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舞台公演の企画担当に転職した外資ITの営業職

舞台公演の企画担当に転職した外資ITの営業職

No.907
  • 現職

    東証一部上場 大手エンターテイメント会社 舞台公演の企画担当

  • 前職

    外資系 巨大IT企業 金融機関向け法人営業
    クラシック専門の音楽事務所 クラシック&オペラの企画・運営業務

東川 卓也 氏 30歳 / 男性

学歴:米国 カンザス州立大学 経営学部 総合経営学科 卒
TOEIC 985点

■はじめに

三重県で生まれ育ち、高校卒業後、アメリカのど田舎の大学に進学し、経営学の学士号を取得し卒業しました。総人口56,000人の田舎町にある州立大学で、その大半が大学関係者と学生という環境です。良い言い方をすると、自然が豊か、と言うよりは、自然しか無いので、スポーツをするか、パーティー (自宅で開催する飲み会や合コンみたいなもの) をするか、勉学に励むしかない環境で、ある種充実した4年間を過ごしました。
私はスポーツとパーティーはあまり熱心に取り組みませんでしたので、勉強を中心にしつつ、留学生の国の文化や日本の文化を紹介する文化交流イベントの企画運営を行いました。

また、休学をして日本では珍しい4ヶ月の長期インターンシップを行う人材紹介・求人広告業のベンチャー企業の経営企画室で、新規事業開発の仕事をさせて頂きました。
経営企画室で、新規事業開発と言うととてもかっこ良く聞こえるのですが、英語圏の国の人材紹介・求人広告業の市場調査をGoogleを使ってひたすら行う仕事でした。
ひたすらGoogleをするだけでお金を頂けるのも不思議な感じはしましたが、インターンシップの終わりに提案した新規事業が実際に事業化されたことに、学生からの情報でも柔軟に取り入れるベンチャー企業の社風に驚いたことを覚えています。
元々経営学が大好きで最高に面白いと思って勉強をしていましたが、実際の仕事に役立つイメージはあまり持っていなかったので、実際役に立つと嬉しかったですね。

振り返ってみると、アメリカの田舎での就学は刺激的な半面、三重県の田舎出身者のため、文化と言いますか、生活のペースに共通点も多く、順応しやすい環境だったと思います。
大学進学まで海外旅行もしたことがなく、パスポートも持っていない身での挑戦でした。
(両親は未だに日本を出たことがありません)
渡米して数年経った後実感したのですが、現在は、日本と海外 (アメリカ) の生活スタイルの違いはさほど感じませんでした。それよりも、地方都市と商業中心地の都会の方が、生活スタイルが違うように思います。これは、仕事を通じて幾つかの国の方々と会話する中で、同じ感覚を覚えるので、全世界的な状況のように思います。

なぜ、三重県の高校出身者が突然アメリカの大学に進学したのかと言うと、外国人と対等に仕事が出来る能力を身に付けたかったからです。語学力はもちろん、仕事を一緒にする上で必要な全ての力のことです。一口に 「外国人」 と言ってもたくさんの国がありますが、私が進学した2004年当時、ハード・ソフト両面で世界の超大国と言えばアメリカとだと思い、アメリカの大学に行くことを決めました。

色々な人に聞かれるのですが、なぜアメリカの田舎だったのかと言うと、これは学費など現実的な経済面と、ご縁のなせる技です。
州立大学で周囲の大企業に多くの卒業生を輩出している伝統ある大学で、1751人収容できる大学の講堂では年間15本程度の様々なジャンルの公演を行っています。
42番街、スウィーニー・トッドなんかのミュージカル作品、クラシックギターのリサイタル、ロシアのバレエ、海外のオーケストラ等の公演が目白押しです。
学生価格だと、年間チケットが200ドルくらいで、年間観放題という今となってどれだけ恵まれた環境だったんだと思います。

今年のラインナップも調べてみたら、アニー、マンマ・ミーア!、ピピン、STOMPなど日本でも知られるメジャー作品がたくさん上演されていて伝統が続く、素晴らしい学校だと思います。ほとんどの公演は高い水準のものでしたが、ロシアバレエの白鳥の湖の公演を当時付き合った彼女と観た際、私が公演を酷評したら、2−3日口を聞いてくれなくなりました。今となっては良い思い出です。

■新卒の就職活動

新卒の就職活動の際に考えていたのは、仕事を通じ日本企業の活性化が出来ればということです。日本企業の活性化がテーマだったので、アメリカでの就業は考えず、東京での就職活動一本で活動し、外資系巨大IT企業に入社を致しました。

IT企業でなくてはいけなかった訳ではないですが、ご縁があった外資系IT企業で全世界的に活用されるツールやノウハウを日本企業にも活用してもらうことは有益でないかと考えたことが一社目の会社に入社した理由です。
コンサルティング営業を志し、金融業界のお客様を担当するアカウント担当営業に従事しました。コンサルティング、IT系、インフラ系などの各企業の説明会に参加しましたが、インターンシップに参加してみて先輩社員が働く姿がかっこ良かった会社に入社しました。

経営学を学びながらも、営業とは何かが全く分かっていなかった私が初めて衝撃を受けたことは、億単位のプロジェクトの値付けが基本的にアカウント担当営業一人に一任されていたことです。コストの見積もりから提供価格、プロジェクト人員の人選まで私の責任で行い、お客様にサービスを提供する。責任重大ですが、同時にやりがいを感じられる仕事でした。

外側から見ているとITはスマートに見えたり、普通に使えるのが当たり前の世界ですが、サービスを提供する側からすると、その当たり前を支えるために様々な努力をしています。
そうした努力を支える諸先輩技術者の皆様に協力してもらう為には自分が何をしたら良いのかを考えながら仕事が出来た経験は、今の仕事にも繋がっていると思います。

■一度目の転職

その後、別のベクトルから、「関わる人が元気になるきっかけづくり」 をしたいとクラシック音楽事務所に転職しました。一見突拍子もない転職に見えるのですが、私の中では一貫性を持っていまして、未だにこの思いは変わりません。

きっかけは、営業先の一人のお客様との出会いです。金融機関のIT企画部の、非常に仕事の出来る若手の課長さんです。企業組織全体の動きも全くわからない、ITについてもほぼ素人、あるのは会社の看板とやる気だけ。そんな状態だった私から、今となっては笑うしかない様な提案書を持ち込むと、会社の中でその方に仕事が集中している状況なのにも関わらず、新人営業マンの提案を真摯に聞いてくれました。
私の努力というよりは、周りの諸先輩方に支えられながら色々と提案をする内、幾つかの大型案件を進めてくれることになりました。金融機関は一部の例外はありますが、意思決定にかかる時間が長く、なかなか話が進まずヤキモキするのが普通です。私が提案していた数億円のコストがかかる案件なら、社内稟議に数ヶ月、それ以上かかるのが普通です。それを、この課長さんは、2−3日などで社長承認を取り付けて、プロジェクトを発足させてしまうのです。それも、1度だけではなく、この方が関わる案件は全て検討も的確、意思決定も早い、無事プロジェクトを終える成功率も他の方と比べて圧倒的に高いのです。

「ITのパートナー」 などと建前上は言っていますが、発注元がしっかりしていないと、正直社内システムは良い物は生まれません。形式上出来上がってはいるが、ほつれが目立つ使いづらいシステムになってしまうことも多々あります。この体験を通し、ある種失礼な言い方になりますが、他の人は一体何をしているのだろうか? この課長さんと他の人の違いはなんだろうか? と思わざるを得ませんでした。

私が考えていた企業の活性化とは、業務効率化を始めとしたITやその他の改善をすることで、可能なのではないかと思っていました。これは私個人の偏った見方だと思いますが、この課長さんと他の方を比べた時、これはどちらかと言うと、企業を支えているのは人の要素が大きいのではないかと思った次第です。だとすると、企業が良くなるためには、一人一人が何らかの目的意識を持った方が良いのではないかと思ったのです。
人が目的意識を持って行動する様になるにはどうしたら良いだろうか? 多くの人が共通して求める目的はなんだろうか? と考えた時、私が思いついたのは “美の追求” だと思い至りました。これは勿論、色々考え方があって普通だと思います。幸せに関する価値観が多種多様なのと同じ理屈だと思います。

幼少期より定期的に、母に連れられて劇場や美術展に通ったり、父と見に行った自然の美しさに触れていた私の個人的な経験上、美には人を変える、動かす力があると感じています。私がこれまで出会った人々から、舞台を観ると、美術展に行くと、元気になるという感想を聞いたり、哲学者なんかも同じようなことを言っている人がいますから、そこまで外れた議論でもないと思います。昔から音楽や舞台芸術は好きな方ではありましたが、自分が仕事で手掛けることになるとはあまり思っていませんでした。舞台上で活躍するパフォーマーや裏方の技術者以外に、そもそもそうした仕事があるとも知らなかったくらい素人でしたが、とあるきっかけでクラシック事務所の求人を見かけたことが引き金になりました。

その後ご縁を頂き、2社目の会社として、海外オペラカンパニーや海外のオーケストラの招聘を行うクラシック専門の音楽事務所の総合職として働くことになりました。 (一般的には制作の仕事と言います) オペラやオーケストラというと馴染みが薄い方もいらっしゃるかと思いますが、日本では多数の海外オーケストラやオペラのカンパニーが来日して公演しています。2015年ポール・マッカートニーの来日公演なども耳目を集めていましたが、こうしたいわゆる 「来日公演」 というものはアーティスト側が主体的に、日本にやってきて公演を行っていると一般的には受け取られている節がありますが、実はアーティスト本人の意思で来日している場合はかなり例外ケースです。では、誰があの公演を企画運営しているのかと言うと、日本側の会社です。もちろん日本側の会社はビジネスですから、チケットなどの収入があることを見込んでアーティストを日本に呼ぶ訳です。

私が働いていた会社は、オペラやオーケストラを主体に招聘を行う会社です。クラシック音楽の事務所の特性として、一般の企業と比べると裏方に関わる人数が少ないです。それは、一人が行う業務の種類が多いということです。大企業で法人向け営業のみしか経験したことがなかった私は、業務の内容が多岐にわたる為、始めは面を喰らいました。入社して初めて行った仕事は、私が内定をもらった求人枠に対する他の候補者の方へのお断りメールを私が出すというなかなかシュールな状態でした。(もちろん人事部名義で) 制作、営業、広報、宣伝、総務、それこそ、取引先来社時のお茶出し (付随するコーヒー豆の買い出しなど) まで、一定規模の事務所ですとここまでやらないだろうと思うことも何でもかんでもやりました。

私の場合は、転職直後は経験のある営業職のみを想定していたので、意図せずしてこうした職務で働きましたが、アーティストを招聘するプロジェクト毎の予実管理はもちろんのこと、音楽事務所の経営のお金の周りがどうなっているのかの肌感覚が得られたことはとても大きな収穫でした。

■二度目の転職

今回の転職は、こだわり一本の転職でした。 “新作の舞台” を創り出す仕事がしたい!
これだけです。

クラシックの公演に行ったことがない、オペラの公演に行ったことがない方にはあまり知られていない様ですが、私が前職で扱っていたクラシックの公演は過去の作品を上演することを目的に公演を行います。そもそも、クラシックという言葉の一般的な意味は 「古典作品」 ということです。つまり、誰もが知っている名作と認める作品のことです。

身近な例で言うと、演歌で言うところの美空ひばり、ロックで言うところのビートルズ、なんかはある種クラシックです。ただ、美空ひばりは鬼籍に入っていますし、ビートルズもとっくの昔に解散しています。こうした方々の作品を鑑賞したければ録音、録画を鑑賞するか、もしくは、他の方が演奏するある種焼き直しのパフォーマンスを鑑賞するしかありません。クラシックの代名詞、ベートーヴェンの運命、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークなんかを聞きたい場合も同じです。ベートーヴェンやモーツァルトなんて現代に生きているはずもありません。ですから、大雑把な極論ですが、本人による演奏の代わりに、現代のクラシック音楽家によるパフォーマンスを鑑賞するしかないのです。
クラシックの音楽事務所というのは、基本的に同じ作品を上演し、その演奏の巧拙によってチケット価格に値付けをし、お客様に鑑賞頂くのが仕事です。

誰もが知っているウィーンフィルなんかだと数万円払っても聞きに来る、そこそこの実力のオーケストラだとそこそこの値段を付けてチケットを売り、公演を成り立たせるのが仕事です。クラシック公演に足を運んだことがないことが無い方には分かりづらい感覚かも知れませんが、これはある種ワインやグルメみたいなものです。同じ赤ワインだけれど、ブドウの品種や産地、シャトー、年度などによって味わいが微妙に異なりますよね。同じ醤油ラーメンだけれど、お店によって味わいが違います。同じ楽曲で楽譜は同じだけれど、解釈や好み、音の作り方、演奏する人の技量によって同じ楽曲が違って聞こえるのです。これらの巧拙、良し悪しを判断し、自分なりに最高だと思える演奏を聞きにお客様は高いチケット代を払って来場するのです。

また、一見似たように見えるミュージカルや演劇に関しても同じようなことが言えます。今や誰もが知っている劇団四季なんかが良い例です。オペラ座の怪人、ライオンキング、キャッツ、マンマ・ミーア!、ウィキッド、などメガヒット作品があります。しかし、これらも、劇団四季が創作したものではありません。海外のプロデューサーが投資をし、クリエイティブチームに創作してもらった結果がこれらの劇です。劇団四季は、それらの劇を日本版キャストで焼き直しをして、提供をすることを生業としています。こうしたクラシックや日本版ミュージカルの再創造ではなく、新しい劇の創作に取り組める糸口を得たい。大変なことではありますが、そうした想いから、今回の転職に踏み切りました。

元々所属していたIT業界なんかとは市場規模が全く異なり狭い世界ですので、逆によく転職できたなと思いますが、、、、、運が良かったとしか思えません。
普通に考えたら舞台一本で攻めるのも狂気の沙汰なので、周辺業界も受けました。アニメ制作会社や映画の配給会社などです。これはこれで素晴らしい会社さんには違いないのですが、当初思っていた舞台の仕事というのがどうしても頭から離れず、面接で冴えない内容しか話せなかったり、そもそも選考を辞退したりしました。

自分でも本当に大丈夫なのだろうか? と日々考えながら仕事の合間を縫っての転職活動は、ヒヤヒヤして精神的にあまりよろしくなかったです。が、結果的には、こだわって良かったです。基本的に転職者と企業を結びつけるのが仕事ですから、転職者のみの言い分を聞いてばかりはいられないエージェントさんも多いかと思います。お会いした転職エージェントさんの中には、直接言葉にはしないながら、「現実を見なさい」 と態度が言っている方もいらっしゃいました(笑)

私も半ば意地になって、客観的に見たら身に余る話を断り続けたある種孤独な転職活動だったので、(株)エリートネットワークの廣重様は一貫して 「東川さんであればカウンセリングの時の様な感じで笑顔を絶やさずハキハキ話せれば大丈夫 ! 」 と応援の言葉ばかり下さって、とても心強かったです。

■転職活動を振り返って

学生時代の経験で、就職活動でいつも楽だと思うことは、学生の時の詰め込み学習で英語力を身に付けておいたことです。TOEICのスコアを書いておくだけで、面接の貴重な限られた時間の中で 「英語はどのようなレベルですか?」 という質問に時間を取られないで済むのはアドバンテージだなと思います。また、英語が出来るからこそ身の丈以上の仕事を任せてもらえた場面は、外資系IT企業でも音楽事務所でも複数回ありました。英語が出来たら何でも上手くいくとは全く思いませんが、仕事に使えるレベルにしておいても損はないと思います。

具体的に職業の役に立ったと思うのは、大学の同期や様々な年齢層の方々との日々の時間です。外資系IT企業で働いていた際に、社長、役員、部長、課長、システム部の方々など、様々な立場、年代、趣味嗜好の方と仕事をする必要があります。そうした中で、仕事・プライベート両面の自慢話や苦労話のストックを持っておくことは、営業や根回しをする際に役に立っているかなとも思います。これも仕事として行っているというよりは、好きで話を聞いて回っているだけなのですが、「この人はこういうことをすると喜ぶ」 「逆に怒る」 などの勘所があり (直接は言いませんが) 人って面白いなぁと思いつつ、仕事にも結構役に立っていることはあるなと今となっては思います。○○オタク=何かにものすごく詳しい人の話を聞くのが特に好きなんです。。
仕事外の経験を仕事に活かすことは、狙ってやると苦しくなってしまいがちですが、普段自然にやっていることが仕事に役立ったら一石二鳥ではありますよね。

ただ、転職活動については未だに正攻法がよく分かりません。2度経験したので転職の流れなどはもちろん把握していますが、どうやったら希望に近い職に就けるのかは正直運次第だとも思います。大量行動で今やれることをやり、後は運に任せるしかないのではないでしょうか。その中でチャンスを下さった会社様には大変感謝しております。その分頑張って成果をあげようと思います。

実は、今回最終的に入社日が仕事の都合で伸びてしまいました。入社予定日の直後に大型の公演を控えていたため、転職先が決まったからと人手不足の中自分勝手に突然辞職をする訳にもいかず、、、、、、、、、、
(株)エリートネットワーク様経由で会社様にご相談頂き、入社日をずらして頂けました。
お陰様で円満退社することも出来、古巣の会社と近い業界で働く身としては寛大にご対応頂きました会社様と、(株)エリートネットワークの廣重様の臨機応変な対応にも感謝しかないです。

また、(株)エリートネットワークの廣重様からのフィードバックはとても有益でした。
具体的に言うと、面接で話す内容に関して軌道修正のアドバイスを頂いたことです。
当初、舞台プロデュースの仕事ですから、即戦力が求められているのだろうということで過去の経験からクラシック事務所での経験を面接では話そうとしていました。半ばプレゼン資料の様な、音楽事務所での実績のまとめ資料を張り切って数日かけて作成し、それを元に、この過去の公演ではこの仕事を担当した、このスキルはすぐに活かせると思う、と伝えようとしていたのです。

作成した資料を事前に廣重様に見て頂いてご相談したところ、「同じ業界とはいえクラシック音楽事務所と今回の上場企業だとコンテンツ、会社規模、仕事のスタイルも異なる。クラシック音楽事務所での実績がそのまま活かせるか、先方も私も予測不能の中、敢えてクラシックの仕事なら出来る、と印象付けるのが良いかどうかは微妙だと思います」 と率直な意見を頂きました。その言葉にハッとして、確かに私の知っていることを面接で一方的に語ることには何の意味もないなと反省しました。

面接に臨む際は、どんな方が成果を上げていて、何を求められる仕事なのかという点に注力し、どちらかと言うと企業様の要望を聞く方に重点を置きました。今回の私のケースで言うと、大手IT企業での経験と音楽事務所での制作の経験を総合してご評価頂いた結果の内定だったと伺っています。私が考えていた面接への臨み方では、IT企業での経験が見えづらく充分な評価を頂けなかった可能性があります。そのあたりの面接での訴求ポイントのズレを面接時間内に軌道修正するのはかなり厳しく、廣重様から事前にそうした求人元の背景を教えて頂けたのはとても大きかったです。

と、ここまで書いておいて、恥ずかしいのですが、実は一番初めの面談時から廣重様は 「今回のポジションは、ある程度の規模の会社での勤務経験があり、舞台制作の仕事も経験がある若手・中間層を求めている」 と仰っていたのです。自分一人で就職活動をしていると、仮説・妄想を元に出たとこ勝負で面接に臨むしかありません。そうした求人元のニーズを汲み取った情報を頂けたのは(株)エリートネットワーク様が素晴らしいのか、廣重様の手腕がすごいのか、もしくはその両方か、とにかく今回の内定は私一人だと頂けなかった結果かもしれません。

(株)エリートネットワーク様、廣重様には本当に感謝です。

今回の転職だけでも私一人だけの努力だけでなく、色んな方の応援や期待があって初めて実現しました。皆様のお陰でやっと頂けたチャンスですから、ビジネスを盛り上げ、良い舞台体験をご来場下さるお客様全員に提供できるよう頑張ります。

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