免疫チェックポイント阻害剤とは？

免疫チェックポイント阻害剤とは、免疫療法の一つです。がんの三大治療法は、手術、抗がん剤、放射線ですが、第４の治療法として脚光を浴びているのが、免疫療法です。従来の抗がん剤で治せない患者にも効果を発揮し、注目を集めています。
免疫療法には、採血した自身の血液中からリンパ球を取り出し培養した上で、活性化したリンパ球（ナチュラル・キラー細胞）を戻すがん免疫療法（NK細胞投与）と、「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれる薬剤による免疫療法があります。

がん細胞には、がん細胞を攻撃する細胞傷害性T細胞（CTL）に殺されないよう、このCTLの活性を抑える「免疫チェックポイント」という仕組みがあります。これを阻害することで、CTLはまた従来通り、がん細胞を殺すことができるようになります。これが免疫チェックポイント阻害剤（薬）です。