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弁護士、法律事務所から大手メーカーを経てメガバンクへ

弁護士、法律事務所から大手メーカーを経てメガバンクへ

No.917
  • 現職

    メガバンク 法務部   社内弁護士

  • 前職

    外資系 法律事務所   弁護士  (金融法務)
    一部上場 大手メーカー 法務部   社内弁護士

島田 広司 氏 40歳 / 男性

学歴:東北大学 法学部 卒
University of Pennsylvania Law School 修了(LLM)
弁護士 (第53期 司法修習)
ニューヨーク州弁護士
TOEIC 985点
TOEFL 260点(CBT)

1.略歴

地方の国立大学を卒業後、司法試験に合格。司法修習を経て、国内の渉外事務所で勤務を開始しました。所属事務所解散を機に、外資系法律事務所 (特定共同事業) に移籍し、留学・研修・出向期間を含め約10年間、同事務所で勤務 (主に金融法務を担当) 後、日系事業会社 (メーカー) に移籍、法務部の一員として勤務しておりました。今回、エリートネットワーク様のご紹介で日系金融機関への転職が決まりました。

2.今回の転職活動の流れ

勤務先である一部上場企業の状況から思うところがあり、本格的な転職活動を開始しました。今回の転職活動に際し、エリートネットワーク様には手厚くご対応頂き大変お世話になりました。

[1] コンサルティング / カウンセリング
最初に所属した法律事務所の解散を経験していたことから、実際に応募するかどうかは別として、エージェントの方とは継続的にコンタクトし、また、自分でも求人サイトをチェックする等、常々求人情報に触れるようにしていました。

今年 (2016年) に入ってエリートネットワーク様のサイトで、比較的条件の良い求人を見つけ、初めてコンタクトさせて頂きました。 (前回、転職活動時にサイトの存在自体は認識していましたが、敷居の高いイメージがあり、また、今思えば、守秘に非常に気を使っているためではあったのでしょうが、ウェブサイトで開示されている情報量も多くないと感じ、コンタクトはしていませんでした。)

創業メンバーでもある高橋様と面談させて頂き、エリートネットワーク様自体の設立経緯や業界での立ち位置等 (日系企業を中心に二千数百社と取引があり日本の上場企業をほぼ網羅していること等) をご説明頂くと共に、当方の希望等についても話を聞いて頂き、その場で求人情報を教えて頂きました。

その中には、前回、他のエージェント経由で転職活動をしていた頃には名前の挙がらなかった企業の求人情報も数多く含まれており、もっと早くにエリートネットワーク様にコンタクトしていればまた違ったキャリアが形成できたのではないかという印象を受けました。
また、求人情報の開示は、口頭で企業名・条件概要を説明頂き、当方で適宜メモをとる、という形式で、若干もどかしさを感じたものの、プロ意識が高く情報管理がしっかりしている印象を受けました。

この時は、高橋様とお話する中で、当方の転職理由 (現在の職場での不満等) があまり明確な理由になっておらず、自分としても転職に踏み切れる状況にないこと、現在の職場で習得・経験できることはまだ多く残っていることを再認識し、応募には至りませんでした。

[2] 応募段階
その後、若干時間が経ちましたが、ある事情から本格的に転職活動を始めることを決意し、改めて高橋様に連絡をとりました。先の面談でお伝えしていた希望を基に、条件に合った候補企業の求人情報を素早くご提供頂き、また (当方が平日の勤務時間帯での対応が難しかったため) 週末にも電話での補足説明等の対応をして頂きました。

[3] 面接段階
応募先企業の数社から一次面接のお誘いを頂きましたが、業務多忙のため日程調整が難しい中、また、高橋様自身が非常にご多忙の中で、効率良くご対応頂きました。特に、今回最終的に採用頂いた企業では、エリートネットワーク様から当方の事情をご説明頂いた結果、面接日当日に配属予定先部署の採用担当の方との面接を3セット設定頂き、結果的に同日の面接をもって、ほぼ採用を決めて頂くことができました。
その後、(採用を前提での) 人事面接、オファー面接を別日程でご調整頂き、限られた時間の中で効率的に活動を進めることができました。

[4] オファー
オファーに先立ち、高橋様と電話でお話させて頂いたところ、「私の実務経験、年齢等に照らし希望どおりの待遇条件が提示されるはず」 とのコメント。実際に事前に伺っていた通りの条件でオファー提示を頂き、スムーズにオファー受諾へと進むことができました。

3.転職活動を振り返って

私は元々金融法務をメインに業務を行っていましたが、2008年の金融危機後、金融関係の取引 (特に外部弁護士事務所を起用するもの) が減少し、回復の兆しが見えなかったことから、前回の転職時に業務内容について大幅な方向転換を図り、事業会社の法務部への就職を決めました。

事業会社の法務部では、事業提携や紛争対応等の新たな経験を積むことができましたが、今回の転職活動との関係では、結果的に過去の金融法務の経験の方を高く評価頂くこととなり、一つのことを長く続けることの重要性を再認識しました。

私個人としては、職種についてのこだわりは強くなく、「法律」 (契約書のドラフティング、法律問題の分析) と 「英語」 (クロスボーダー案件等の対応) の両スキルを活かしつつ更なる向上を図るため、転職先として、[1] 海外展開している日本の上場企業、又は、[2] 外資系企業の日本拠点、をイメージして活動を行いました。ただし、これだけでは漠然とし過ぎており、採用面接での 「どうしてこの会社に応募したのか」、「今後どういう方向に進みたいか」 といった基本的な質問についても軸足の定まらない回答となってしまいがちでした。再度の転職を希望するものではありませんが、次の機会がもしあるとすれば、より具体的に転職先企業・業務のイメージを固めた上で臨むことが必要と考えています。

今回は、期せずして短期間で現在の職場を離れることになってしまいました。法律事務所では、周囲で移籍、分裂、独立等の話を少なからず見聞きしていましたので、個人的には職場が変わることへの抵抗感は少なかったのですが、今回の転職活動を通じて、多くの伝統的な日本企業にとって転職 / キャリア採用は特別なイベントであり、日本の労働市場の流動性は高くない (だからこそ入社後、大切にして頂ける・・・) という印象を受けました。新しい職場では、多様なステークホルダーの利益を第一に考えながら、しっかりと腰を据えて、これまで以上に長期的な視点でのスキル向上、キャリア形成を図っていきたいと考えています。

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