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23歳 総務・経理担当、業績不振による退職勧告を乗り越えて!

23歳 総務・経理担当、業績不振による退職勧告を乗り越えて!

No.826
  • 現職

    大手メーカー系専門商社 本社総務・経理・人事担当

  • 前職

    独立系システムインテグレーター 総務・経理職

伊藤 理世 氏 23歳 / 女性

学歴:立教大学 文学部 文学科 フランス文学専修 卒
Microsoft Office Specialist Excel 2013 合格
Microsoft Office Specialist Word 2013 合格

新卒で入社した会社をわずか1年半足らずで退職を余儀なくされ、不本意ながらも転職活動を始めました。

新卒で前の会社に入社して1年も経たない頃、突然経営者から呼び出されました。そこで告げられたのは、「あなたは転職を考えなさい」 という言葉でした。

学生時代の就職難の中、やっと得られた内定。独立系IT企業での総務・経理職でした。職場では良い同僚や先輩社員達にも恵まれ、決して劣悪な環境ではありませんでした。まだ経験も長く積んでいないのに、そう簡単に辞める訳にいかない、まだこの会社で働きたい。その思いを伝えても経営者や直属の上司は、「転職しなさい」 の一点張りでした。

私の努力不足のせいだと自分を責めましたが、誰かに相談すると皆揃って 「会社がおかしい」 と言いました。冷静になって理由として考えられる要因を考えると、急激な会社の業績不振が思い当たりました。ある時から明らかに仕事の量が減っていたのです。また、私の他にも現存の社員数の割に多くの人数の社員達が退職していました。

前職でいきなり退職勧告を受けたショックと、職歴と呼べるほどの経験もない自分が活動を始めても良い結果は得られないのではないか? という恐怖ですぐには動けず、ただ時間ばかりが過ぎていきました。また、学生時代の就職活動でも、なかなか選考に通らず長期間苦しみ続けた記憶があり、どうしても気後れしてしまいがちでした。
そして転職活動でも書類選考に通らず、通ったとしても適性検査・一次面接でお見送りにされるばかりでした。

そこで、人材紹介会社に登録してみることにしました。転職成功者は複数のエージェントに登録していると聞いたので、一刻も早く転職先を決めたい私はそうすることにしました。登録したのは大手2社、第二新卒専門を謳うB社、そして(株)エリートネットワークさんの4社です。

大手の2社はすぐに相談に乗って下さり、希望に沿った求人も数多く紹介して頂きましたが、それでも現状が続くばかり。
第二新卒専門のB社の対応はひどいものでした。前職と同じか近い職種志望の私自身の希望を尊重せず、不本意な職種ばかりを紹介された挙句、私の反応を見て 「そんなふうに適応力がないから前職でリストラされたんじゃないの」 と、ひどいことを言われました。B社の利用は止めました。

(株)エリートネットワークさんへの登録は、サイトに沢山掲載されている 『転職体験記』 をたまたまネットで見つけて読んだのがきっかけでした。私のような第二新卒や総務・経理経験者の体験記を読んで、私もこんなふうに転職を成功させたい思いがありました。それより少し前に、評判の良い他のエージェントに自分から登録を申し込みましたが、「紹介できる案件がない」 と断られていました。職歴が短いから仕方ないことかもしれませんが、少しショックでした。ここもきっとそうだろうと諦めがちに考えていましたが、連休が明けて少し経った頃に連絡が入り、数日後に銀座のオフィスへ向かいました。

人材紹介会社に直接赴いての面談は初めてでした。

「企業研究を各社最低10時間はすること」 「企業の社員以上に愛着を持って企業を説明できるように」 とアドバイスを頂き、驚きました。今までは志望企業があっても「 どうせまた落ちるだろうな」 と負の気持ちが先行してしまい、企業研究に身が入らず、当然時間も掛けずに挑み、失敗ばかり重ねていました。

10時間もひとつの企業について調べ続けるなんてきついのでは、と最初は思いましたが、実際に取り組んでみると、詳しい事業内容や取扱製品、そこから見えてくる今後の展望など、調べれば調べるほど企業への興味が湧き、同時にその重要性を実感しました。企業に対する興味や疑問はそのまま志望動機や意欲に直結します。たとえ待遇面だけを見て選んだ企業であっても、調べ続けると必ず面白みを感じる部分や疑問が湧きあがります。

実際の面接でも企業研究を基にした質問は明らかに面接官の反応が違いました。質問した途端、面接官の表情が朗らかになるのです。それはどの企業での面接でも共通していました。たとえ選考に通らなくても、それが実感できただけでも満足感がありました。

内定先企業での面接は、転職活動中受けた中で、一番正直になれた、“素” を出せた面接だったと思います。それまでは企業に優秀な人材と評価されようと背伸びしたり、自分を取り繕ったりしがちでしたが、ここでは発言に失敗した! と思ってもごまかさず、その後できちんと自分の考えを話せました。今までにはなかったスピードで、とんとん拍子で選考が進みました。企業との “相性” はあるのだなぁと実感しました。

長く働ける就職先を志望していました。内定先の企業では、産休・育休取得実績があり、またキャリアとしても女性が長く働ける環境が整っていました。今までたいして多いと思っていなかった前職での残業時間も、面接では多いね! と驚かれたのが意外でした。本当はもっと仕事とプライベートな時間をバランス良く保ちたいと考えていたので、希望が叶う職場に内定を頂けたことをとても嬉しく思っています。就業時間内に仕事を終わらせる取り組みをしているので、仕事をこなせるようになるまでは大変そうですが、実力をつけて成長していける職場であるだろうと確信しています。

また、専門商社という業種がら海外との取引があるので、将来的に英語が生かせるチャンスが見込めるのも入社の決め手でした。学生時代から英語の学習が好きだったので、語学力を生かし、伸ばしていける環境を希望する気持ちがありました。入社後の配属は前職と同じ総務・経理になりましたが、ジョブローテーション制度があるので、引き続き英語力と必要な能力をつけ、ゆくゆくは海外取引に携わる仕事をしてみたいと夢を膨らませています。

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