本日現在1549
/ バックナンバーも全て読めます

金属材料系エンジニア、紹介会社のメリットを活かした転職

金属材料系エンジニア、紹介会社のメリットを活かした転職

No.931
  • 現職

    独立系 有名貴金属メーカー テクニカルセンター   産業用貴金属の研究開発担当

  • 前職

    一部上場 老舗非鉄金属メーカー 研究所   金属材料の研究開発担当

寺尾 啓介 氏 29歳 / 男性

学歴:上智大学 理工学部 化学科 卒
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 物性科学専攻 修了

転職までの経緯

大学では化学科に所属し、大学4年生の時には量子化学に関する研究、いわゆる分光学の研究をしていました。大学院では材料科学系の研究室で、コロイド科学や金属表面への物質の付着現象に関する研究をしておりました。そして無事、修士課程を修了後、非鉄金属系の会社に就職しました。当時、何社か内定はいただいていたのですが、共同研究先でもあったことから内定の段階で研究所への配属が確約されていたため、入社を決意しました。

入社して新人研修が終わると、無事、研究所に配属され、金属材料の研究開発に従事することになりました。仕事内容は、銅合金の開発、金属表面へのめっき、めっき液の開発等でした。入社3年目くらいまでは、特に不満を感じることはなかったのですが、徐々に配属部門の経営状態が悪化していき、5年目には予算、人員の削減などの大規模な構造改革が行われ、これまでのような研究開発ができなくなりました。そこで、より前向きに研究開発ができる会社へ転職したいと思い、ネットで求人を探し始めました。

求人を探す上で拘った点は、以下の2点でした。
1. これまでのキャリア (知識、経験) が活かせること
2. 勤務地が現状より都会であること (研究所がかなりの田舎にあったので、せっかく転職するならもう少し都会で暮らしてみたい、という漠然とした気持ちがありました)

上記条件を念頭にネットで求人検索を進めていくうちに、ある求人に目が止まり、さっそく求人サイトに登録しました。その求人サイトの会社が(株)エリートネットワークでした。求人内容の項目を見ると、大体の会社名が分かったので、その会社のHPの求人募集を見ると同様の求人が掲載されていました。企業に直接応募するかエージェントを利用して応募するか迷いましたが、以下の点でエージェントを利用することに決めました (尚、エージェントの中から(株)エリートネットワークを選んだ理由は、担当の廣重様とは、共通の趣味があったことも手伝って、初対面とは思えないくらいかなり本音で色々な話ができたためです)。

<エージェントを利用しようと思った理由>
1. 職務経歴書、履歴書を添削してもらえる
2. 面接準備、面接後の自分へのアドバイス、企業側へのフォローをしてもらえる
3. 面接日の日程調整をしてもらえる
4. 面接で聞き逃したこと、直接聞きにくいことなども企業側に聞いてもらえる
5. お金がかからない

上記項目は、ネット等で情報収集すればすぐわかることですが、実際にエージェントを利用してみて、特に、1、2 は、本当に重要だと痛感しました。と言うのも、私の場合、一次面接の時、技術面では手ごたえがあったものの、転職理由、志望動機が上手く言えず、面接官からも 「技術面は問題ないが、転職理由、志望動機がよくわからない……」 と言われ、一次通過がかなり厳しい状況でした。面接後、すぐに担当の廣重様が電話を下さったので、面接の状況 (手ごたえ) を正直に話したところ、転職理由、志望動機について、かなり的確なアドバイスをいただき、それをもとに、転職理由、志望動機のロジックを再度組み立て直しました。

以下、参考までに私が実践した方法を簡単に記載します。
私の場合、志望動機ありきで、転職理由をあまり深く掘り下げていませんでした。以前は、少し大げさですが、「貴社に入りたいから今の会社をやめたい」 というロジックだったのですが、転職という行為自体、今の会社に何らかの不満があって行われるものだと思うので、まずは転職理由があって、そのあとに志望動機が生まれる、というスタンスの方が自然で、面接官にも理解されやすいと思いました。

そこで、まずは転職したい理由を洗いざらい書き出した後、言える部分と言えない部分 (ネガティブだったり、言わない方が論旨がすっきりする部分) に分けて、組み立てていきました。言える部分、言えない部分については担当カウンセラーとよく相談した方がいいと思います。志望動機については 「貴社では、その転職理由がちゃんと解消されるのか」 ということを意識しながら組み立てていきました。

その後、一次面接が通過したとの連絡をいただき、二次面接前にも、転職理由・志望動機の想定問答の最終チェックを廣重様にしっかりしていただきました。その甲斐あって、二次面接 (最終面接) では、転職理由・志望動機も十分納得していただき、無事、内定をいただくことができました。

今後、転職を考えている方へ

転職活動をしてみて思ったことは、特に技術系においては、ある程度バックグラウンドやスキル・実務経験がマッチしていることが大事だということです (会社、大学院、大学で学んだこと、独学であれば資格などあるといいと思います)。 その点については、自分が一番理解していると思うので特に問題ないと思いますが、職務経歴書・履歴書の書き方には、多少コツがあるので、エージェントを利用するのであれば、担当のカウンセラーにしっかりと相談することをオススメします。書類選考の通過率や通過スピードがだいぶ変わってくると思います。

また、面接が本格的に始まってくると、面接の前後で担当の方と連絡を取り合うことになるかと思います。その段階では、担当の方との相性 (話しやすさ、性格等) が重要になってくると思います。これは個人的な意見ですが、担当の方にはなるべく本音で相談し、はっきりと言ってもらうことが大切だと思います。転職活動中は、精神的にもナイーブになりがちで、はっきりと言ってもらうことは辛いこともありますが、転職活動を無事終えた時には、感謝の気持ちに変わっていると思います。私も、転職理由、志望動機で悩んでいた時に、廣重様の的確な (特には厳しい? 笑) アドバイスがあったからこそ、今があると思っています。転職活動は、色々悩むことも多く、心身共に大変だと思いますが、粘り強くやり抜いてほしいと思います。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら