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転職体験談
File No.943
女性弁護士、家庭と両立のため事務所からインハウスローヤーに
前職
法律事務所   弁護士
現職
一部上場 バッテリーメーカー 法務・リスク管理グループ   法務担当 (インハウスローヤー)
森口 瞳 氏 / 31歳
国立大学 法学部 卒
中央大学 法科大学院 修了
弁護士 (第66期 司法修習)
TOEIC 730点

1. 転職を考えるに至った経緯

私は、司法修習終了後、一般民事事件・行政事件・企業法務等、幅広い分野を扱う法律事務所に就職し、約2年半勤務してきましたが、今般、所長弁護士から、3年が経過する年内までには、パートナーになるか独立するか、今後についてよく考えるように言われました。

パートナーとして生計を立てていくためには、営業活動を行い、個人の事件をどんどん増やしていく必要があります。しかし、私は昨年結婚し、これから出産等も考える中で、法律事務所でパートナーとしてばりばり働きながら、仕事と家庭を両立していくことは難しいと感じました。また、私がこれまでに個人受任した事件は、既に紛争となっている一般民事・家事事件ばかりであり、もっと予防法務や企業の成長にかかわる業務にも携わりたいという気持ちもありました。

そこで、福利厚生がしっかりしていて家庭と仕事の両立が可能であり、予防法務や企業の成長にかかわる業務にも携われるインハウスローヤーへの転職を決意しました。

2. 転職先を決める上でのこだわり

私は、新しい技術や商品を製造・開発するメーカーに大変興味がありましたので、今回の転職活動では、ほぼメーカーに絞って応募しました。
一部上場のメーカーは、当然、海外に市場を広げており、英語力や海外法務の経験が求められます。これまで海外法務どころか英文契約書を見たことすらなかった私は、経験不足とみなされ、書類審査で落とされるか、一次面接に呼ばれても二次面接には呼んでいただけないことが多かったです。

もっとも、海外法務の経験がないからと言って諦める必要はありません。私も当初は弱気になりましたが、エリートネットワークの杉本様から、「絶対決まりますから。大丈夫です。人事部の方もお人柄をとても褒めていらっしゃいましたし、自信を持ってください。」 と力強く励ましていただき、今一度自信を持って面接に臨むことができました。実際、杉本様のおっしゃるとおり、年齢・人柄等を重視し、ポテンシャルに期待すると言ってくださる企業も多数ありました。

転職活動を進める上では、本命企業を1社に絞らず、複数社にエントリーすることが肝心だと思います。私の場合は、メーカーで上場企業という程度のこだわりしかなく、選り好みせず複数社にエントリーした結果、4社から内定をいただくことができました。悩むのは内定をいただいた後でも遅くありません。

3. 今回の転職先に決めた理由・魅力に感じた点

内定をいただいた複数の企業様の中から1社に絞るにあたり、各企業の法務部員の方からお話を伺う機会を設けていただきました。これは、エージェントを介していたからこそなせる業だと思います。杉本様が快く人事部の方に掛け合ってくださったお蔭で、今回の転職先の法務部員の方々とは、1時間半以上にわたってお話することができました。短時間の面接の場では聞けなかったこともざっくばらんにお話いただけるので、とても有意義でした。自分のどんなところに魅力を感じていただけたのか、これまでの業務で1番大変だったこと、やりがいのあったこと等を逆質問することで、入社後、自分に何が期待されているのかが分かりますし、入社後の仕事のイメージも湧きやすいと思います。私の場合は、このときに入社時期の交渉もさせていただきました。

長時間にわたる私の質問にも嫌な顔1つせず答えてくださり、仕事のイメージが湧いたこと、法務部員の方々の雰囲気も良かったことに加え、私の他にも既にインハウスローヤーとして活躍されている社員の方がいらっしゃることが決め手となって、今回の転職先に決定しました。

4. 弁護士ならではの判断で悩んだ点・迷った点

法律事務所の弁護士からインハウスローヤーに転職する際に感じる不安として、企業に入れば資格を持たない法務部員の方々と同じ仕事をすることになり、弁護士資格を生かすことができないのではないかという点が挙げられると思います。インハウスローヤーに求められていることは、企業によって大きく異なるところなので、面接等の際に自分から質問し、感じ取るべきです。

初めてインハウスローヤーを採用する企業の中には、司法試験に合格するだけのポテンシャルがある優秀な若手の法務部員が欲しいと考えている企業もあれば、管理職候補として他の法務部員を引っ張っていけるベテランの人材を欲している企業もあり、様々です。前者のような企業では、最初のうちは弁護士資格を生かした仕事はできないかもしれませんが、実力が認められればパイオニアとして社内での地位を確立していくことができますし、おもしろい仕事をやれる機会も増えていくのではないでしょうか。後者のような企業は、私のような企業法務経験の少ない弁護士は書類すら通らないのが実情だと思います。

私の場合は、企業内で即戦力になれる自信もなかったことから、既にインハウスローヤーが在籍している企業で経験を積み、いずれは大きな仕事も任せていただけるようになりたいとの思いがあったことから、自分以外にもインハウスローヤーが在籍する企業に魅力を感じました。他方、初のインハウスローヤーとして採用された方が自由度も高く、おもしろいと感じる方もいらっしゃると思うので、自分の価値観に合った企業を選ぶことが重要だと思います。

5. 総括

私は、転職活動を決断後、早い段階で所長弁護士に対し、企業に転職する旨を伝え、平日の夕方以降は仕事をセーブし、面接に行っていました。しかし、基本的に面接は平日の昼間に行われるため、面接時間の調整ひとつとっても、エージェントを介さずに直接企業とやり取りするのは大変だと思います。私の担当をしてくださった杉本様は、土日や平日の遅い時間でも電話対応でフォローしてくださったため、本当に助かりました。

多くの弁護士 (特に女性弁護士) は、プライベートとの兼ね合い等で、1度は進路について悩むことがあると思います。私の経験が少しでもお役に立てましたら幸いです。

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