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生産管理、総合電機メーカーから自動車メーカーへ

生産管理、総合電機メーカーから自動車メーカーへ

No.918
  • 現職

    一部上場 大手自動車メーカー   生産管理システムのプロジェクトリーダー

  • 前職

    一部上場 総合電機メーカー 生産技術部門   生産管理の社内コンサルタント

辻 勇介 氏 34歳 / 男性

学歴:東京工業大学 工学部 経営システム工学科 卒
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 経営工学専攻 修士課程 修了
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 経営工学専攻 博士後期課程 (社会人学生として) 在学中
TOEIC 820点

私は学生時代、経営工学専攻に所属し、数理的最適化 (効率性の追求、利潤の追求に数学的手法をもってアプローチをする) の研究をしていました。
就職活動の際には、自分の専門知識が活かせるか、自分の興味がそこにあるのかを重視して活動をしました。結果、一分野に留まらず様々な事業で経験が積め、かつ経営工学専攻で学んだ知識が活かせる、歴史を有する総合電機メーカーの研究職を選ぶことになりました。

新卒で入社後、主に生産管理システム周辺の業務に携わることとなりましたが、業務内容は研究職というよりは社内コンサルに近いものでした。具体的には、各事業部から生産管理周辺の課題に対して解決策を求められ、プロジェクトを立ち上げ、実行するといったものです。研究者として入社したつもりでしたが、結果的に自分にはこの業務スタイルは合っていたらしく、いわゆる家電、半導体、重電と様々な事業部のプロジェクトを経験させて貰い、課題発見、解決策の提案、プロジェクト実行、実業務への展開・定着のサイクルを主体的に回すことができ、充実していたと思います。

私が今回転職を検討し、実行するに至った大きな理由は、会社の急激な業績悪化に伴う職務環境の悪化でした。上記の通り自分にとって前職は充実していましたが、業績悪化に伴い、プロジェクト推進予算の凍結や人件費圧縮など、自分の周辺でネガティブな出来事が立て続けに発生し、自分がこのままこの場所に居て家族を守り続けることができるのか、不安が頭をよぎりました。不安があるなら転職を考えても良いんじゃないの、という妻の勧めもあり、転職サイトに登録したところ、エリートネットワークさんから声をかけて頂きました。

面談の際、自分は現時点でそれほど転職に積極的ではない旨、ただし、将来に不安はあるので転職についての話をいろいろと聞かせて欲しい旨をお伝えし、様々なケースについて具体例を交えてお話を聞かせて頂くことができました。その時に頂いたアドバイスを纏めると以下のようなものでした。

1. 年齢と今現在の職歴に対して需要は十分にあると思う。ただし景気次第なので注意。
2. 転職は縁なので、受け入れてくれる会社さんと相性が良ければ決まる。
3. 移る移らないは別として、市場価値を知るためにもとりあえず興味がある会社があれば受けてみてもいいのではないか?

……とのことで、その時出ていた求人の中で私のスキルに合っていそうな求人をピックアップして頂き、その中で私が興味を持った会社さんを受けることにしました。

今回私が重視した点は、少しでもこれまでの経験を活かすことができるか、その会社に行くと現職には無い経験ができそうか、収入面に不安は無いか、の3点でした。特に収入面については家族を養う上で最低ラインを設定せざるを得ない状況であったため、その旨は面接で聞かれる度に正直に答えました。

このような経緯で転職活動をしていたため、今回お世話になることになった会社さんから内定の話を頂いた時、正直かなり悩みましたが、思っていた以上に高いご評価を頂いたことと、外国人上司の下で世界を相手に仕事ができるという、前職では得難い経験が決め手となり、転職を決意するに至りました。


今回転職活動を経験して分かったことの一つは、現職の職場環境が自分と家族にとってベストな答えなのかどうか、それを評価する術は他社の話を聞くしかないし、現職の他にも魅力的な仕事は確かにあるということです。
確かに転職活動自体がエネルギーを使う活動ですし、内定を頂いてしまうと、辞めるなり現職に留まるなりの判断と、どちらかに断りを入れるという更に疲れる仕事が待っています。ただ、それでも転職活動というプロセス自体を経験し、移る、残るといった判断を下すのは、自分の将来を主体的に決定する数少ない機会です。転職活動をすることで後悔するというケースはあまり無いのかなという気がします。悩んでいるならどこか受けてみる。そういうソリューションは 「アリ」 だというのが私の感想です。


私は現在転職先にて業務を開始していますが、前職よりこちらの方が優れている点、その逆の点、会社のカルチャーや環境の違いを日々認識し、それを楽しみながら仕事をすることができています。前の会社から 「うちの会社の出身者は凄い!」 と言われるような活躍をしろ、と厳命されており、前職の同僚の皆さんに感謝しつつ、恥をかかせないようこれから業務に邁進していく所存です。

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