企業インタビュー

株式会社ミクシィ 企業インタビュー

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今回は、株式会社ミクシィの代表取締役社長 笠原 健治氏にお話を伺いました。現在、登録ユーザー数約2472万人(月間ログインユーザー数約1535万人 /2011年8月時点)を誇り、国内最大のSNSとして知られるmixi。 そんなmixiのサービスの特徴や、中途採用で求める人物像、組織風土について聞かせて頂きました。

国内や海外を含めた他のSNSと比較した時の、mixiのサービスの独自性とは?

mixiは、サービス開始当初から、親しい友人・知人同士がつながり、コミュニケーションを深めることを目的としたサービスを運営してきました。

国内の他のSNSは、サービスの主軸がゲームであることが多く、ユーザー同士のコミュニケーションはどちらかといえば付随的な機能です。ゲームを楽しむうちに匿名のユーザー同士が仲良くなって、コミュニケーションするようになる、といった使われ方が多いのではないかと思います。

一方、海外のSNSは、実名制ということもあり、オープンなサービスではありますが、親しい友人・知人同士のコミュニケーションツールというよりは、ビジネスライクに使われることが多いと思います。例えば、名刺交換代わりにお互いのアカウントを教え合うようなこともあるでしょう。


(株)ミクシィ 代表取締役社長 
笠原 健治氏

mixiの特徴は、他のSNSと比べて、よりクローズドでプライベートな空間として使われているところにあります。ただマス・メディアなどを通じて時々、mixiのサービスは匿名性の高いコミュニティサイトだと言われることがありますが、それは大きな間違いです。

mixi内のソーシャルグラフ(ユーザー同士のつながり)の80%は、顔見知りの友人・知人です。20代前半ユーザーに限れば、70%は実名または友人が判る名前で登録しています。つまりmixi内で交わされているコミュニケーションは、普段から友人・知人に見せている顔とあまり変わらないのです。そこには、友人と共に自宅のリビングでくつろいでいるかのような空間があり、ユーザーの「リアルなアイデンティティ」があります。

この点についてはまだまだ一般に浸透しているとは言い切れません。しかしSNS市場の盛り上がりによって、今後は1人のユーザーによる複数SNSの使い分けが進むと思いますが、その中でだんだんと理解して頂けるのではないかと思います。

現在のビジネスモデルについて教えてください。

現時点での収益の内訳は、広告収入が8割、ユーザー課金が2割くらいです。サービス開始からしばらくは、収益化という観点よりも、ユーザーの利便性向上やサービス内容の充実に力を入れて取り組んできた経緯があります。ビジネスモデルに関してもmixi独自のモデルを展開するというよりは、従来型のモデル(バナー広告など)がメインでした。

ただ最近は、「ソーシャルコマース」 や 「ソーシャルアド」 といったmixi独自の広告や課金モデルを増やしており、それが業界内でも注目され始め、実際に成果として表れています。

例えばその1つが「ミクシィ年賀状」です。近年親しい友人であっても相手の住所を知らないことが増えていますが、このサービスは、ユーザー同士であれば相手の住所を聞かなくても、簡単な操作で実際の年賀状を郵送できるという仕組みです。従来のネットコマースは価格勝負、つまり"どれだけ安いか"が購入の決め手でしたが、「ミクシィ年賀状」は利便性など価格以外の部分に付加価値があり、ユーザーにもそれは理解して頂けていると感じています。結果として、1枚あたりの単価が通常の年賀葉書よりも若干割高ですが、2008年に販売を開始して以来、毎年100万枚以上を売り上げています。


また最近の事例では、大手スポーツメーカーの「ソーシャルアド(ソーシャルバナー ※1)」があります。これは、シューズのデザインや名前を自分好みにカスタマイズでき、そのカスタマイズしたシューズがそのまま、友人ページのバナー枠に表示される、というものです。

友人経由で商品を奨めることによって、より親近感や信頼感を与えることができるのが特徴で、通常のバナー広告と比べて、クリック率が10倍~20倍になるという効果が生まれました。このソーシャルアドは既存の広告との共存も可能で、今後はソーシャルアドと従来型を組み合わせることで、更に効果的なマーケティングを展開できると考えています。

(※1)・・・ソーシャルアド(ソーシャルバナー)の詳しい内容はこちら

サービス開始から現在に至るまで mixi はとても順調に成長してきたように見受けられますが、経営者として苦労されたことがあればお聞かせ下さい。


(株)ミクシィ 代表取締役社長 
笠原 健治氏

サービス開始当初は登録ユーザー数が順調に伸びていましたが、実は現在に至るまではS字曲線を描いて成長してきた経緯があります。特に06~07年にかけて、ユーザー数が伸び悩んだ時期がありました。

原因はCGM系のサービスを強化し過ぎて、mixiのサービスの独自性が薄れてしまったことにあったのですが、その当時は「何かが間違っているんじゃないか?」と、社内で激しく議論が繰り返されました。サービスの方向性を決め舵を切るまでの間、そして会社全体のベクトルを合わせひとつにまとまるまでの間は、かなり大変な思いをしましたね。社員にも負荷をかけてしまいましたし。

社内での議論の結果、mixiのサービスの原点である「親しい友人・知人とコミュニケーションをとる」ということに立ち返り、サービスを開発・運営していこうという結論に至りました。それから、ボイス、フォト、カレンダー、mixiアプリ、同級生といった、よりソーシャルなコミュニケーションを目的としたサービスを次々とリリースし、08年以降はまた成長スピードが加速し、ユーザー数も急上昇しています。

SNS市場の今後について、どのようにお考えですか?

ソーシャルネットワークサービスの登場について、海外のメディアでは、80年代のPC革命、90年代のインターネット革命に続く、 "IT分野における第3の革命" だと言われていますが、私自身、それぐらい大きな可能性を感じています。

IT分野における大きなマーケットの1つに検索サービスがありますが、その検索サービスの覇者であるGoogleは、設立からわずか12年足らずで、日本の名だたる大企業よりも遥かに大きな収益をあげています。そのGoogleがいま最も脅威と感じているのはソーシャルであり、Googleの優秀な人材が流出している先もSNS企業です。

そのようなことを考えても、ソーシャルネットの市場規模は、これからまだまだ伸びることが予想できますし、純利益ベースで数千億~数兆円規模の市場となる可能性もあります。

SNSが登場したことによって、世の中にどのような変化が生まれたのでしょうか?


SNSの登場によって本来は目に見えないはずの人間関係が、初めてデータとして明らかになり、どこにいても簡単に友人や知人とつながり、感動や喜びをシェアできるようになりました。

今後は、この人と人とのつながりのデータを、ネット業界以外の各種サービス(ex:家電、機器など)とも結びつけることによって、さらにさまざまなことを友人・知人と一緒に楽しむことができるようになります。それを実現するための新しい仕組みを、これから様々な業界の企業と一緒になって創り上げていきたいと思います。

ユーザーにとってmixiはどのようなサービスでありたいとお考えですか?

誰もがいつでも簡単に使える 「コミュニケーションインフラ」 であることを目指しています。
また当社は「全ての人に心地の良いつながりを提供し、誰もが主役になれる世界を創造する」というミッションを掲げていますが、このような世界観をユーザーが体感できるサービスであり続けたいと考えています。

ここで中途採用について聞かせて下さい。どのような人物に入社して頂きたいとお考えですか?

人物像としては、ミクシィのミッションやビジョンに共感していること、ソーシャルという新しい概念を理解していること、今後のソーシャル市場の成長を確信していること。そしてソーシャルという新たな価値を世の中に提供するために、常識に囚われない発想力や、ゼロからイチを作り出す思考力がある方が望ましいですね。

更にソーシャルビジネスは大きな革命であると同時に、とても変化が激しいので、その変化のスピードについていくことができる人、それに合わせて自らも柔軟に変化することができる人であれば、キーマンとして活躍できると期待しています。

最近は外国籍の社員も数多く活躍されていると伺いました。


(株)ミクシィ 代表取締役社長 
笠原 健治氏

エンジニア職などの技術系を中心に、中国や、米国、ヨーロッパなど外国籍の社員の採用を強化しています。もともとポテンシャルが高いということに加えて、日本人とは違った種類のハングリーさを持っています。またわざわざ日本に来て働くと言う選択をしているだけに相当な覚悟もあり、文化の違いといった苦労を経験しているためか、精神的にタフな人が多いという印象があります。そのような外国人社員の姿は、日本人社員にも刺激になっていますし、実務の面でも良い化学反応が起きていると感じています。

では社内は国際的な雰囲気になりつつあるということですか?

だんだんとそのような雰囲気ができていますし、今後はもっと国際色を豊かにしていきたいですね。当社は中国など海外にも拠点を構えていますが、海外のSNS市場でも成功する上で、ダイバーシティという観点で会社の国際色をいかに強めていけるかが重要になってくると思います。

社員の成長をサポートするための仕組みや制度には、どのようなものがありますか?

基本的には社員ひとりひとりが自発的にスキルアップに取り組んでもらいたいと思っていますので、そういったスキルアップを目指す社員をサポートするため仕組みがいくつかあります。

例えば、社内英会話教室の「mEP(mixi English Program)」や、スマートフォン端末などの購入費用をサポートする「NGD(Next Generation Device)」、書籍の購入やセミナーの受講費用をサポートする制度などの様々な制度があります。中には「WC(Weekend Challenge)2.5」という、エンジニアが平日の執務時間2日間分を充てて自ら考案したプロダクトを開発し、それを全員の前で発表する、というようなユニークなプログラムもあります。

制度の他にも、エンジニア同士の技術やノウハウを共有し合う「ライトニングトーク(サークル)」や、社内でのセミナーや講演会開催など、社員のスキルアップを支援する環境は充実しています。

組織風土の特徴について教えて下さい。


本社の受付にて

若い世代の社員が中心となって組織を運営しているため、活気溢れる雰囲気です。また、ミクシィはもともとSNSを運営する企業だけあって、ネット上でも、対面でも、コミュニケーション好きな人間が多く集まっています。

会社としても、社内コミュニケーションの活性化に注力しています。例えば、「コラボレーションスペース」や「アルコールラウンジ」など社員が仕事を離れてコミュニケーションや食事・休憩などをとるリフレッシュスペースを設けたり、部署内・部署間を問わず様々な形で「懇親会」を催したりしています。

また当社はサークル活動も盛んで、社員同士は職場だけでなくプライベートでも仲が良いですね。会社全体として人間関係が良好で、そのためか、離職率がほんとうに低いんです。

これからどんな組織を目指されますか?

社員全員が同じ方向を目指す中、ひとりひとりが強みを発揮でき、全員が主役になれる組織を目指したいですね。ミクシィのミッションや世界観に共感できる人たちと一緒になって、もっともっと素晴らしい組織を作っていきたいと思います。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

株式会社ミクシィ  (東証マザーズ上場)
設立
2000年10月25日
資本金
9,698百万円
従業員数
646名(連結・正社員のみ)
代表取締役社長
森田 仁基
事業内容
■ソーシャルネット事業
-ソーシャル・ネットワーキング サービス『mixi』
■ひっぱりハンティングRPG 「モンスターストライク」等
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約20,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか43社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ
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