ITILとは、ITサービス管理・運用規則に関するベストプラクティス(過去に使用され実績があったIT業務プロセス)を集めた包括的ガイドラインのことです。Information Technology Infrastructure Libraryの略で、「アイティアイエル」「アイティル」などと呼ばれています。英国商務局(OGC)が作成し、出版局より書籍として発行されてています。
ITILには、IT運用における実際の知識・ノウハウが集約されており、ITサービスにおける運用業務のスタンダードとして、昨今、注目を集めています。「サービスレベルの向上」「コストの最適化」「ITのビジネスへの適合」を目的とし、また、内部統制等対応でも、ITILを利用する企業が増えています。
ITILの認定資格として、ITILファンデーション(Foundation)、ITILマネージャ(Management)があります。ITILファンデーション試験は、用語の定義・ITILの基礎的なフレームワークを理解している事が求められる初級者向けの資格で受験者も増えていますが、ITILマネージャは難易度が高く取得が難しいため、有資格者は多くありません。まとめて「ITIL資格」と表記されることがよくあります。
【ITILの転職について】
SIerやシステム開発会社、ソフトウェア/ハードウェア ベンダーなどのIT企業はもちろん、それ以外の業界においても情報システム部門などで、ITIL有資格者が求められることが増加しています。現段階では、日系企業よりも外資系企業の方が求人が多いでしょう。