企業インタビュー

協和発酵キリン株式会社 企業インタビュー

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焼酎やビールなどの醸造で培った発酵技術をベースに、バイオ医薬品の開発において圧倒的な存在感を示す協和発酵キリン株式会社(東証一部上場)。
今回は取締役常務執行役員で生産本部長を務める大澤 豊氏に、生産技術を強みとする製薬事業の特徴、競合企業が撤退するような困難な新薬の製品化にも積極的にチャレンジする同社のDNA、組織の枠を超えた独自のチームワークのあり方、全ての人材に求める「誠実さ」を始めとする同社の価値観についてお話を伺いました。(掲載開始日:2019年1月16日)

まず初めに、貴社の成り立ちについて、事業の核となる技術に触れつつご説明頂けますでしょうか。


取締役常務執行役員 生産本部長 大澤 豊氏

旧・協和発酵工業は、微生物を用いた発酵の研究からスタートしました。アルコールやアミノ酸の発酵生産を通じて蓄積した生産技術を基に築きあげたバイオテクノロジーを駆使して、微生物から薬の有効成分となるたんぱく質を培養し、医薬品として製造する事業を展開してきました。その後、化学合成によって生成する低分子医薬品も手掛けてきました。

一方で、麒麟麦酒株式会社の子会社である旧・キリンファーマも、ビール醸造を通じて培われた発酵技術を事業の基盤とする会社です。1984年には、バイオ医薬品大手であるアメリカのアムジェン社と合弁契約を締結し、キリン・アムジェン社を設立。アムジェン社が持つバイオテクノロジーを吸収しながら技術力を高めてきました(2017年10月に本合弁契約は終了)。

両社には、生物由来のたんぱく質や細胞によって生成されるバイオ医薬品事業を中心に成長してきたという共通点がありました。加えて、「発酵」という独自の技術資産を活かし、アミノ酸や健康食品などを製造するバイオケミカル事業も並行して展開していました。
両社の強みを掛け合わせ、他の製薬会社にはできないような、今はまだ世界に存在しないバイオ医薬品や、自社開発の低分子医薬品の開発を目指して2008年に経営統合し、協和発酵キリン株式会社として新たなスタートを切りました。

現在では、複数の疾病領域において非常に高い競争力を持った新薬を提供できるグローバルな製薬会社として、着実な収益拡大を実現しています。

貴社の生産部門の方針・考え方についてご説明下さい。

研究開発型の企業として、いかに自社開発のユニークな新薬を世に送り出していくかという大きなテーマを追求すると共に、当部門にはそれを画餅ではなく、製品化するための「ものづくり」の生産技術を高め続けていくことが求められています。

一般的な創薬・製薬プロセスは、研究開発部門内で創薬され、その後工程としての製造を生産部門が担うイメージだと思います。しかし当社では、研究を進めているたんぱく質や低分子化合物が将来医薬品としての価値を持つことができるかどうか、まだ明確には見えていない創薬研究の初期段階から、研究開発部門と共に生産部門は「ものづくり」の観点で検討を開始します。生産技術の観点から、競合の製薬会社では開発を諦めてしまうような場合でも、「我々の技術があれば必ず生産できるはずだ」と考え、敢えてチャレンジするのが私たちのやり方です。

創薬力だけを見れば、もっと多くの製薬会社にバイオ医薬品メーカーとしてのポテンシャルはあったかもしれません。しかし、このような姿勢で困難な生産に挑戦し、「ものづくり」の生産技術を磨き続けてきたからこそ、現在、国内でも数少ないバイオ医薬品メーカーとしてのポジションを確立できたと言えるでしょう。

バイオ医薬品の生産技術を活かした、貴社のグローバル市場での製品展開にはどのようなラインアップがあるのでしょうか。


医療用医薬品における新薬事業を中核に、バイオシミラー、診断薬、バイオケミカルの各事業が一体となった協和発酵キリングループのユニークな事業構造。(同社HPより)


2016~2020年の中期経営計画で「グローバル3品」と位置付けて開発に注力してきた医薬品があります。一つは、X染色体遺伝性低リン血症の治療薬である「Crysvita®(一般名:burosumab)※日本では申請中」、二つ目は、日本では「ポテリジオ®(一般名:モガムリズマブ)」の名称で発売しているがん治療薬の「POTELIGEO®」で、この二つは2018年にアメリカとヨーロッパで承認されました。もう一つは、パーキンソン病治療剤「イストラデフィリン(一般名、開発コード:KW-6002)」で、アメリカでの再申請に向けた取り組みを現在も進めています。

いずれも当社独自の科学と技術で創製した医薬品であり、世界各国でこれらの疾患に苦しむ方々に向けて、大きな希望となる製品を提供していきます。

 

また、既に承認されている先行バイオ医薬品と同等の有効性・安全性を持つ後続品であるバイオシミラーの開発・製造・販売についても、グループ会社の協和キリン富士フイルムバイオロジクス株式会社が積極的に推進しています。

生物由来のたんぱく質や細胞を用いて作られるバイオ医薬品は、分子量が大きく構造も複雑であるため、製造工程が異なると品質に微妙な差が生じやすく、他社が先行開発した製品と同等のものを作るのは非常に難しくなります。このため各国で承認されるバイオシミラーの数は非常に少なく、当社グループを含め、世界でも10社ほどの限られた製薬会社にしか販売実績はありません。このことからも、私たちの生産技術が世界屈指の水準にある証左だと言えます。

グローバル市場で通用するバイオ医薬品を作り出す高い生産技術を、貴社はなぜ確立することができたとお考えですか。


高崎工場(群馬県 高崎市)
世界トップクラスの最新鋭の生産設備を導入し、バイオ医薬品を中心とした医薬品を生産している。

バイオ生産技術研究所(群馬県 高崎市)
抗体医薬品などのバイオ医薬品の製造プロセスの構築、分析技術の開発、製剤設計などを行っている。

当社には、アミノ酸やアルコール飲料を生産していた時代から、微生物を使った創薬に取り組み、精製により純度を高め、製品化してきた長い歴史があります。その蓄積の上に現在取り組んでいる動物細胞などを用いたバイオ医薬品の技術があります。このようなベースとなる生産技術をしっかり培ってきたことで、バイオ医薬品事業を今日まで発展させることができたと考えています。
時代ごとに様々な苦労を乗り越えて製品化に向けた取り組みを重ね、長い時間を掛けて培われた技術やノウハウが、世代を超えて継承されてきた発酵生産技術のDNAとして、しっかり息づいているのです。

また、歴代の社長や役員には研究や「ものづくり」に携わっていた方が多く、自社の「ものづくり」の力に対して確かな自信を持っていたことも大きいと思います。医薬品事業は製品が形になる前に巨額の投資をする必要があり、どれだけ採算性を検討したとしても先行投資は避けられません。当社は、旧・協和発酵工業と旧・キリンファーマの時代から、「ものづくり」にこだわり抜く姿勢を大切にして、「良いものを作る」「他の製薬会社が作れないものを作る」といった強い意志を持ち、競争力の源泉となる技術に投資してきました。そこには常にトップの思い切った経営判断があったと思っています。

こうした投資の象徴的な例が、バイオ医薬品の生産拠点である高崎工場です。「まだ世界にない新しい医薬品を製品化する」といった確固たる決意の下、継続的に莫大な投資を行ってきました。

群馬県高崎市には、世界トップレベルの生産設備を有する高崎工場に加え、バイオ医薬品の製造プロセスを研究するバイオ生産技術研究所があります。
バイオ生産技術研究所では、細胞を培養する段階から精製、製剤までの生産プロセスを一気通貫で開発しています。ここで確立した技術を用いて、高品質なバイオ医薬品を安定的に生産・供給しているのが高崎工場です。

研究所と工場のメンバーは、組織やチームの枠を超えて日常的にコミュニケーションを取り合い、「ものづくり」の課題を解決するために自由に意見を交わしています。
研究開発及び製造・分析の設備や機器は、世界最高水準のものです。できることなら私自身も時間を巻き戻し、もう一度いち研究者として、ここで腰を据えて研究や開発に取り組んでみたいと思うほど素晴らしい環境が整っていると言えます。

高崎工場、バイオ生産技術研究所の他に、貴部門が国内に展開しておられる開発・生産拠点について、各拠点の役割や特徴を教えて下さい。


CMC研究センター(静岡県 駿東郡 長泉町)
主に低分子医薬品の製剤設計、治験薬製造、原薬及び製剤の試験法開発、申請業務などを行っている。
※CMC:Chemistry(化学)・Manufacturing(製造)・Control(品質管理)の略称。

宇部工場(山口県 宇部市)
経口固形製剤の専用工場であり、主に高血圧症・狭心症治療剤やアレルギー性疾患治療剤などを生産している。

東海道新幹線の三島駅に近い静岡県駿東郡長泉町には、CMC研究センターがあり、ここでは主に低分子医薬品の製剤処方の検討、生産プロセス構築、及び製剤技術の研究に取り組んでいます。
化学合成で生成する低分子医薬品についても、私たちの製剤技術は非常に高く、今では一般的になった口腔内崩壊錠(水なしで飲める錠剤)の研究も、こちらのCMC研究センターではかなり前から取り組み、製品化しています。この他にも、有効性を最大限に高め副作用は最小化するDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)によって薬の体内動態を制御する研究などを継続して推進しています。

このCMC研究センターで確立された生産プロセスを使って、実際に低分子医薬品を生産しているのが、山口県宇部市にある宇部工場です。宇部工場は、最新のエンジニアリング技術を導入した最先端の多品種生産型工場です。
宇部工場、及び先述の高崎工場では、医薬品の製造管理、及び品質管理に関する国際的な基準であるGMP(Good Manufacturing Practice)に適合した設備で、高品質の医薬品を効率良く生産し、供給しています。

山口県の西部に位置する宇部市は、瀬戸内海に面した温暖な気候の都市です。海産物を始め食べ物がおいしく、暮らしやすい環境があります。また、自動車を使えば下関市や関門海峡を挟んだ福岡県北九州市も生活圏内であり、通勤距離に応じた通勤手当を支給しています。
首都圏などからの単身赴任者に対しては、単身赴任手当にプラスして月2往復・年間に24往復分の交通費を実費で支給しています。羽田空港から山口宇部空港までは、飛行機で2時間も掛からず、首都圏からのアクセスが意外に悪くないことも申し添えておきたいと思います。

貴社の生産部門や研究開発部門で働くことの魅力についてお話し下さい。

製薬事業の中でもバイオ医薬品の生産はいわば最先端の分野であり、今後ますます重要性が高まるメインストリームの技術となることは間違いありません。この技術領域で経験を積むことは、日本において、限られた企業でしか実現できないと思っています。更に今後は核酸医薬や再生医療といった領域の仕事にチャレンジすることも可能になります。昨今は抗体医薬への期待が高まる中、当社も次世代抗体医薬の創製を目指しています。

本人次第でいくらでも最新の技術を身に付け、今まで誰も作り得なかった新しい医薬品を作り上げ、世界中の人々に届けていくことができる。これは、当社だからこそ得られる仕事の魅力であると思っています。

また、バイオ医薬品のグローバル展開が本格化する中で、海外のパートナー企業との折衝や海外当局への承認申請に伴う交渉などは現地法人と協力して進めることも多くなってきました。この現地法人のメンバーとの電話会議やビデオ会議、海外出張・駐在などは、技術者や研究員にとっては日常的な業務となっています。今後は会社として海外との繋がりをますます強化していきますから、グローバルなフィールドで仕事がしたいという志向をお持ちの方には、夢を実現できる環境があると言えます。

キャリア採用の人材に対して、貴社ではどのような資質を求めておられますか。


「協和発酵キリングループの中心概念である “Commitment to Life (コミットメント・トゥ・ライフ)” と3つのキーワードで構成された価値観に共感できる方を求めています。」
・Integrity(インテグリティ)
・Innovation(イノベーション)
・Teamwork/Wa(チームワーク/和・輪)

経験やスキル以前に、最も重要なことは「誠実であること」だと考えています。医薬品を作る、研究するという仕事は、技術者・研究員として誠実でなければ、後から取り返しのつかない事態が発生する可能性があります。仕事の中で得られたデータや事実を真摯に受け止め、それを曲げるようなことは絶対に許されません。課題があればそれをメンバーで共有し、解決していくために知恵を出し合っていくことが求められます。そのような誠実さ “Integrity(インテグリティ)” は絶対に必要ですね。

次に、会社として大切にしている価値観に、“Innovation(イノベーション)” があります。一人ひとりのイノベーション能力を測ることは難しいですが、チャレンジする能力とある程度は置き換えることができると思っています。
私たちが携わっている仕事は決して簡単に成果が得られるものではありません。細胞やそれを用いた生産の過程には未知の領域がたくさんありますし、まだまだ確立されていない技術もあります。仕事の中でうまくいかないことも山のように出てきます。それでも「何としても成功させよう」という強い思いを持ち続け、チャレンジする意欲が必要になるのです。

最後に “Teamwork/Wa(チームワーク/和・輪)” です。医薬品は一人の仕事によって作り上げられるものではなく、たくさんの人々との協働によって初めて生み出されます。
バイオ医薬品であれば、細胞を作る人々、その細胞を使って培養の研究をする人々、培養された物質を精製する人々、物質の品質を評価する人々、更にその後に製剤の処方を考える人々、品質保証を担う人々など、それぞれの工程にはプロがいます。
仮にこの中のどこか一つの工程で問題が生じると、高品質な医薬品はできません。例えば目的の物質を効率的に生産する細胞を作ることができなければ、培養や精製の工程でどんなに頑張っても医薬品として必要な品質の物質を製造することは難しくこの物質を医薬品にすることができません。会社全体で「高品質な医薬品を作る」という考えの下に、全てのグループが協力し合って仕事に取り組まなければならないのです。

つまり、同じグループ内のチームワークだけではなく、異なるグループ間でのチームワークが非常に重要になります。それぞれ専門も違えば、判断基準とする考え方も違うのですが、一連の工程を担う人たちが集まり、最終的に「これならいける」というコンセンサスを得ながらプロジェクトを前に進めていきます。仮に自分の担当外の工程で問題が生じた場合でも、その解決策を一緒に考え、改善に繋がるようなフィードバックを行うなど、建設的な議論を重ねて、これまで作ることが難しかった医薬品を生み出すことを可能にしてきました。

このようなチームワークは当社の中で伝統的に形づくられてきたものです。新卒やキャリア採用の人材が新たにチームに参加する度に、当社らしいチームワークの価値が伝えられ、一人ひとりの行動原則として自然に養われていきます。

キャリア採用の人材には、スキル面では高いレベルの専門性を求めておられると推察致しますが、どのような業界の出身者を想定されていますか。

職種によっては製薬業界での経験や医薬品に関する知識をお持ちの方に限定する場合もありますが、必ずしも全ての職種で医薬品の開発や生産プロセスなどの経験者のみを求めている訳ではありません。

例えば、食品(特に発酵食品、天然物由来の材料や原料など)や、バイオケミカル業界など、比較的近い領域で「ものづくり」を経験されている方は、医薬品を扱う業務への親和性は高いと考えています。キャリア採用の方々には、経験に応じて一定の教育期間を設けていますし、分からないことは自分から積極的に質問して頂ければ、真面目で面倒見の良い周囲のメンバーが懇切丁寧に教えてくれる風土が当社には根付いています。
医薬品を作る仕事の意義や社会的な価値を理解されていて、この仕事に携わりたいという意欲のある方なら、入社後に学んで頂ければ未経験でも全く問題はないと考えています。新たに医薬品業界に挑戦するのであれば、当然ながら学ばなければならないことはたくさんあるでしょう。その意味では、未経験の方にはそれなりの覚悟を持って入社して頂く姿勢は必要であると思います。

いずれにしても「ものづくり」に携わってきた経験が前提になります。畑違いの業界出身者の例では、半導体業界から転じて活躍している方もいます。クリーンルームの環境で精密な仕事をするという点においては、医薬品の製造工程と共通するものがありました。また、異業界の経営企画部門でキャリアを積まれた方が、企業活動を俯瞰して業務品質を高めるという経営企画の視点を活かし、工場の品質保証部門で活躍している例もあります。

勿論、当社とは異なる技術力を持つ他の製薬会社で経験を積まれた方々が、私たちが持っていない「ものづくり」のセンスや経験を活かして、工場業務の改善に様々な貢献して下さるなど、キャリア入社者の活躍事例は数多くあります。

また、生産技術開発というと現場寄りの仕事をイメージされるかもしれませんが、当社の研究所の業務の中には、遺伝子組み換え技術を使った細胞構築やたんぱく質の詳細構造の解析、将来に向けて注力している核酸医薬や再生医療の研究など、どちらかと言うと基礎研究に近いものも多くあります。アメリカでポスドクとして経験を積まれた方がキャリア入社した事例もあり、研究者としてのやりがいを見出して頂ける仕事があると思います。

大澤様がこれまでのキャリアの中で培われ、今も大切にされている価値観やスタンスについて教えて下さい。

大学・大学院では有機化学を学び、有機合成や高分子化学の研究をしていました。1984年に旧・協和発酵工業に入社し、最初は医薬品(主に抗がん剤)の研究に7年ほど取り組みました。

その後、どうしても海外の仕事がしたいという思いが募り、リエゾンとして、欧米の開発子会社と日本の橋渡し役や子会社の運営を任され、イギリスとアメリカにのべ5年間駐在しました。
人材の流動性が高いアメリカでは、ローカル人材の採用も重要な仕事で、毎週2~3人と面接をするような日々でした。面接の際には、日本で培った「ものづくり」の企業としての良さを大切にして、日本的なチームワークを重視する仕事のやり方に興味を持つ方を採用することを意識していました。

当社が掲げる価値観の “Teamwork/Wa” の中に漢字の「和・輪」を意味する “Wa” を加えたのは、アメリカ駐在時の現地スタッフの意見によるものです。当社が重視している、異なる部門が連携して助け合う日本的なチームワークは、アメリカで言う “Teamwork” とは異なるものだから理解しやすいように付け加えてほしい、というのがその理由でした。
当社は、海外展開をする上で何よりも品質にこだわる日本的な「ものづくり」のカルチャーを大切にしています。このような姿勢は、役員として生産本部全体を見ている今の私の土台になっていますし、現在、協和発酵キリンが様々な企業とグローバル提携する際の基本姿勢にもなっています。

その後、2008年に帰国し、翌年に生産本部に異動しました。以来、一貫して生産技術力の強化に取り組み、2018年に取締役に就任、現在に至っています。

工場や研究所のメンバーに対しては、「生産性向上は重要だけれども、それは決して製造コストを下げて利益を確保してほしいということではない」と折に触れて伝えています。あくまでも品質を最優先にして改善を重ねることが、結果的に生産性向上にも繋がると考えています。

もう一つ重要なこととして、会社が成長するためには、「いかにして価値を作るか」を考えなければならないと最近改めて感じています。注射剤を例に挙げると、アンプル(小さなガラス製容器)に充填するのではなく、あらかじめシリンジ(注射筒)に薬剤を充填しておけば、注射剤をアンプルからシリンジに入れ替える手間が掛かりません。これは当社の作業効率や収益性の観点からは若干マイナスですが、実際に注射器を扱うドクターにとっては非常に使いやすいというプラスの価値を提供することができます。
製品の価値を多くの人々に評価して頂くことで、当社はグローバルな製薬会社として更に成長できるのだと考えています。

最後に、貴社を志望する方や、潜在的な候補者へメッセージをお願い致します。


大手町フィナンシャルシティにある本社受付前にて

これから当社では、バイオ医薬品、低分子医薬品などを中心に、世界トップレベルの製品をグローバルに上市することを目指していきます。世界中で多くの人が待ち望みながら、これまで誰も作れなかった医薬品を製品化し、一人でも多くの患者さんに届けていく。難しい仕事ですが、その分大きなやりがいがあります。

これまでの歴史の中では医薬品として完成に至らず、製品化できなかった開発品も数多くありました。それが今、製薬会社として実績を積み重ね、生産技術だけではなく創薬力も向上したことで、状況が大きく変わってきています。
今後は、困難な「ものづくり」にチャレンジするだけではなく、その成果を自らの達成感として味わう機会が今まで以上に増えてくると思います。それこそが、これから私たちの仲間になって頂く皆さんにとって、仕事に取り組む上で最大のモチベーションになると思っています。

また、これまで日本国内やアジアを中心に事業を展開してきましたが、今後は更にグローバル展開を本格化していきます。
新しい市場に新しい医薬品を届ければ、今まで知り得なかった多様なレスポンスが返ってきます。そこから更に新しい発見が生まれ、新しい経験ができるチャンスを得ることもできます。今はまだ誰もやっていないけれど、この国に医薬品を売りたい、或いはあの国に生産拠点を作りたいといった、新しいチャレンジの可能性が一人ひとりの社員に広がっていきます。そして当社には、そんな個人の挑戦をしっかり後押しする風土があります。

新しいチャレンジをしたい方、自分の知らないことを貪欲に吸収しながら、能力を伸ばしていきたいといった志向をお持ちの方と、ぜひ一緒に働いてみたいと思っています。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

協和発酵キリン株式会社
設立
1949年 7月 1日
資本金
267億 4500万円
従業員
7,532名(連結ベース)
本社所在地
東京都 千代田区 大手町 一丁目 9番 2号
大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
代表取締役会長 CEO
花井 陳雄
代表取締役社長 COO
宮本 昌志
事業内容
医療用医薬品の製造・販売を行う事業持株会社。医薬事業を核として、バイオケミカル事業などを協和発酵キリングループとして展開。
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約20,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか43社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ
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