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若手弁護士、法律事務所から上場企業のインハウスローヤーに

若手弁護士、法律事務所から上場企業のインハウスローヤーに

No.846
  • 現職

    一部上場 素材及び機械メーカー 法務部  社内弁護士

  • 前職

    法律事務所  弁護士

出川 義男 氏 26歳 / 男性

学歴:一橋大学 法学部 卒
一橋大学 法科大学院 修了
弁護士  (第67期司法修習)

1 転職に至る経緯

私は、困った人を助けたいという純粋な動機から法曹を志すことにしました。法科大学院卒業後の2013年の司法試験に無事合格し、地方での司法修習 (第67期) を経験しました。弁護士の就職活動は、この司法修習中に行われるのですが、元々東京での就職を希望していた私は、司法修習場所が地方ということもあり、就職活動には苦戦しました。昨今の司法修習生には共通の悩みだと思います。何度か東京へやってきて、就職活動に苦戦しつつも、内定を頂いた法律事務所に就職することにしました。
当初は、様々な業務分野を経験できると伺っていたので、同事務所への就職を決意したのですが、実際に就業してみると、民事系を中心とする、ある特定分野の業務が95パーセントほどで、幅広い分野を経験することは不可能に近い状況でした。また、実際に社会に出てみて、昨今の弁護士業界の現実に直面し、「このまま法律事務所に勤め続けることが、私のやりたいことなのか、私にしかできないことを人生で達成することはできるのか」 と自問自答を繰り返すようになりました。「地位の確立し切れていない企業内弁護士として生き、そのロールモデルを目指すのも面白いのではないか」 とも考えるようになりました。
そのような中で私は 「1度きりの人生なのだからやりたいように生きよう」 と考え、企業内弁護士への転職を決意しました。

2 面接に至るまで

私は転職を視野に入れたことで、実際に転職するのならどのようなルートがあるのか調査を開始しました。その中で、いわゆる転職エージェントを利用するという方法に思い至り、百聞は一見に如かずということで、まずは転職エージェントに会いに行こうと考えました。
最初は、いわゆる大手のエージェントに行きました。皆さんもご存じの最大手のところです。そこでは、エージェントの方の面談も丁寧で、案件もいくつか紹介して頂きました。ただ、メールが不愛想だったのが気になりました (自動送信メールでした)。
次に、法務を専門とする小規模なエージェントも伺いました。同エージェントは、正直なところ、面談中も心ここにあらずという感じで、あまりいい印象を受けませんでした。

そして、(株)エリートネットワーク様にも面談に行きました。同社のカウンセリングは、とても丁寧で、「とことんまでやりますよ!」 とのお言葉も頂き、とても良い印象を受けました。私の現職の内容だけではなく、学生時代のサークル活動の話なども真摯に聞いて頂き、ここは、「人」 に向き合っているなとの印象を受けました。調子がいいだけではないかと疑いの気持ちも向けましたが、ここに頼んでみるかと自分の直感を信じ、同社のお世話になることに決めました。

実際の面接に至るまでは、まず、履歴書及び職務経歴書を丁寧に添削して頂きました。また、面接で問われそうな質問については、私が考えた回答を、ご担当者の小中出さんにお送りし、電話でのアドバイスを頂くだけではなく、わざわざ休日に出社して頂き、直接face to faceでの面接対策までして頂きました。ここまで、きめ細やかに対応をして頂けるのは同社の強みだと思います。

3 実際の面接

最初に(株)エリートネットワーク様を訪れてから2週間ほどしてから、書類選考に通過し、面接が少しずつ入るようになりました。
私は、民間企業の面接を受けたことはなかったので、どのような準備をすべきか、小中出さんに相談したところ、「ホームページを事業内容だけではなく、IR情報等、じっくり隅から隅まで丁寧に見て下さい」 との事でしたので、これを愚直にこなしました。実際面接でも、ホームページをしっかり見ていたことで、面接を受けた企業様の具体的な事業内容に言及しつつ、自己PRができたように感じます。

また、自分は就労経験がほとんどなく、それをアピールすることはできないため、企業に適応する人材、とっつきやすい人物であることをアピールしようと思いました。残念ながら、一般の人が 「弁護士ってどんなイメージ」 と聞かれたら、「コミュニケーション能力がなさそう、暗そう、頭堅そう、冗談が通じなさそう、理屈っぽそう」 などといった偏屈なイメージを抱くことと思います。実際、そういう人は多いですし。そのため私は、そういったイメージを持たれないようにしようと考え、面接では 「大きな声で、ニコニコ笑顔を忘れない」 ということに気を付け、加えて、普段の自分を見せようという戦略で臨むことにしました。いわば、「弁護士らしく見せないぞ作戦」 です。

結果的には、この作戦が功を奏したのだと思います。私は、実際の面接でも、終始笑顔を忘れず (ニヤニヤではなく、ニコニコがポイントです)、明るく元気に話すことに努めました。面接官との間で、笑いも何度も起こりました。実際、「あ、今日は面接官とうまくコミュニケーションとれたぞ」 と思った面接は通りました。もちろん、中にはご縁のなかった面接もあったのですが、そのような場合も、(株)エリートネットワーク様では、企業からダメだった理由をヒアリングして頂き、次の面接に活かすという試みも行っています (これは大事です。弁護士になる人は、どうしても自分に自信があるから、他人の意見に謙虚に耳を傾けないことが多いので)。もちろん、笑いだけではなく、しっかりとした企業分析は行っておりますので、それを基礎にした質問も意識的に行いました。「しめるとこはしめ、ぬくところはぬく」 が大切だと思います。
結果的に、転職活動を開始してから1か月半ほどで、2社から内定を頂くことができました (その他に最終面接が2社ほどありましたが、辞退しました)。

4 総括

私の転職活動は、(株)エリートネットワークさんとの出会いがあったからこそ成功したのだと思います。転職活動中は辛いこともありましたが、悩みを共有してもらえる方がいるというのは非常に心強いものです。特に、就業中の転職活動の場合、タイムマネージメントが重要となってきますが、その点も、同社はしっかりとした対応を行って頂けます。無用なストレスなく転職活動を行うことができます。

先行き不透明な弁護士業界にいる皆さんの中にも、本当にこのままでいいのだろうか? と悩まれている方も大勢いると思います。まずは、一人で悩まず、転職のプロに話だけでも伺ってみては如何でしょうか。それで道が開ける場合もあるかもしれません。そこからは、自分の決断次第ですし。
最後に、この場を借りて、(株)エリートネットワーク様に改めて心からの感謝を申し上げたいと思います。

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