですが、(株)エリートネットワークを通じて入社された方の活躍ぶりは、普段、直接業務のやり取りをしていない私までも認知しています。ホールディング体制になってから、事業会社の一社員の名前がバイネームで私の耳に届くことは、滅多にありません。ガバナンスの体制、意思決定のメカニズム上、事業会社の社長が全ての決裁権を持ち、直接の対話が日常業務の中には存在しようがないのですから。ところが、(株)エリートネットワーク経由で入社された方に関しては、私も彼らが具体的に何をしているか認識している方達なのです。つまり、事業会社の社長からよく活躍している、という報告を受けている方達ということになります。本当に良い人材を紹介して頂き、感謝しています。

他の人材紹介会社との違いはありますか?  また、今後のご要望はございますか?

大量のレジュメを、ただ送りつけて来るような会社とは違い、候補者の方をよく厳選しているセレクション会社、というイメージを持っています。今後も、確度の高いハイエンドの紹介姿勢を維持したまま、より多くの方をご紹介して下さると一層ありがたいです。

御社が求める人物像(性格・行動様式・メンタリティー等)を教えて下さい。


グループ経営理念『ヒトを想うチカラ』、グループ行動指針『one to only one(誰かではなく、たった一人のあなたのために。)』に共感し、与えられた仕事をただこなすのではなく、飽くなきチャレンジ・スピリットを持って仕事に挑む方です。常に何かにチャレンジすることが社風として是とされているので、例え障壁があっても果敢に挑んでいく姿勢が大切です。世の中の役に立ちたい!昨日より今日、今日より明日!と切磋琢磨するセルフスターターを求めます。

面接で重視なさるのは、どのような点ですか?

基本的に、幹部候補(部長・執行役員等)の方に対しては、マネジメント経験重視、20代若手(第二新卒)の方に対しては、ポテンシャル重視です。即戦力となるモバイル業界経験者は市場に少ないこともあり、異業界からの転職者をお迎えするケースが多いです。ですから、スペックよりも新しいことに挑戦する意欲・マインドを重視した選考を行います。今後成長していくポテンシャルを感じる20代若手の方であれば、実務経験が多少足りなくても構いません。

当社人事ポリシーの中に「モチベーション・マネジメント」という言葉があります。当社の人事評価は、実務のアウトプットに加え「他励性(周囲の仲間に対してモチベートする態度で仕事に臨んでいるか)」を高く評価し、周囲への影響度合で考課が決定される仕組みになっています。採用の現場で他励性・コミュニケーション能力を重視することは勿論、入社後も半年に1回、上司から本人へ直接フィードバックがなされ、継続的に人間力を高めていって頂きます。

最先端のモバイルビジネスを手掛ける当社では、自らの責任・権限において、様々な新しい分野の仕事に主体的に取り組めるフィールドを用意しています。仕事を選ぶ上で大切なこと、それは「自分の意志が反映出来る環境」だと私は思うのです。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

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株式会社サイバードホールディングス(現:株式会社サイバード)
設立
1998年
資本金
100百万円
従業員数
連結:317名
本社所在地
東京都渋谷区猿楽町10-1 マンサード代官山
事業概要
モバイルコンテンツサービスの提供およびモバイルビジネス支援、クロスメディアソリューションの開発/提供、モバイルマーケティング、モバイル広告/モバイルプロモーション、モバイルサイト構築、モバイルコマース、次世代プラットフォームの研究開発など
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約28,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか40社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ(第二回認定)、令和2年:全国で39社のみ(第三回認定)、令和5年:全国で40社のみ(第四回認定)
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