企業インタビュー

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社 企業インタビュー

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EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社は、EY (アーンスト・アンド・ヤング) の日本におけるメンバーファームのアドバイザリー機能を統合し、2017年1月に業務を開始したグローバル プロフェッショナル ファームです。今回はピープルアドバイザリーサービス部門のリーダーでパートナーの鵜澤 慎一郎氏とエグゼクティブディレクターのナンシー ナガォ氏にインタビュー。 “人の変革” を軸にした独自のコンサルティングサービス、多様な専門性を持ったプロフェッショナルが一体となってクライアントの課題解決に取り組むカルチャー等についてお話し頂きました。(掲載開始日:2017年6月19日)

初めにコンサルティングファームとしての貴社の特徴について、EY JAPAN各社の再編を踏まえてご説明頂けますでしょうか。


ピープルアドバイザリーサービスリーダー
パートナー 鵜澤 慎一郎 氏

鵜澤氏: “Big 4” と言われるグローバル展開する会計事務所の一角を占めるEYは、コンサルティングサービスについて独自の戦略を打ち出しています。
従来から大手の会計事務所グループでは、監査法人の中の一つのサービスラインとしてコンサルティングサービスを提供する、あるいはグループのメンバーファームの中に複数のコンサルティングファームが存在し、コンサルタントが各社に分散して所属する、といった体制が多かったと言えます。
これに対してEYは現在、“アドバイザリー・コネクテッド” というキーワードの下に、世界共通でコンサルティングビジネスにおける重点成長戦略を実現するためにクライアントサービス機能と組織を統合し、コンサルタントを一つのプロフェッショナルファームに集めました。これが2017年1月に業務をスタートした当社、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社になります。これはEYジャパン単体の動きではなく、世界共通の組織戦略であることも全体の動きを加速させる勢いをつけています。

つまりEYは、幅広いコンサルティングのナレッジと人材を一つの組織に集約・蓄積し、クライアントが抱える複雑な経営課題をワンストップで解決できるサービスの提供を目指したのです。
EY ジャパンが提供する主要なサービスは、アシュアランス (監査・保証)、アドバイザリー (コンサルティング)、タックス (税務)、トランザクション (M&A)の4つです。現在はそれぞれのファームに上下関係はなく、並列にサービスを提供するメンバーファームとして対等な関係となっているのが特徴です。

EYのグローバル戦略の中で、EYのメンバーファームとしての貴社の立ち位置について教えて下さい。


エグゼクティブディレクター
ナンシー ナガォ 氏

ナンシー氏: EYでは現在、世界市場をエメイア (EMEIA:Europe, the Middle East, India and Africa)、アメリカズ (南北アメリカ)、アジア・パシフィック、そして日本という4つのエリアに分け、グローバル事業を展開しています。歴史的にも以前から日本を独立した一つの市場としてリスペクトしているのです。
というのも、もともとEYのグローバルクライアントの多くが、日本を独自のビジネスグループとして捉えていました。日本という国は世界有数の経済規模に加えて、独自の文化や商慣習があります。クライアントのこのようなビジネスモデルにあわせて、EY側も日本のメンバーファームの自主性を尊重しながら、本社とのコラボレーションで日本市場のビジネスを成長させていく戦略を取ってきたのです。

鵜澤氏: 今ナンシーがお話ししましたように、EYのグローバルリーダー達は日本の戦略的重要性をよく理解しています。加えて、今後EYジャパンの成長を加速させるために優れたリーダーを昨年に迎えています。当社の代表取締役会長は英国出身のアンディー・エムブリーですが、彼はもともとEYのエメイア (EMEIA) 地域でマネージングパートナーを務めていました。ヨーロッパ・中東・インド・アフリカという極めて広域で多様性に富む地域で活躍してきた経営者です。
ここがとてもEYらしいグローバル戦略なのですが、一昔前の外資系ファームのように、本社が支配的に指示を出して各リージョンのメンバーファームはそれに従うだけ、といった主従関係性は全くありません。EYは日本市場のビジネスの特殊性を理解しリスペクトしているからこそ、経験豊富なトップを配置し、トップダウンというよりもトップ自身も現場から新たに学びながら、しっかりコンセンサスを取って意思決定をしていくカルチャーを感じます。

グループのコンサルティング機能を統合して誕生した貴社には、競合各社に対してどのような優位性があるとお考えですか。


「機能と人材が一体となった“ONE EYアドバイザリー”の体制がクライアントの悩みを課題解決へと導きます。」

鵜澤氏: まず、コンサルティング機能と人材を統合し、非常に幅広い専門性を持ったコンサルタントが多数在籍しているため、企業成長を支援する 「攻めのコンサルティング」 も、企業リスクを扱う 「守りのコンサルティング」 も、どちらもスムーズに提供できる強みがあります。
例えば、新しいビジネスモデルを実現するために新たなグローバルITプラットフォームの導入や従業員の生産性向上支援等の 「攻め」 の提案ができるだけでなく、サイバー攻撃に対するセキュリティ体制の強化や個人情報保護等に関するリスク管理強化といった 「守り」 の部分も、包括的にカバーした提案やデリバリーができます。

コンサルティングはナレッジ・ビジネスですから、多くの優秀なコンサルタントがそれぞれの専門性を集約し、クライアントの複雑化する課題に対して、いかに有効な知識やサービスを複合的に提供していけるかが顧客満足のカギを握ります。言葉を換えると、我々は “サービスありき” の組織ではなく、あくまでクライアントの “課題” が出発点であり、コンサルタントの原点である “課題解決” に回帰しています。クライアントが抱えている複雑でこれまで経験したことのない課題に対して、コンサルタント自身が考え抜き、多様な専門家が互いに協力し合いながら解決策を提示するという、“イシュー・ドリブン” の進め方を強く意識したやり方です。

貴社ならではの働く職場の魅力について教えて下さい。


「ダイバーシティへの取り組みに積極的な企業50社を選ぶランキング (主催:DiversityInc) において、EYは2017年度の第1位に選ばれています。」

ナンシー氏: 日本に居ながらグローバルな視点と水準でコンサルティングが提供できる点は、働き手にとって大きなモチベーションになるのではないでしょうか。
更に、グローバルレベルのサービスとも重なりますが、当社はとてもダイバーシティに富んだ組織であることも魅力の一つだと思っています。私のチームのメンバーも、年齢や性別、国籍、価値観は多様です。
また、ダイバーシティ以上に大切なのは、インクルージョン (統合、社会的一体性) です。多様な意見を持つメンバーを互いに認め合いながら一つのチームとして一体となり、ゴールを共有して取り組んでいくことです。当社は組織におけるインクルージョンの推進に向け、毎週のミーティングで言語や文化の壁を越えて情報共有を図る等、日常的な工夫と努力を重ねています。

鵜澤氏: 確かにEYには、“多様な人材を尊重しながら働く” 文化があります。他のファームと比べても、組織のカルチャーは非常にピープル・オリエンテッドだと思います。
我々がこれほど “ダイバーシティ&インクルージョン” に注力しているのには理由があります。不確実で将来を見抜くことが難しい今の時代にあっては、本業のビジネスで人の専門性をコンサルティングとして発揮する際に、当然ながらこれまで以上に多様な視点、柔軟な思考が求められます。クライアントはコンサルティングファームに対して、過去に経験したことのない問題の解決を求めているのです。このような状況にあるからこそ、多様性のある人材を集め、誰もがモチベーション高く働ける関係を築くことは、クライアントに対して大きな価値を提供できると考えています。

ナンシー氏: 伝統的にEYでは、組織の上にたつリーダーの基本的な資質としてダイバーシティ&インクルージョンを尊重することを求めてきたのです。各国の経営リーダーが率先して、多様性に満ちたチームを組成し、目標に向かって一体となり、結果を出す努力を重ねてきました。ですからチームの若手も自然とそのカルチャーの中で学び、現在に至るまで企業文化として脈々と受け継がれてきているのだと思います。

お2人が携わっておられるピープルアドバイザリーサービスについてご説明頂けますか。


「いくらビジネスでIT化が進んだとしても、“人” がビジネスを行うことは変わらず、人的問題も発生します。その問題を解決し、生産性を向上させるためにピープルアドバイザリーサービスを提供します。」

鵜澤氏: 業界を問わず、今はどの企業も変革の時代にあり、デジタルテクノロジーは進化し、ビジネスモデルが大きく変わっています。そんな中で、変革が成功するかどうかは 結局は “人” 次第だということを、歴史が証明しています。
これまで人がやっていたルーティンワークを、AI (人工知能) の進化でロボットやテクノロジーが代行していく流れの中、人ならではの仕事の価値が問い直されています。そこで我々の提供する 「人の意識を変える」 「人の行動を変える」 「人の能力を高める」 といった “ピープルアドバイザリーサービス” のニーズが非常に高まっているのです。

ナンシー氏: いかに優れたビジネスモデルが導入されても、それに沿って実際の業務を担う “人” が変わらなければ、期待されたような効果は得られません。私は今 “パフォーマンス” というチームを率いて、オペレーショナルエクセレンスや人や組織の生産性を上げていくことを主なミッションとしています。
その一例として、“チェンジマネジメント” といった、改革をどうスムーズに導入し組織へ定着させるかという領域にフォーカスしたコンサルティングに取り組んでいます。“人” の意識や行動を変えるための方法は、企業文化やその国の文化に密接に関係しており、国ごとに推進する方法は異なります。我々のアプローチは、EYで既に実証済みのグローバル方法論を基礎としながら、その企業にあったチェンジマネジメントの進め方を見極めていきます。そして、クライアント企業の社員を巻き込みながら、改革を成功させることに貢献しています。

現時点でも、東京オリンピック開催、働き方改革の推進、或いはオフィスの移転等、企業がマネジメントを変革すべき契機となるイベントは数多くありますが、人の意識と行動はすぐには変わらないというのが、どの国・どの会社でも起こることです。このような状況の中で、従業員一人ひとりが目に見えない “チェンジ” を起こせるように、科学的な方法論と経験を踏まえてコンサルティングサービスを提供しています。

貴社の主要クライアントはどのような企業になりますか。また、貴社らしいプロジェクトの進め方にはどのような特徴があるのでしょうか。

鵜澤氏: クライアントポートフォリオにつきましては、日系グローバル企業及び日本に拠点を置く外資系企業ですが、今後は日系グローバル企業との関係をより深めていく考えです。すなわち日本を本社としてグローバル展開している製薬、製造業、ハイテク、金融機関等を想定しています。
個々のプロジェクトの規模は千差万別で、1カ月間のプロジェクトから、2年から3年を超えるプロジェクトもあります。ただし、長期の案件であっても3カ月・6カ月といったフェーズを区切り、本人のキャリアアップを考えた能力開発をしていきます。プロジェクトでの経験を踏まえてチームにおける役割分担を変える等、コンサルタント個人のスキルアップを配慮しています。役割を変えて同じクライアントを2年、3年と担当する人もいれば、フェーズの区切りで他のプロジェクトに移る人もいます。

貴社のコンサルタントを志望する方には、どのようなメンタリティや行動特性を期待しておられますか。

鵜澤氏: コンサルタントはプロフェッショナルであるべきですから、専門性を極めることに対して意識の高い方と仕事をしたいと思っています。
私たちの所属するピープルアドバイザリーサービスにおいては、M&Aの人事デューデリジェンスやPMI (統合支援) であれ、チェンジマネジメントであれ、役員報酬制度であれ、HRテクノロジーであれ、高い専門性があればこそクライアントに対してバリューが出せるわけです。私たちは問題を解決するプロなので、自分自身の専門性を磨くことはとても重要です。

また、クライアントフォーカスという視点からは、クライアントの課題に寄り添って、一緒に解決していこうとするコンサルタントとしての基本的な資質は備えていて欲しいです。働く仲間として、日本のクライアントが困っている難しい問題を共に解き、クライアントが求めている価値を一緒に提供していけるような、志のある方を求めています。

更にもう一つ、既にお話ししましたように、当社は非常にグローバルで多様な組織ですので、こうした国際的で多様性に富む環境、自分とは異なるバックグラウンドを持った個性豊かな同僚たちと働くことが楽しいと思える人を求めています。
具体的には、人事コンサルティングを経験されていて、しかもクライアントとしてグローバル企業を担当されていた方は即戦力になります。勿論そうした方々ばかりではなく、事業会社で専門性の高い仕事をされていた方や、海外事業に携わっていた方、グローバル人材のマネジメントを経験された方等、「人事」 や 「グローバル」 等の分野でエッジの立った業務経験をお持ちの方であれば、コンサルティングは未経験の方であってもぜひお会いしたいと考えています。

入社後の育成体制についてはどのようなプログラムを用意されていますか。

鵜澤氏: ビジネスユニット毎に定期的な社内勉強会を開き、新しいコンサルティングの潮流やメソドロジー等を学ぶ機会を設けています。またビジネスユニットを横断して、自分のチームと直接的には関連のないテーマでもトレーニングを受けることができます。ロボティクスやサイバーセキュリティといった、今後キーとなるテクノロジーに関する研修も社内で開催しています。

また今後、受講機会を増やしていきたいと考えているのが、EYグローバル或いはリージョンが提供する各種のピープルアドバイザリー関連トレーニングです。これらの研修に参加することは、EYグローバルや各リージョンが持つ最先端の知見に触れ、優秀なプロフェッショナルとのネットワークを築く機会となりますから、今後中途入社される方々も積極的に利用して頂きたいと思っています。
並行して、プロジェクトの現場でのOJTを通じて、マネジャーをはじめとする経験者が若いチームメンバーに対してナレッジを伝え、一人ひとりのコンサルタントの経験やスキルに応じて実践的な能力開発を実施しています。

更に、各部門のマネジャーのミッションにつきましても、「パフォーマンスマネジメントからパフォーマンスディベロップメントへ」 というキーワードに沿って、今以上に “管理型” から “育成型” に変えていく計画です。人のパフォーマンスを伸ばすマネジメント、人材の能力を開発することに重点を置いたマネジメントへシフトしていきます。

最後に、貴社を志望する方や、潜在的な候補者へメッセージをお願い致します。


「皆様のご応募をお待ちしています。」 本社応接室於

ナンシー氏: 私は日本に来て9年、アメリカと合わせると合計33年、EYで働いています。何故これほど長く続いているのか (笑)、と改めて振り返ってみると、EYでは常に新しいビジネスの機会を得て、貴重な経験させてもらえたことに思い至ります。私自身は大きくはタックス、HRオペレーション、HRコンサルティングといった領域でキャリアを積み重ねながら、国や地域、サービス領域を横断して、広がりと深さのある仕事に携わることができました。EYはそんな素敵なグローバルファームです。

その上、今年の1月に新生EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとして業務を開始した当社では、旧態依然としたコンサルティングを提供することはありません。全てのビジネスユニットはクライアントが真に求めているコンサルティングサービスにフォーカスし、新しいテクノロジーや新しいコンサルティングの手法を取り入れています。幅広い経験がしたい方や、コンサルティング業界に新しいムーブメントを起こしたい方に、是非入社して頂きたいと願っています。また、東京にいながら国際感覚あふれる職場でグローバルに仕事ができますから、こういう職場で働いてみたい、成長してみたいという人にも向いている会社であると思います。

鵜澤氏: 同感です。当社はビジネスの立ち上げ期にあり、新しいリーダーを迎えて、コンサルティングの戦略、組織設計、マーケティング、人材戦略を大きく変えました。いわばリボーン、生まれ変わった新生EYだと言えます。
その一方でEYは “Big 4” の一角であり、世界140カ国に25万人を超えるプロフェッショナルを擁する組織です。その一員となることで、一人では解決できないクライアントの複雑な問題であっても世界中の仲間と連携して解決できることにモチベーションを感じています。それでいて日々、「今まさに自分たちの手で多くのものをつくり上げている」 という手応えにワクワクするような面白味を感じています。世界最大級のグローバルファームでありながら、日本では創業期を迎えている当社に飛び込もうといった、アントレプレナーシップ (起業家精神) のある方と面接でお会いしたいと思っています。

本日はお忙しい中、長時間に亘りご協力頂き、ありがとうございました。

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社
業務開始
2017年 1月
資本金
4億5千万円
従業員数
約1300名 (EY全体で世界150カ国 25万名)
本社所在地
東京都 千代田区 有楽町 一丁目 1番 2号
東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
代表取締役会長
アンディー・エムブリー
代表取締役社長
塚原 正彦
事業内容
ストラテジー、カスタマー、ファイナンス、サプライチェーン&オペレーションズ、ITアドバイザリー、プログラム・マネジメント、人事・組織、リスクトランスフォーメーション、内部監査・内部統制、サイバーセキュリティ、リスクアシュアランス、金融リスクマネジメント、アクチュアリーに関するアドバイザリーサービスの提供
※この記事の内容は取材当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職名等は現在と異なる場合があります。
職業紹介優良事業者認定マーク
当社は、全国に約20,000事業所ある人材紹介会社の中で、厚生労働省が審査し、 わずか43社しか選ばれない「職業紹介優良事業者」に認定されています。
※平成26年(第一回認定):全国で27社のみ、平成30年:全国で43社のみ
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