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デリバティブカスタマー・ディーラーから、ファンドマネージャーへの転職

デリバティブカスタマー・ディーラーから、ファンドマネージャーへの転職

No.893
  • 現職

    大手生命保険会社直系 資産運用会社 ファンドマネージャー

  • 前職

    大手金融機関 市場営業部 デリバティブカスタマー・ディーラー

田沼 勇太 氏 26歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒
TOEIC 805点
証券アナリスト
証券外務員1種
銀行業務検定 投資信託2級

幼少期からマーケット関連業務に興味があり、将来的にはファンドマネージャーになりたいと思っていた。しかしながら、自分自身にその適性があるかは不明であったうえ、リーマンショック後でアセットマネジメント系の求人が少なかったことから、就職活動時代は、金融業界の中でも業務が幅広い銀行を志望した。その中でも、マーケット関連部門を経験できる可能性が高い信託銀行や系統金融機関を第一志望群としていた。その後、幸いにも第一志望群の会社から無事内定をいただき、入社した。

最初の配属は地方の営業店で、後方事務や法人営業を行った。営業店での2年間では、社会人としての基本スキルや営業の基本を学んだ。営業店の後は、希望通りマーケット系の部署に配属となった。そこでは金融派生商品の営業担当となった。営業にあたって、商品を理解しておくことが必要であるため、結果的に金融派生商品に係る幅広い知識を身に着けることができた。また、顧客から相場見通しに係る質問を受けることが多かったため、相場に関する知識も身についた。所属していた会社では、若いうちから大きな仕事を任されるため同年代の他社の職員と比較して多くのことを学ぶことができた。

マーケット業務に従事しているなかで、私自身、マーケット関連業務に関する適性はある程度あることが分かり、小さい頃からの夢であったファンドマネージャーへの夢を叶えたいと思うようになった。しかしながら、所属していた会社では、ファンドマネージャーの数はほんの僅かであったこと、会社の方針でマーケット部門に長くいることはできないこと、マーケット部門において学歴が重要視されるようになっていたこと等の理由からファンドマネージャーになれる可能性は極めて低いと感じていたため、転職を考えるようになった。

転職に関しては、当初、業界大手のエージェントと金融専門のエージェントの2つを利用したが、どちらも 「案件があれば紹介します」 といった形で求人をひたすら待つしかなかった。運用関連の求人は極めて少なく時間ばかりが過ぎていった。ある日、インターネットのバナー広告からエリートネットワークさんを発見し、興味本位で面談予約をしてみた。

結論から述べると、今回はエリートネットワークさんのおかげで転職ができた訳であるが、その 「行動力・営業力」 には感銘を受けた。最初の面談で、「ファンドマネージャーになりたいです。」 という希望を伝えると、「求人はないですが、探してきます。」 と言われた時には今回は違うなと感じたうえに、実際に見つけてきて頂いた時には感激した。その後も、面接時のフォロー、給与交渉など多くの場面で親身になって頑張って頂いた。今回こういった形で、夢に向かって転職できたのもエリートネットワークさんのおかげだと思っている。 (※営業力のせいか、おとなしい ? 私にとってたまにしつこいなと思うこともあったが。)

転職活動については、自分のやりたいこと (ファンドマネージャー) をやれるかという一点を最優先にし、就職活動時代から持っていた、“安定” というこだわりは一切捨てた。転職活動を振り返って思うのは、論理性と具体的な努力の過程が必要であるということである。やりたいことがあっても、それを今までやってきたことと結び付けて論理的に話せなければ相手に伝わらないし、それに向けて何も努力していないと何ら説得力はない。逆にその両方ができていれば面接突破はほぼ問題ないと感じた (各社の社風に合う、合わないは除いて。) 。個人的な反省点としては、転職活動の途中に軸がぶれかけたことだ。軸を持っているつもりでも、将来のことなどを考えた時に年収、休暇、安定、などがちらつき、ぶれそうになったことが何度かあった。

次の職場ではまた一からのチャレンジであり、不安もあるのも確かではあるが、夢に向かって最後のチャンスだと思って、粉骨砕身の覚悟で頑張りたいと思う。

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