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エンジニア専門の派遣社員、一部上場メーカーの品質管理 (正社員) に

エンジニア専門の派遣社員、一部上場メーカーの品質管理 (正社員) に

No.805
  • 現職

    一部上場 ベアリングメーカー 品質管理担当

  • 前職

    エンジニア専門派遣会社 超音波探傷試験技術者

立川 正康 氏 31歳 / 男性

学歴:城西大学 経済学部 経済学科 卒
体育会 柔道部 卒部
日本非破壊検査協会 超音波探傷試験レベル2

転職に至った背景

私が転職をしようと考えた経緯は、新卒で入社した検査機器メーカーで7年目にして所謂リストラに遭い、そこから紹介で入社したエンジニア専門派遣会社で1年程度経った頃、やはり以前の会社の様な業務内容が自分に合っていた (逆に言えば、今の業務内容はどうも自分に合わない) と感じた為でした。

具体的には1社目の検査機器メーカーでは技術営業職で、高度に専門技術を駆使する業務内容で、営業部門と研究関連の内容を半々位で担当しており、お客様に頼られるやり甲斐のある内容だと感じておりましたが、2社目のエンジニア専門の派遣会社では同業界の技術職ではあるものの、多種類の資格が必要な割には業務内容に専門性が活かせず、現実的には現場作業員に近い業務内容を主とする状況にあった為です。

転職を考え始めた当初は、特に転職支援会社などのサポートは必要無いだろうと考えており (今では愚かだったと思い知りましたが)、複数の転職支援サイトに登録だけして、気になる求人情報だけチェックして、面接に進もうというスタンスでした。
そのスタンスで、まずは1社目に勤務していた検査機器メーカーの競合企業の求人を見つけ応募しましたが、最終面接まで進んだものの、惜しくも “お祈り” という結果で、そこからは日々の業務をこなしながら、余裕のある時にちょくちょくインターネット上で求人をチェックするという就活スタンスでしたが、当時は出張が多い仕事であった上にニッチな業界の職種希望であった為、中々応募したいと思える求人案件が見つからず、半年位は就活が進まない状況が続きました。そうなると不思議なもので、人間、現状維持というか別に今のままでも良いか ! と思ってきてしまうものでした。

そうした状況の中で再び気になる求人 (複合材メーカー/製品検査業務) が見つかった為、とりあえず一旦登録だけでもしておこうと思った際に、偶然その求人案件を取り扱っておられたのが(株)エリートネットワークさんでした。
しかしながら、とりあえず登録だけはしたものの、その時期に出張続き (出張から次の出張にハシゴ状態) であったり、休日にも講習会が入ったりと特に忙しくなってしまい、なかなか最初のカウンセリングに伺う迄にも時間が掛かってしまいましたが、現職ではあまりに休みが無さ過ぎて、この状況がいつまでも続くのではやはり将来的な展望も見えないと腹を決めたのがきっかけとなり、先に進むことができたと思います。

実際に就職活動を開始して

初回のカウンセリングでは、ご担当の小中出さんに懇切丁寧に対応して頂き、私の経歴関連のヒアリングから面接対策及び、スケジューリングなどをして頂きました。当初は応募のきっかけとなった複合材メーカー以外は興味が無かったのが正直なところなのですが、私の経験を活かせそうと思われる様々な企業もご紹介して頂き、結果的に気になっていた複合材メーカーと、もう一社の ベアリングメーカー/品質管理業務 の面接を取付けて頂きました。

ご指示頂いた面接対策の内容は、実際の1次面接でかなりの的中率で質問され、非常に有効且つ的確であったと感じています。
そしていざ面接となりますが、就活開始のきっかけとなった複合材メーカーはまさかの1次面接落ちとなってしまいました。
久々の面接という事による緊張感の所為か妙にあがってしまい、また面接官の質問内容や進行が妙に形式的過ぎて、具体的な質問も専門領域に踏み込んで来ないという印象で、面接は30分程度であっさり終了。面接終了直後の感想は正直惨敗という感じでした。

これは 「求人案件だけ紹介して貰えれば良いや!」 と思い込んでいた自分の認識の甘さを痛感した瞬間でした。
面接失敗後もフィードバックを頂き、個別指導とも言うべく、面接における私特有のクセに対するアドバイスや改善策を頂きました。この的確なご指導の末、最終的に良い結果を実らせる事が出来、大変感謝しております。
目を見て、笑顔で、大きな声で話すといった、言われてみれば当然だし、面接対策としても基本と思える事ですが、面接慣れしていなく、面接マニュアルの暗記に必死であった自分は、最も重要なポイントを見落としていたのです。


もう一社トライした一部上場のベアリングメーカーでは、前回の面接での失敗を教訓としてじっくりと対策をして臨んだ結果、無事内定を頂きました。
1次面接は現職の業務の都合で、訪問が難しい状況であるという事を考慮頂き、SKYPEによる面接となりました。
いざ面接となると、人事担当の面接官の方からの質問が矢継ぎ早に続き、面接対策していた内容とは殆ど関係の無い質問も多かったのですが、本当に私の経歴に興味を持って聞いて頂いているのだなと感じ、不思議とリラックスして臨めました。本面接結果を工場に流します、との事で無事通過となりました。

2次面接は本社工場に訪問し、人事担当と、実務部門の上長による面接となり、初めは形式的な質問から入りましたが、やはり実務経験に係わる具体的な質問が多く、時折の談笑が混じるといった比較的、和やかなムードの面接となりました。
1社目の面接後の感想とは打って変わって、この会社は本当に自分を必要としてくれているという手応えを強く感じました。
しかしながら、同時に私が得意としている技術領域の業務が殆ど無いという衝撃の事実が発覚しますが。。。。。
私の経験してきた業界はかなりのニッチ業界であると自覚していた為、求人案件も殆ど見つからないのではと考えていた (実際にインターネット上で探していた時にも滅多に見つかりませんでしたので) のですが、(株)エリートネットワークさんにお世話になり始めてから実質約3ヶ月での内定獲得となりました。

自身のこだわり・こだわりを捨てた点

転職活動において自分自身のこだわりとして、前職での専門性を活かして転職先でも前職のスキルを実際に必要とするところに行きたいと考えておりました。
これはやはり長く続けていた分、前職での専門性においては絶対の自負があったという事は当然ですが、仕事中ふと思う事なのですが、これはもはや “趣味の域” だなと感じる事がしばしばあった為です。これは分かる人にしか分からない感覚かも知れませんが、この技術者固有の考え方が自分に染みついているというか、自分にとって無くしてはならないものという独自のイメージなのです。ですが、これを妥協するという決断を私は下しました。

面接に失敗して選考落ちした1社 (複合材メーカー/製品検査業務) が前職の専門性を活かすという意味ではピッタリであったのですが、前述の通り結果は面接失敗で選考落ち。
やはりニッチな世界であるため、多少は似た様な求人案件はあっても、自身の専門性を明確に求められている求人案件は滅多に見つからないと思い、就職活動も相当長引く事を考えた結果、2社目 (ベアリングメーカー/品質管理業務) の内定を頂いた企業に転職を決意しました。

これには私のもう一つのこだわりとしての、上流領域での高度な技術力を活かした業務を担当するという事にはマッチングしているから という点があります。
私の経験してきた検査技術の世界に於いては、技術の種類が多種多様で、それぞれの分野で深い専門性を以て1分野のみで活躍されている方も居れば、広く浅く様々な分野で活躍される方も居り、所属する会社や顧客の属性の違いなどによって、技術者の特性は多種多様です。これはどのような業界においても言える事かも知れませんが、このような状況下で転職市場に於ける需要と供給をマッチングさせる事自体、相当に困難な事と思います。
それでも同種の業界知識・経験はもちろん活かす事は出来ますし、新しい事柄にチャレンジできる機会も増えるというポジティブな解釈をする様に思い至りました。それに前職の専門性も完全に捨て去ならければならないという訳ではないのです。実際に勤務して使えそうだと思えば、自発的に提案をして自分が主導するように出来れば良いと今では肯定的に考えています。

転職活動を通じて気づいた点・学んだ点

転職活動を通じて気づいた点は、面接はとにかく慣れが必要で、面接対策はテクニックであること。実質的な業務スキルについて詳しく見られる (聞かれる) 事は1次面接では殆ど無く、選考の終盤に近づくに連れてようやく見て貰える様になるという事。
大企業程その傾向は強く、1次面接では人事部門の面接官のみによる選考となる事が多い為、仕方が無い事だとは思いますが。今までの2社共中小企業にしか勤めた事がなかった私にとってはこの点が気になりました。「実際、これでいいのか?」 と。

まあ、効率の面からもこの様なプロセスは、一般的にはごくごく当たり前の事だと思いますが。
やはりこの様な事柄も含めて就職活動は “縁” なのだと感じました。
良い出会いと引き合わせてくれて、的確なアドバイスを下さる、最後まで一貫して転職の面倒を見て頂けるパートナーとして(株)エリートネットワークさんは非常に秀逸です。これは他のカウンセリングを行わない大手さん等と明らかに異なる点だと感じました。

面接の事前準備・面接で意識した事・成功に繋がった事

転職活動をされる方ならば当然の事ながら、面接の事前準備としてはやはり質問され易いと想定される事項にスラスラと答えられる様に準備すること。2次面接以降では自身の考えをしっかり自分の言葉で答えられる様にする事が必要不可欠です。
また、企業研究を深く行う事。これは今やインターネット上で様々な情報を収集できますので、常にアンテナを張って思い立ったらちょっと検索ワードを変えて色々とググってみる事。意外と少し検索ワードの組み合わせを変えただけでも違った情報が出て来ます。
転職会議などの口コミ情報や面接の傾向・対策方法をまとめたサイトで大企業であれば企業毎の企業風土や面接に通り易い・好まれ易い回答傾向の情報も得られます。面接もテクニックですので限られた時間で、対策するにはこういった手段を利用するのも内定への近道だと感じました。

次の職場での意気込み

次の職場では前職・現職での経験を活かしつつ、管理を主とする業種になりますので、実務経験が直接的に活きてくるかどうかは実際に仕事をしてみないと分かりませんが、私が重視する上流での高度な領域での業務は出来ると考えています。また、企業研究で分かった事として、提案が通り易い・若手でも新しい事にチャレンジをさせてくれる企業風土があるという事が分かっておりますので、自分の目線で改善に繋がる提案をどんどん出していければと思っております。今は現職では失いかけていた仕事を楽しむ事が出来るという感覚が蘇ってきており、あれこれと考えるだけでも楽しみで仕方有りません。

転職活動を終えての総論

転職活動には現職の業務をこなしながら就活を続ける体力・気力が必要で、転職先に理想を求めた挙げ句それを貫こうとし過ぎると、辛い期間が長引く事になるので、個人的にはある程度の妥協と短期決戦が肝要と考えました。
転職回数をあまり重ねるのも良くないとは思いますが、まずは現職の所謂ブラック度が高いと考えた場合は、とにかく現状の脱却を重視すべきと思いました。
仕事にはやり甲斐も必要ですが、第一に考えるべきは収入等の待遇面・福利厚生面の改善だと思います。

内定を頂けたのであれば、これらを天秤に掛けて、また現状と内定先の条件と理想とのギャップを勘案して出来るだけ早く決断をしましょう。
内定先に入社してからどうしても合わないというのであれば、また転職を考えるのも有りなのでは?と考えます。結局はその会社が合うかどうかなんて入ってみなければ分からない部分もあると思いますので。
拙い文章では御座いますが、似た様な環境でこれから転職活動をされる方々の参考になれば幸いです。

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