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カーフェリー・高速船の船舶機関士(乗船勤務)の転職

カーフェリー・高速船の船舶機関士(乗船勤務)の転職

No.886
  • 現職

    財閥系 海運会社    船舶の構造監督

  • 前職

    カーフェリー・ジェットフォイル (高速船) 運航会社 船舶機関士

門脇 貴夫 氏 60歳 / 男性

学歴:東京商船大学 (現・東京海洋大学) 機関学科 卒
一級海技士 (機関)
一級小型船舶操縦士
危険物取扱 (乙種4類)
海上特殊無線技士

以前、勤めていた会社を2015年3月末に定年退職し、地元の職業安定所等で、自宅から通勤できる様な仕事を探していました。以前、直近に勤めていた会社の業務に近似している仕事の情報があり、職業安定所の担当者と面談 (職業相談) をしたところ、求人上の年齢制限の記載は明記されていなかったのですが、その会社は 「20歳代の若手を求めているとのことで、45歳の人も応募しましたが、不採用でした。」 ということでした。
私は60歳でしたが、その会社は 「若い人を求めて、長く働いてもらいたいという事なのだな」 と理解するしかありませんでした。
その職種は自分が求めているイメージに近いけれども、「世の中厳しいなあ。」 と痛感しました。企業と応募者の相性 (マッチング) が重要なのだと、私の頭の中には、半ば、諦めのムードが漂っておりました。

将来に備えて、専門技術の勉強も継続しておりましたが、今年 (2016年) 3月の初め頃、エリートネットワークさんの求人情報を、スマートフォン上で見つけました。必要事項を記入して、送信したところ、即座に転職カウンセラーの小中出さんより 「詳細 (履歴書 / 職務経歴書) をメールで送ってください。」 との連絡が来ました。
その後、希望する会社を5社ほど、応募の手続きをお願いしたところ、「今回は、残念ながら、あなた様に相応しいポストをご用意することができません。」 「今回は、御縁が無かったと言う事で御了承願います。」 といった先方の会社の反応を知らせて戴く事ができ、早期に結果を知ることができたので、前に進む事が可能となりましたが、内心 「私の様な高齢者 (60歳) の就職は厳しいなあ。」 と、精神的に落ち込んでしまいました。

それから、数日後、「他の会社を開拓してみます。売り込みを掛けてみます。」 と言う、力強いメールを戴くことができました。一週間も経たない内に、「財閥系の海運会社様より、面接のご依頼がありました。おめでとうございます。」 の吉報が届きました。もし、これまでの一連の、複数の会社とのやり取りを私個人で行うとしたら、多くの時間と労力を要したに違いありません。
小中出さんの名前 (メール上の) より、「後光 (仏、菩薩の体からさすという光のこと) 」 がさして見えました。それくらい、感謝の気持ちで一杯です。
お蔭様をもちまして、複数回の面接実施後、4月28日付けで、財閥系海運会社様より 「内定通知書」 を戴く事ができました。色いろと、御尽力や、タイムリーなアドバイスを戴きまして、誠にありがとうございました。

[追記]

私が小学生、中学生の頃、日本は昭和30年代、40年代の所謂、高度経済成長の最中であり、会社員も55歳で定年を迎える時代でした。「終身雇用制度」 という、暗黙の社会通念のようなものがありました。即ち、一度会社に就職すれば、よほどのことが無ければ、定年 (55歳〜60歳) まで勤務できると言うものでした。
しかしながら、昭和48年に 「第1次オイルショック」、昭和54年に 「第2次オイルショック」 と言われる、中東戦争の勃発による原油の輸入制限が発生し、日本の経済が低迷する時期が続きました。
近年では、1990年代の、バブル景気が弾けて、長期の不景気が続き、毎日の様に新聞等で、「△△会社、数千人規模の人員削減!」 という記事が続いていたのを今でも記憶しています。ここ最近でも、会社の規模に関わらず、経営破綻や、外国企業による買収、合併など、企業を取り巻く環境は相当に、厳しいものがあります。

所謂、一度就職した会社にできるだけ長い期間、働ければそれに越した事はありませんが、色いろな事情により、それが叶わない場合も、今後、考慮に入れておく必要もあるのかなと思います。

若手の人も、年輩の人も、今後就職に困った場合に、公共の職業安定所、知人、友人の紹介、求人広告の活用の他に、エリートネットワークの様な職業紹介 / 支援サービス (サーバーやホストコンピュータに膨大な会社の情報が蓄積されているのかも?) の活用を手段として、取り入れることも一つかもしれません。
又、転職活動は、会社と応募者の過去のデータ、未来の予想に関する傾向と対策 (大学受験みたいなものですね) など、重要な情報合戦になるかもしれません。
インターネットシステムという名の 「文明の利器」 を活用しない手は無いと感じる今日この頃です。
(尚、個人の持つヒューマンパワーを活用して、引き出すためには、「face to face」 で面談をするのが重要な要素だと、この転職活動を通じて肌で感じました。)

以上、御参考まで。

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