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転職体験談
File No.184
化学メーカー総合職から、IT企業の法務課長へ
前職
一部上場 総合化学会社
人事・総務・法務系アシスタントマネージャー
現職
一部上場 情報通信会社
法務担当課長
本多 今彦 氏 / 41歳
九州大学 経済学部卒

私が転職を考えた理由は、処遇を改善したい、または自身の置かれている環境の、閉塞感を打破したいという、どちらかと言えば後向きのものであった。また、40歳を過ぎ家族を抱えてのことであった。世の中の常識とは異なっており、体験談として披瀝するには些か躊躇を覚える。しかし、企業が人事制度を成果主義へと大きく転換している今日、純粋に自身を高めたいという前向きの動機からのみではなく、私のように制度の矛盾を感じそれに自分を適合させることをよしとせず、転職を考えるケースも増えてくると思われる。そのような例の一つとして、私の転職を紹介したい。

転職の契機●

私は、前勤務先の企業内労働組合の役員を7年前まで都合8年間務めていた。その時は、会社を辞めることなど考えてもいなかった。家族を抱えていることもあったが、人並みのポジションに就いて安定した生活が出来れば良いと思っていた。前勤務先に入社して20年弱、経理、財務、情報システム、総務、法務、広報、内部監査、(労働組合専従役員)等ゼネラリスト的にあるいは、ジョブ・ローテーションを受け入れてきたこともあって、専門的な職種で自分のキャリアを築いていくとの明確な将来ビジョンを持ち得なかった。それでもコツコツと仕事をすれば、それなりに評価・処遇をされると思っていた。
しかし、数年前に前勤務先が成果主義型人事制度へ舵を切ったことによって、私はこうした考えを改めざるを得なかった。
言うまでもなく、成果主義は目標管理制度と有機的に結合されることが望ましい。目標は、会社、組織および個人とで関連付けて設定され、個人はその目標に基づき自主的に達成に向け努力する。そして、明確な基準の下、公平な評価が行われ、上司と部下とその評価の納得性を高めるため十分に議論をし、次年度の業務遂行につなげることが必要である。しかし、前勤務先の制度は会社、組織目標と個人目標とが関連付けされず、個人の目標の達成度のみを評価対象とするものであった。評価の偏向などの問題点の解決は十分に考慮されず、評価のフィードバック方法も評価者任せであった。また、制度導入に当たり、そもそも制度自体が自社に適合しているのかの実態把握も十分に行われなかったうえに、理解活動も十分ではなかった。私は、労働組合役員時代に、制度を単に変えるのではなく、まず着手すべきはミドル・マネジメントの意識を変革することと主張していたこともあり、性急にかつ実態に即していない制度を導入した会社に対して違和感を覚えていった。
そして、運用開始後の顛末は予想の通りであった。上司は私の評価に対して私が望むような満足な説明を行うことができなかった。そこには人間的なコミュニケーションはなく、上意下達的に評価が下されるのみであった。十分なフィードバック、提言や支援などはなかった。「こんなことでモラールが上がる訳がない。」私は不信感や疎外感に苛まれていった。このような上司と、上司に対して十分に成果主義人事制度本来の主旨を説明・訓練しない会社に対して、私の怒りは極限に達していった。私は、こうした状況を改善するには、「会社を辞めるしかない」という結論に達したのであった。

転職までの経緯●

転職に対する気持ちには揺るぎがなかった。しかし、私には、転職に当たりどの分野に自分のキャリアの主軸を置くのか、今一つ明確になっていないという問題点があった。さらに40歳を過ぎての転職活動であった。自分ではそれなりに仕事をこなすことはできるとの思いはあったが、社会で認められるような資格・特技もなく、取り柄と言えば真面目なだけで、本当に他の会社に採用してもらえるのかという不安に、私は襲われた。
そんな時、知人から(株)エリートネットワークを紹介された。私自身、転職エージェントに会った経験は過去にもあったが、他社との違いで驚いたのは親身なアドバイスと情報量の多さであった。担当カウンセラーの岩川さんには、短い面談の時間で、極めて的確に私の問題点を指摘して頂き、進むべき方向性を大方定めることができた。情報量の多さについても、最初に、情報を提供してもらった企業数は約220社もあったほどである。
こうしてスタートした転職活動も決して平坦な道のりではなかった。門前払いのような扱いを受けたことや、自分ではうまく行ったと思った会社で不合格をもらうなど、ある程度予想はしていたが、悔しい思いもした。そのような時には例の「不安」に苛まれたが、カウンセラーの岩川さんや知人と意見交換を図ることで解消していった。
そして、約2ヶ月後、数社の企業と数回の面接を経て、現勤務先に内定をもらうに至った。

振り返り●

さて、転職活動を振り返って、なぜ今回の私の転職活動が成功したのかを考えてみた。言ってしまえば極めて場当たり的な活動であり、高度な戦略はなかった。結局、「縁と運とタイミング」だったような気がする。ただし、これでは何の参考にもならないので、強いて挙げるとすれば、

①経験の豊富さ
転職者には新卒者にはない実務経験がある。これを前面に打ち出した。

②専門性と学ぶ姿勢
自分の専門性や実績を正直に訴えた。分からないことや経験がないことについては、謙虚に学ぶ姿勢を打ち出した。これは面接官に届いたよう である。

③相性
面接官との相性である。「縁と運と…」の類ではあるが、面接ではこれに助けられた場面があった。面接を複数回受けるうちに、その面接官と の相性が見定められるようになって来た。

などである。

最後に●

「巧言令色少なし仁」と言われる。仁は最高の徳である。私は仁者でありたいと常々思っている。このような思いが心底にあるためか、言葉巧みに人を説得するというのが不得手である。自身を売り込むことにも、つい億劫になる。最近の世相と言うか風潮として積極的に売り込む姿勢が受けているが、これがうまくできなかったために、前勤務先ではいくつも損をしてきた。今回、転職活動について感じたことは、評価の基準はそれぞれの会社によって異なるということである。前勤務先で評価に対する明確な理由がなく納得も行かず混乱をしていたところへ、自分自身もまんざらではないという気持ちを芽生えさせてくれるものであった。「捨てる神あれば拾う神あり」である。
最後に、(株)エリートネットワーク他お世話になった皆さんに御礼を申しあげたい。私の転職活動は、前記のとおり、自身では平坦ではなかったと思う。しかし、他の方々からの話から想像すれば、比較的スムーズであったように思う。これも偏に、ご担当のカウンセラーの岩川さんや(株)エリートネットワーク他の皆さんの温かい支援の賜物だと思う。感謝の意を表して、体験談の終わりとしたい。

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